眠りたいけど眠りたくない夜のプレイリストを作りました

Culture CruiseのSpotifyアカウントに夜向けのプレイリストが追加されました。全曲試聴できるのでぜひ聴いてみてください。


眠りたいけど眠りたくない夜向け

そろそろ寝る時間だけどまだ寝たくない夜に聴くプレイリストです。私自身が一番ほしかったので、皆さんと共有できるようなものを作りました。

現在小説プロジェクトの物語を執筆中なのですが、創作活動が乗ってくるのってどうしても深夜になってしまうんですね。そういう時に音量小さめで流したりしています。

夜に聴くプレイリストは検索すればたくさん出てくるのですが、夜といっても若干テンション高めのやつか、安眠系のどちらかが多くて、その中間がほしかったのです。

イメージとしては、お風呂も入ってあとは寝るだけなんだけど、明日の予定もゆっくりだしまだちょっと起きていたい夜。布団に入る30分前にハーブティー飲みながら日記を書いている感じです。

私はそんな丁寧な暮らしではなく、ガンガンにコーヒー飲んで思考に限界が見えるギリギリまで記事書いてぶっ倒れて就寝しますが。

もちろん布団の中で聴くのもありです。少し音量落としてスリープタイマーにして、そのまま寝ちゃってもいいかーくらいのスタンスで。

私はベッドにいるということはもうぶっ倒れているので、横になった時点で夢の中ですからタイマーも必要ありません。いつ聴くんだって感じですが、読者の方のために作ったようなものです。本当です。

「自分が一番ほしかった」と冒頭から豪語してしまいましたが、これくらいの絶妙なラインって実は需要あるのではないかと考えていました。

曲調というよりは、ヴォーカルの声質が柔らかいものが集まった印象です。ビートレスまではいかず、心地よいリズムでハチロクのゆったりした曲などが多い気がします。

全曲紹介

全63曲、3時間50分のボリューム!

一晩では聴ききれないと思いますが、これだけあれば飽きずにずっと聴いていただけるのではと思います。

すべて書き出すとすごい分量になってしまうので、下記をスクロールしてご覧ください。むしろこれの方が30秒ずつ試聴もできます。

洋楽を入れ込むバランスはいつも迷うのですが、歌詞をはっきり聞き取るよりも、BGMとして流すシーンが中心かと思うので、3〜4割くらい入っている感じです。

最近は、洋楽だと思ったら海外在住の日本のアーティストさんだった、ということも多いですし、なんかもうどっちでもよく、混ぜご飯のようにブレンドされております。

DedachiKentaさんとか、Jazzyでかっこいいですよね。よく聴いているのでいつか記事も書きたいです。

あとは、七尾旅人さんの「サーカスナイト」入れるか問題。定番っぽい曲があまりなかったので、知ってる曲が入っていると安心するかなと思って入れてみました。

そもそも知らなかったらごめんなさい。とても素敵な曲なので聴いてみてくださいね。

あとは、THE CHARM PARKさんはこういう時、神的存在なので最初と最後に入れました。絶妙なタイミングで「Bedroom Revelations」というアルバムをリリースされたので、ここからも選曲しました。

大橋トリオさんとかorigami PRODUCTIONSなども欠かせません。チルだけど保守的ではなくて、心地良いのに新しい音、改めてすごいなぁと思います。

SPiCYSOL – 10years vintage

こういうプレイリストを作っていると、普段と違う視点で選曲するので、いろいろと発見があります。

この記事でも淡々と全曲紹介して終わるのもあれなので、どれか1曲掘り下げようと思ったんですね。

どれにしようかと全部聴いてみて、いつもとは違う聴き方ができた曲第1位がこの曲だったので、SPiCYSOLの「10years vintage」をピックアップすることにしました。

SPiCYSOLはCulture Cruiseでもよく取り上げているバンドですが、海辺に合うような爽やかさを残しつつも、時の経過を思わせるようなヴィンテージ感のあるサウンドです。

そもそも8分の6拍子ってメリハリを付けづらいので、バンドで取り入れると没個性になりがちなリズムだと思っていました。

流行に左右されない分、良くも悪くも古いサウンドになるリスクもあるし、日本語の歌詞を乗せると間延びしがちです。

そこに空気感を持たせるのってとても難しいと思うんですよね。文章に例えるなら行間を読むような。私もそんな文章が書きたいと常々思っているのですが、つい間を埋めたくなってしまいます。

SPiCYSOLは独自のグルーヴがあるから、そういうところをカバーできるんだなぁと、今まで感じなかったことに気付けました。曲の意味合いと、普遍的なリズムとが合っているのも素敵です。

聴き手としては、ゆったりできるけど退屈せず、音の歪みのアクセントや、アウトロのギターソロが曲を引き締めてくれているなと思います。

このタイミングでこの曲をこんな風に好きになると思わなかったので、今回のプレイリスト作りをして良かったと思った出来事でした。

ちなみに、SPiCYSOLは「SOLO」のアコースティックバージョンも入っています。

どちらかというと陽の雰囲気のあるバンドですが、このプレイリストの趣旨のような、日が暮れた後のセンチメンタルな気持ちにもちゃんと寄り添ってくれる。そういうバンドがいてくれるのってすごく良いですよね。

Spotifyでチェックしてください!

ということで全63曲、3時間50分(暫定)のプレイリストが完成です!

時々更新とか地味にするかもしれませんが、基本的にはこのままのスタンスでいこうと思っておりますがどうなのでしょうか。

突然2番でドラムが暴れ出すような曲は入れていないつもりなので、身を任せていただいて大丈夫だと思っています(たまにそれで飛び起きる時あるから)。

安眠のためのヒーリング音楽まで静かだと物足りないんだけど、ビートうるさすぎるのも気分じゃない、という時に。

同じ夜に同じプレイリストを、どこかの誰かも聴いてくれていたら素敵だなぁなんて思います。ぜひ聴いてみていただけたら嬉しいです。

文 / 長谷川 チエ

▼2020年の年間プレイリストはこちら!

ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。別業種からフリーライターとして独立後、Culture Cruiseメディアを立ち上げ、『Culture Cruise』を運営開始。現在は東京と神奈川を拠点としている。 カルチャーについて取材・執筆するほか、楽曲のライナーノーツ制作、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。趣味はレコード鑑賞。愛するのはありとあらゆるカルチャーのすべて!!