【ライブレポート】夏の夜を盛大に彩ったCrazyBoy『NEOTOKYO presents ~SUMMER ISLAND 2022~』

SHOKICHI+CB

2022年8月30日、東京ガーデンシアター。4年ぶりに開催されたCrazyBoyのソロライブ『NEOTOKYO presents ~SUMMER ISLAND 2022~』東京公演。

インタビューの際「新しいフェス形式のようにやろうと思っている」と語ってくれたCrazyBoyの言葉が、本当にそのまま、この場所で繰り広げられることとなった。


オープニングアクト

オープニングアクトを飾ったのは、2021年6月にデビューした3人組、iScream。

夏の終わりに咲くような切なさを漂わせた「himawari」から、「Scream Out」、新曲「Catwalk」まで、響き渡る熱唱で会場をあたためた。

続いて、この日が誕生日のEXILE NAOTOがここで登場する。

DANCE SHOW CASEを披露し、HONEST BOYZ®の人気曲「要!」「Heart BreakerZ feat. CRAZYBOY」で貴重なソロステージを務め上げた。

まだ本編前なので、手作り感満載のCrazyBoyのお面で顔を隠すCrazyBoyがケーキを運んでくる。「三代目のリーダー、いつも大変だと思いますけどありがとうございます!」とひまわりの花束が贈られた。

贅沢なオープニングアクトが、この豪華なイベントへの期待を膨らませる。

4年ぶりのライブ@東京ガーデンシアター

ダンサー陣、DJのNAKKIDとともに、いよいよCrazyBoyが登場。最新リリースの「Chi-Ki-Chi-Ki-Haa」「LIKE THAT」で幕を開けると、4年ぶりのライブに期待で満ちた拍手が湧き起こる。

撮影:WHYTE

会場の一体感がより増していった「NEOTOKYO」など、冒頭6曲で早くも観客の心拍数を上げていく。

アッパーな曲にもそれぞれに色を持ったCrazyBoyの楽曲は、多彩な歌とラップで、夏の夜に熱気を持たせる。

上昇した熱を落ち着かせるように「LOCO (feat. THE BACKCOURT)」のメロウなピアノに乗せ「4年間、待たせてしまってすみませんでした」とMCで話し始める。

「三代目 J SOUL BROTHERSもそれぞれソロを頑張ってて、臣も隆二もツアーをやって、岩ちゃんもライブツアー決まりましたね。岩ちゃんおめでとうございます!」とメンバーの近況を話すと、CrazyBoyからELLYの和やかな表情に。

「今日はNAOTOさんも来てくれたし、直己さんも健ちゃんも、僕も不器用なりに、それぞれが一生懸命頑張っています」とグループの話に触れ「本当に集まってくれてありがとうございます」と感謝を伝える。

続く「Destiny」ではマイクを置き、CrazyBoyとダンサーの3名によるシンプルなパフォーマンス。

そして「今日は青森から、僕のお母さんが観に来てくれています」と明かし「いつまでこの仕事できるか分からないけど、みんなのためにできるまで一生懸命頑張るので、自慢の息子になれるように頑張ります。見ててください」と語る。温かい拍手の中歌われた「ママへ / This is for MAMA」。

「僕にとってはみんなも友達や仲間です」と話す短いイントロから始まる「IDGAF」では、飾らない素顔のCrazyBoyの表情が大型ビジョンに映し出された。

ハーフタイムショーでは、PKCZ®︎のオンステージに一変し、EXILE MAKIDAI、DJ DARUMAが会場を盛り上げる。「J.S.B. DREAM」「Summer Madness feat. Afrojack」などの名曲が次々と繰り出され、一気にクラブ空間に。

熱い空気の中登場したのはHappinessの5人。「REWIND」から「Ordinary Girls」まで6曲を披露し、クールでしなやかなパフォーマンスで華を添えた。

豪華ゲストが続々と出演

ここからはKING&KINGの時間がスタート。コロナ禍で中止となったライブから2年越しに、CrazyBoyとEXILE SHOKICHIが満を持して登場する。

「FLY LIKE A DRAGON」「GET IT ON」などの鉄板曲から、会場のペンライトが黄色く染まった「Y.L.S.S.」、EXILE SHOKICHIとしての7年前の楽曲「Anytime feat. CRAZYBOY」まで、KING&KINGの世界観は縦横無尽にステージを埋め尽くしていった。

「(客席が)近くて最高ですね。配信をご覧の皆さんもありがとうございます!」とSHOKICHIが指揮を執るように、また違う空気を流し込んでくれた。

ここでCrazyBoyがAK-69を招き入れる。2021年より、MIGHTY WARRIORSのメンバーとなったAK-69とSHOKICHI。「Warriors Anthem」が披露される。

CrazyBoyは「このイベントに出てくれて僕は夢のようで、本当にリスペクトしてるアーティストで、今回快くこのステージに立ってくれました」と嬉しさとリスペクトを表し、AK-69の圧巻のソロステージがスタート。

「Break through the wall」、2022年より活動が再開されたKalassy Nikoff名義での最新曲「Body Line feat. 周湯豪 NICKTHEREAL」、さらにAK-69の代名詞とも言える「START IT AGAIN」を披露。CrazyBoyもステージ後方から盛り上げる。

2日前が誕生日だったAK-69に、CrazyBoyとSHOKICHIがケーキでお祝いするサプライズ演出までが施され、なかなか観ることのできない貴重な時間が繰り広げられた。

ここからは、CrazyBoyも以前所属していたTHE TEAMのメンバーなど、ダンサーが紹介される。RYOTA、SHOTA AKO(Rht.)、TAMIYA、DAIKI KIKUCHI、SAPPY、ACHIはこの日のステージに欠かせないピースとなってくれた。

その流れを受け、FANTASTICS from EXILE TRIBEのパフォーマー瀬口黎弥がLEIYAとしてソロで登場する。DANCE SHOW CASEの他、2曲を披露。

CrazyBoyは「一人で外のイベントに出てくる勇気もすごいですし、一人のアーティストとしても成長していきたいということで今日は挑戦しています」と拍手を促す。CrazyBoyと肩を組んで歌う場面も見られた「Smokey」では、感極まる表情を見せながらも歌い上げたLEIYA。

そしてCrazyBoyラストの時間。終盤になっても「Damn Girl(feat. Jackson Wang)」「DONNA???」など盛り上がりは変わらぬまま「Tropical Paradise」までを駆け抜ける。

「映像の中だけじゃなくて、こうやって会える時間をこれからも大事にしていきます」「次のことも控えてますし、これからどんどん皆さんを楽しませていきたいと思います」と笑顔で締めくくった。

アンコール

アンコールも濃密な時間だった。「Pure Water」でぶち上がる皆さん。会場にも30人ほどいた誕生日と思しき方々が「こんなにいると思わなかった!」とCrazyBoyを笑顔にしてくれたので、お礼を言いたくなった「Everyday Bday」。

「僕の歴史は本当にみんなに支えられているなと思います。あと何年ステージでダンスしてるか、自分でも分からないです。でも、おじいちゃんになるまでやりたいくらい、一生懸命頑張るから」そう伝えて「it’s you」を歌い切った。

ラストは再び「LIKE THAT」。「寂しい感じで終わりたくないから」と自由な時間でCrazyBoyらしい終わりを見せてくれた。

「皆さんここに来てくれて本当にありがとうございました。これからグループ、LDH、EXILE TRIBE頑張っていきます」と何度も感謝を伝え、深くお辞儀をした。

夏の夜を彩った『NEOTOKYO presents ~SUMMER ISLAND 2022~』。CrazyBoyとゲストたちによる、2時間半に及ぶ迫力のステージが幕を閉じた。

みんなが集まるのが『NEOTOKYO』という場所ではないか、と話してくれた前回のインタビューを、帰りがけに改めて読み返した。

あの時ELLYさんの頭の中には、今日のような光景が広がっていたのかと考える。

グループから一歩踏み出し、こんなに大きなイベントを開催するまでソロ活動を続けてきたELLYさん。これからも『NEOTOKYO』という場所がつくられていくことを楽しみにしたい。

まるで盛大な打ち上げ花火を見た時のように、色とりどりのパフォーマンスが胸に響き、2022年夏の思い出として刻まれました。

撮影 / WHYTE、取材・文 / 長谷川 チエ

セットリスト

【オープニングアクト】

  1. himawari – iScream
  2. Scream Out – iScream
  3. Catwalk – iSceram
  4. DANCE SHOW CASE – EXILE NAOTO
  5. 要! – EXILE NAOTO
  6. Heart BreakerZ feat. CRAZYBOY – EXILE NAOTO

【本編】

  1. Chi-Ki-Chi-Ki-Haa
  2. LIKE THAT
  3. NEOTOKYO
  4. Double Play
  5. PINK DIAMOND
  6. Fly Away(feat. michiko)
  7. LOCO (feat. THE BACKCOURT)
  8. Destiny
  9. アムネジア
  10. ママへ / This is for MAMA
  11. IDGAF
  12. Ex-GIRLFRIEND / Lovers Again
  13. (PKCZ®︎ハーフタイムショー)
  14. REWIND – Happiness
  15. Show Me Your Heart – Happiness
  16. Holiday – Happiness
  17. Sexy Young Beautiful – Happiness
  18. Love Wonderland – Happiness
  19. Ordinary Girls – Happiness
  20. FLY LIKE A DRAGON – EXILE SHOKICHI×CrazyBoy
  21. GET IT ON – EXILE SHOKICHI×CrazyBoy
  22. Y.L.S.S. – EXILE SHOKICHI×CrazyBoy
  23. CHASIN’ – EXILE SHOKICHI×CrazyBoy
  24. RAKUEN – EXILE SHOKICHI×CrazyBoy
  25. Anytime feat. CRAZYBOY – EXILE SHOKICHI×CrazyBoy
  26. Pull Up – EXILE SHOKICHI×CrazyBoy
  27. Warriors Anthem – EXILE SHOKICHI, CrazyBoy, AK-69
  28. Break through the wall – AK-69
  29. Body Line feat. 周湯豪 NICKTHEREAL – Kalassy Nikoff
  30. START IT AGAIN – AK-69
  31. DANCE SHOW CASE – DANCER+LEIYA
  32. TOKYO GAIN – LEIYA
  33. Smokey – LEIYA
  34. Damn Girl(feat. Jackson Wang)
  35. DONNA???
  36. Tropical Paradise
    【アンコール】
  37. Pure Water
  38. Everyday Bday
  39. it’s you
  40. LIKE THAT

▼このライブについてのインタビューはこちら

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ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。別業種からフリーライターとして独立後、Culture Cruiseメディアを立ち上げ、『Culture Cruise』を運営開始。現在は東京と神奈川を拠点としている。 カルチャーについて取材・執筆するほか、楽曲のライナーノーツ制作、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。趣味はレコード鑑賞。愛するのはありとあらゆるカルチャーのすべて!!