【編集長に逆インタビュー】ファンのSNSが推しの仕事につながる

編集部の葉山です! 今回もInstagramのストーリーで募集した質問を編集長に答えてもらいました。たくさん届いたので、いくつか選ばせていただきました。今回選べなかったものはまた次回ご紹介させてください!


最初に好きになった曲・おすすめの曲は?

葉山:チエさん、久々に編集部からの逆インタビューです!

長谷川:はい! いつも質問を送ってくださってありがとうございます。

葉山:「Q. 物心ついて好きになった曲は?」

長谷川:自分の感性が動くような自覚としては、サザンの「真夏の果実」かな。リアルタイムなのかな?分からないけど小学生の頃に聴いて、原由子さんのハモりのほう歌っちゃうのはこの頃からだったと思う。学校の音楽祭も、鍵盤弾けないのにアコーディオンとか弾いて、和音っていうものを意識し始めたんだと思うんだよね。あと「四六時中」っていう言葉を初めて認識した。この曲ってこんなに一人のこと歌ってるのに、私とかあなたとかの一人称二人称が一度も出てこないんだよ。

葉山:すごい曲ですね。鍵盤弾けないのに音楽祭でアコーディオン担当するのもすごいと思いますけど。「Q. 今一番ハマっている曲、おすすめの曲を教えてください」

長谷川:沖縄出身のラッパーの3Houseさん! 6月に1stアルバムをリリースされたんですけど、「BLUE」とか最高です。

葉山:知らなかった。聴いてみます!

長谷川:他の曲もいいよ。あと、Culture Cruiseでもインタビューさせていただいたaimiさんと、tofubeatsさんのコラボプロジェクトも面白いです。完成まで一度もコンタクトを取らずに共作していくという進め方で曲ができてて。

葉山:今まではただ再生するだけだったけど、こういうストーリーが分かると聴く方も愛着わきますね。この間れんさんのインタビューで、チエさんがバックボーンを聞き出してくれてて、それを読んでからいろいろ曲聴いたら全然違ったので、知ることって大事だなと思いました。「ゆらせ」とかめっちゃ感動する。

長谷川:そうなんですよ。れんさんについては特にそれがもっと知られてもいいと思ったし、まさに「ゆらせ」みたいな曲は、歌っている本人がどんな人なのかがすごく大事だし。

葉山:説得力が出ますよね。

長谷川:れんさんはTikTokのカバー動画から人気になった方なので、ショートサイズのムービーでしか知らない視聴者も多いかもしれないと思ったので、まずはどんな方なのかを知りに行って、それを長めのインタビューでじっくり伝えたらいいんじゃないかと思った。

葉山:ショートとロングの掛け合わせですか。深いですね!

ライターに必要なアイデア力とは?

葉山:「Q. いつもライターさんのお仕事のこと、細かく教えてくださってとても面白いです。そんなに手の内を見せて大丈夫なんですか笑?」

長谷川:私にとっては競合もいないし、手の内を見せる感覚ではないんですけど、そうだとしても、たぶん真似できないと思いますよ。

葉山:かっこよ。しかもチエさん、トータルの運営と、アポ取りして取材行って記事書いて編集してSNSで広報するのも全部1人じゃないですか? これはまじで無理だと思いますね。

長谷川:レコード会社の方にも「〇〇社の出向ですか?」とか聞かれる。最近はチェキまで撮り始めて(笑)

葉山:チェキ買いに行くところも、noteでコンテンツにしてていいですよね。文章力は最低限の才能として、あとはどんな才能が必要な仕事だと思います?

長谷川:アイデア力じゃないですかね。チェキの企画やろうとか、記事の構成とか。それこそ、チェキ買うところもストーリーとしてnoteに書くとか。たぶん、単に本編を出すだけだとほとんどが伝わらないと思うので。

葉山:0→1の仕事はそうですよね。 BALLISTIK BOYZの…なんでしたっけ? 去年のインタビューは同じ質問から入り、今年のインタビューは趣旨を変えてるっていうのもすごいなって思いました。

長谷川:前編が曲の解説で、後編はタイのお話っていうやつかな。去年のは曲の印象を全員に聞いて始まるけど、今年のは最初から質問が分かれてるっていう。

葉山:それです! あと、そのスクショをツイートするのもアイデア力ですよね。

長谷川:中の人が言ってかないと誰も代わりにはやってくれないですからね。目標は曲を聴いてもらうことなので、担当の方に「こういう企画どうですか?」って提案するのもアイデアだし、自分のためだけの発信じゃない、っていうのはポイントですね。

葉山:実はめちゃくちゃ行動力と営業力が必須ってことですよね。「Q. アーティストにインタビューする前、どんなことを調べたり、思ったりしていますか?」

長谷川:思ったりっていうのは、何を考えてるかってことかな? それはもういい記事にするための最善を考えてるし、初めてだったらどんな方なのか、ワクワクしつつも緊張だし、1回でも多く曲を聴きます。調べるのは、ラジオに出てたら聞くし、インスタライブとかストーリーズの直近の発信は見れる限りすべて見ます。

葉山:本人の発信をチェックするって感じですか?

長谷川:うん、それに話してる姿を見れると、実際のインタビューで話すペースとかがわかるので。グループだったら、どのメンバーが一番話してるか確認して、一番話さないメンバーのことも考えますね。

葉山:以前、待ち受けにしてみるっていう話もしてましたよね?

長谷川:はい。それも変わらずやってます。要はファンとして生活してみるってことですね。

BALLISTIK BOYZファンをどう思いますか?

葉山:「Q. BALLISTIK BOYZのファンはチエさんの目にどう映ってますか?」

長谷川:たしか『PASS THE MIC』のレビューで書いたけど、ご本人の目標が大きいと、ファンの目線も高くなるのが魅力ですよね。そもそもバリの皆さんはEXILE TRIBEの良いところを継承しつつ、自分流にするのも上手いと思うんですよね。それをファンの方も上手く踏襲しているなと思います。面白いカルチャーですよね。そういう方々に名前を覚えていただけて、こういうご質問が届くことは本当に光栄なことです。

葉山:BALLISTIK BOYZさんもいろんなメディアに出ていらっしゃるだろうに。

長谷川:あとは、記事の一部をスクショしてツイートしてくださったりとか、オープンな場でめっちゃ丁寧に発信してくれるなって思います。通常だとDMで感想を受け取ることが多いんですよ。クローズドな中で伝えるっていうか。それもありがたいんですけど、BALLISTIK BOYZのファンの皆さんは引用で伝えてくれたりして、感想をコメントする重要性も理解されてるんじゃないですかね。

葉山:感想を言うって立派な発信なんですね。

長谷川:もちろんです。メディア側も反応がいい方に力入れるのは当然じゃないですか? だからそうやって推しのメディア露出が増えて知名度も上がっていくんですよ。アーティスト側のスタッフさんもそれを見て、次もこのメディアにお願いしようってアタックリストに載せてくれるし。

葉山:これは次の質問にもつながってくるかもしれないです。「Q. 推しにいい仕事をしてもらうためにファンができることはなんだと思いますか?」

長谷川:それで言うと、になっちゃうけど、あえて私に質問してくださっていることを考えるならば、このメディアの取り上げ方は良かったなと思ったら、ファンが公の場で評価してあげるのも大事だと思います。何でもRTではなく良質なものを選ぶとか。メディア側にリクエストすることも大事だけど、このメディアに出てほしいんですってアーティスト側に意思表示するのも実は大事です。コラボだって片方だけの一存で決まってるわけじゃないじゃないですか?

葉山:お互いに魅力がないと、ですよね。

長谷川:それが重なっていくと、推しがどんどんいい人と仕事をさせてもらえるようになって、質の良い露出が増えていくと思います。ファンがSNSをどう使っているかは、けっこう見られてると思いますよ。

葉山:ファンのSNSがカギを握る時代ですかー。

長谷川:とは言うものの、楽しむのが一番だとは思いますけど。私は推し活とか絶対できないし、ユルユルしちゃう人間なので、皆さんのパワーは本当にすごいですよね。いつかそういう方へのインタビューとかもやってみたいなと思います。


どんどん深い世界に入りそうなので、今回はこれくらいで。また続きは次回に持ち越したいと思います。今回の話に登場した記事も、ぜひご覧ください。

以上、編集部・葉山でした!

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