「結局推しは誰なのか?」編集長に逆インタビューしてみました

葉山:編集長! 久々の逆インタビュー企画です。今回は私の考えた質問をぶつけていきますよ!

長谷川:地味に続いてるね。

葉山:レギュラー企画ですから! さっそく、チエさんの推しは誰なのかという議題で語ってください。


結局のところ推しは誰?

長谷川:何組か思い浮かぶけど、推しとは違うのかなぁ。いろいろなアーティストを記事で取り上げるようになって、一度は誰に対してもファンという気分にならなくなったんです。

葉山:記事ではフラットに見ることも必要ですし、お仕事で関わっちゃってるから、境界が分からなくもなりますよね。そのかわり、記事を書いている間だけは世界一のファンになるって話してた言葉、私すごく好きなんですよ。

長谷川:そうだったね。「ファンじゃないのにファンの気持ちがよく分かりますね」って、誰の記事を書いても言われるから、「そうかファンと認識されてないんだな」って気づいたのが始まりだったかも。

それをネガティブに捉えてたわけでもないけど、どこかで「むしろ記事で取り上げた人たちは、みんな推し」みたいに思えるようになったので、今はそう思うことにしてるかな。

葉山:なんか愛があっていいですね。大事な人が増えていきますし。

長谷川:正確には「推し」という表現ではないかもしれないんだけど。これを読んでくださっているのは、特定の好きなアーティストがいるような方が多いと想定してますが、その方の推しのことはたぶん、私も大切に思ってます。

葉山:めちゃくちゃ素敵じゃないですか。それだけ本気で向き合っているからですよね。

長谷川:一方通行ではありますが。

葉山:でもご本人がツイートしてくれることもたくさんあったし、三代目 J SOUL BROTHERSのELLYさんとか、確実に球打ち返してくれてるじゃないですか?

長谷川:それはELLYさんの神対応によるものだし、レビューなんて打ち返してもらえることは普通ないので、「書き上げることができた」っていう段階で一度手放すのが今は気持ちが安定するかな。

葉山:なるほど。気持ちの安定。

長谷川:たくさんの方に反応していただける記事と、スルーされる記事との差がすごいから(笑)

葉山:私はそれもCulture Cruiseらしさだと思ってます。マイペースで。

長谷川:個人的には愛着を感じるね。いずれにせよ、推しを愛でる人の気持ちは分かりたいと思うから、誰か特定のアーティストだけを見ていると世界が限定的になってしまうので、視野を広げることで、結果的にその人ならではの魅力に気づけるのかなと。それを目指してます。

色んな人に目移りしてるように見えるかもしれないけど、またその人の記事を書きに戻ってこれるように、魅力に気づけるように、大海を知りに行くという感じですかね。

好きの深さはあるけど、距離は保つ

葉山:普通Webメディアだったら、反応のよかったアーティストの記事を量産しますよね?

長谷川:運営の目線で考えれば確実にそうだね。何について書けばリアクションが集まるかは理解しているつもりです。ただ、書いて欲しいという声が多い時は反論も増えるので、バランスを読んでいるというかね。

でも、反論する人たちはスポンサーでもないですし、自分が作ったサイトで書きたいことを書くという信念は曲げないですけどね。かといって受けて立つつもりもないんで、単純に曲を聞くのがしんどくなるんですよ。私メンタルが湯葉レベルなので。

葉山:向こう側が透けて見えるくらい(笑)。

長谷川:ちょっと距離を取るというのも、そのテーマを好きで居続けるための方法なので。「嫌いになっちゃったんですか?」と心配されたりするんですけど、決してそういうわけではないです。全然違う記事を書いていても「表現力を磨こうとしてるんだな」と思っていただければ。

葉山:チエさんって好きなものに対しても執着みたいのがないから、その分嫌いになるっていう感覚もないのかなーと思ってます。

長谷川:そうかも。それで言うと今度は「ほんとはそんなに好きじゃないんじゃない?」とか友達によく言われる。

葉山:私もそれ思ったことあります(笑)。でも記事を読むとすごい愛が伝わってくるし、なんか不思議な人だなーって。

長谷川:好きなんだよ、心の底から好きなんだけど、「観れたら観る」くらいのスタンスが好きなのかな。「好きの深さはあるけど、距離は保とう」みたいな。

葉山:めちゃくちゃ好きだけど、踏み込むつもりはないんですね。プライベートとかまじで無関心ですよね。

長谷川:本人が公式的に出すことは知ろうとするし、直接会って聞けることだったら考えるけど、それ以外は憶測でしかないから。憶測に時間使うくらいなら1回でも多くその人の曲を聞いた方が、魅力を知れるし応援になるんじゃないですかね。

葉山:知らない面を知りたくなる気持ちは分かりますけどね。

長谷川:分かるよ。でも表に出る人だから仕方ないとかいう理由でプライベートまで詮索されるのって、「あなたは事務職だから事務の用件ならいつでも対応してくれますよね?」って自宅に急に書類持ってこられても受け入れるんですねって話じゃない? え、違ったかな(笑)

葉山:合ってるかも(笑)

長谷川:自分の推しはどんなファンでいてほしいだろうかって考えたら、答えはすぐ出るのかなって。「憶測でプライベートを詮索してもらうのが理想です!」って人がいるかって話で。

葉山:いやーそこまで考えてなかったな。私は推しとかいないですけど、そんなに深いんだなっていうか。

長谷川:「この人は〜さんが好きなんだな」「この人は〜さんか」ってSNSのアイコンとか見ると、そこにたどり着くまでにもドラマがあるわけだから、個性を尊重して書かないとなって思ったりしますね。

葉山:そういうこと考えながら書いているんですね。そこに自分の意見とか感想混ぜるのって難しくないですか?

長谷川:ファンを満足させるために書いてるわけではないし、あくまでも軸は自分のレビューだけど、ベースにリスペクトがあれば、かけ離れたものにはならないんじゃないかな。大事に思う気持ちは共通してると思うので。感受性を育てて表現力を磨いて、過去には書けなかった書き方が明日はできるように励むだけですね。

葉山:時間をかけて書く理由が分かった気がしました。ありがとうございました!


自分の推しというより、どんなアーティストも「誰かの推し」であったり、その関係性を大事にしようと考えているところが、チエさんらしい答えだと思いました。

最後に、私の最近のお気に入りチエさん執筆記事をあげてみました。ぜひ読み返してみてください!

以上、編集部・葉山でした!

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