【新年対談】昨年の一番よかったライブやサブスクでの曲の聴き方について

編集部の葉山です! 2022年も編集長と新年対談をしました。Instagramで募集したテーマをもとに、質問等に答えてもらいました。




2021年よかったライブ

葉山:チエさん!今年もInstagramで読者の方々から対談テーマを募集したら、ちょうどいいボールを投げていただけたので、まずはライブをテーマにしようと思います! 2021年もたくさんライブを観たと思うんですけど、チエさんの中で一番よかったライブは何でしょうか?

長谷川:比較するつもりはないんですけど、心に残っている公演をしいてあげるなら、Official髭男dismのツアーですかね。

葉山:髭男! ライブレポも書きましたよね。どんなところがですか?

Official髭男dism『Editorial』ネタバレのないライブレポート

長谷川:届けようとする気持ちの強さがずっと変わらないんですよ。普通だったら、今ちょっと気が緩んでるなとか、見てると分かるじゃないですか。もちろん彼らもリラックスしてる時もあるんだけど、それでもブレないんだよね。金太郎飴みたいに、どこ切っても見どころがつまってるっていうか。

葉山:例えがかわいい。来てくれた人に最初の1秒から最後まで届けたいっていう感じなんですかね。

長谷川:そうそう! 緩急もちゃんとあるんだけどね。バンドだとどうしても、地方公演と東京公演の差ってあるなと、私は感じてるんです。

葉山:分かる気がします。できる演出も違うし。

長谷川:だから東京だけの基準で考えないようにするんだけど、髭男のツアーを見て回っているわけではないですが、きっとこの人たちはどの会場でもこのクオリティでやるだろうなって思ったんですよね。キャパとか関係なく、気持ちにムラがないというか。

葉山:地方公演って貴重な時間だし、お客さんもスペシャルな経験ができたら、また行こうってなって、さらに人気になりますもんね。

長谷川:そうだよね。子供も大人もみんな楽しそうでさ。なおかつ、演奏はものすごい上手くて、ビッグバンド形式になって音の厚みもハンパなくて、ライブでしか体験できない音で迎えてくれるの。子供からプロまで感動させるって、すごいことじゃん。

葉山:たしかにそこまでのバンドは他にいないかも。

長谷川:そこに、音源がどうとかの次元を超えたボーカルが乗るわけだよ。それなのに、音をミュートにしても感動して泣けそうな気がする。この公演は半年以上のツアーのプログラムだけど、普通のフェスとかで観ても感動しちゃうんだよね髭男さんは。

葉山:演奏する姿で人を感動させるバンドかぁ。しかもすごい数のライブを観ているチエさんをですからね。

長谷川:パワーがすごかった。あと、この瞬間に立ち会えてよかったなって思ったのはぜったくんの初ワンマンライブだった。

葉山:インタビューもしましたもんね。初ワンマンって一度しかないわけですし。

長谷川:ライブを観て、話を聞きに行こうとライターに思わせるのがすごいですよね。確実に音楽以外のものも届けてくれてるわけで。個人的にその日は強行スケジュールで、ちょっと疲れてる中でのスタンディングライブだったけど、やっぱり来てよかったって思えました。

葉山:インタビューとても感動しました。気持ちを伝えに行ったチエさんもだし、ちゃんと向き合ってくださったぜったくんも素敵だなと思いましたね。

【インタビュー】ぜったくんの初ワンマンライブが素晴らしすぎたので会いに行ってきた

曲の聴き方

葉山:ここからは届いた質問に答えてください! まず「サブスクでどんな風に新曲を探しますか?」という質問です。

長谷川:AIのおすすめ+自力で検索したり。でもなるべく普通の人の行動をするかな。TikTokからサブスクに移行して確認することもよくあります。聴こえ方が全然違うので。

葉山:「Now Cruising」(新譜中心のオリジナルプレイリスト)を日々更新しているので、そこに入れていく作業もありますよね。1曲の中ではどんな風に聴いてますか?

長谷川:プレイリストの更新作業は探すきっかけになるかもね。イントロは0秒から聴いて、Aメロ→Bメロ→サビが来る場所にカーソルを合わせるかな。イントロがかっこいい曲はその後もかっこいいので、曲の始まり方でどう心を掴まれるかも重視します。

葉山:「執筆はいつも決まった場所でされますか?」

長谷川:自宅兼事務所なので、自宅の作業スペースで書くことが多いです。近くのカフェに行くこともあります。家で少し手をつけて、徒歩でカフェに向かいながら思考の整理をして、席に着いたら続きを入力し始めたり。カフェは集中力が切れたら終わるので、集中を切らさない集中力が鍛えられますよね。

葉山:「韓国ドラマは観ますか?」質問者さんは今ハマっているそうです。

長谷川:ドラマは「イカゲーム」くらいしか観てないかなー。話題作は一応再生しますけど、ハマったことはまだないですね。韓国だと映画の方が好きかな。「シュリ」を初めて観た時の衝撃は忘れられないし、「パラサイト」も好きです。ごめんなさい王道ばっかりで。葉山ちゃんは?

葉山:いえ、むしろ思ったより観てたのでびっくりしました。私も「梨泰院クラス」しか観れてないです。




加点方式で音楽を聴く

葉山:次!「ミュージシャンと付き合ったことはありますか?」

長谷川:しれっとぶっ込むなよ(笑)。

葉山:あるんですね! バンドマン? やっぱり大変ですか?

長谷川:まぁ…私もバンドやってたし、クリエイティブな人の方が楽しいので大変とかはないですよ。

葉山:メジャーアーティスト?

長谷川:ここだけ長くない(笑)? 誰も興味ないよ。

葉山:言わないんですね了解です。「これから人材募集する予定はありますか?」

長谷川:振り幅ぶっ壊れてる(笑)。来てくださるならいつでもウェルカムですよ。ただ内部事情としては赤字でやっているので、それでもよければ、という感じですけど。そうするとみんな辞退するので、結局1人っていうことなんです。葉山ちゃんもご飯代とかだけで付き合ってくれているので。

葉山:私は無理を言ってインターンさせてもらってるだけです。たくさん勉強させてもらっていますし、逆にありがたいです。そういうスタンスならOKって感じですかね?

長谷川:そうですね。将来的には違う形でも、Culture Cruiseの名前は残したいと思うので、DMいただければお返事します。興味を持っていただいてありがとうございます!

葉山:「チエさんのようにどんなアーティストや作品でも分け隔てなくポジティブに捉えるにはどうすればよいですか?」とのことです。

長谷川:加点方式で考えればいいんじゃないですかね。「この人の音楽は聴かない、好きじゃない」って思うのは聴く前から減点してるでしょ? でも加点するやり方なら、そもそも排除せず受け入れるはずなんですよ。

葉山:たしかに聴く前から決めつけてるところはあるのかも。以前の私にとっては音楽自体がそうでした。

長谷川:葉山ちゃんもだいぶ詳しくなったよね。聴き方としては「この曲のいいところはどこか、なぜリスナーが50万人もいるのか?」って考えます。マイナスに考えないようにすると窮屈だけど、そもそも好き嫌いで判断しなければ、負の感情って芽生えないから。加点方式はいろんな場面で使えるおすすめの考え方です。

葉山:行動経済学ってすごいですね。「ブログをやっているのですが、全然読まれなかった時落ち込みます。記事がヒットしなかった時、どうやって次に切り替えますか?」

長谷川:そもそもヒットを目指さない、ヒットする方が奇跡だったって考えることですかね。何者でもない自分が書いた記事が、話題になることなんてあり得ませんから。いいねはゼロで当たり前、くらいに思っておく方が継続しやすいです。サイトのアナリティクスで全部分析できるから、落ち込むのもすごく分かるけどね。

葉山:でも三代目JSBのELLYさんにツイートしてもらえたり、ご本人がコメントしてくれることも、今までたくさんあったじゃないですか? そういう経験をして、また日常に戻るのってしんどくないですか?

長谷川:しんどいけど、ご本人が取り上げてくれたからみんなが「この記事いいね」って言い始めるだけで、結局自分の力ではないんだよね。普段は何もないけど、5年続けてれば何かしら反響の波が何回か来てくれることは分かった、っていう事実だけで生きてます。

あとは、掲載している以上は何年後に反響があるか分からないって考えることも希望を持つ方法の一つだと思います。じゃあそのために、ずっと読まれる書き方にした方がいいなとか、工夫するようになりますから。教えてくれたら私が読者になるので、がんばってほしいです。必ず読んでくれる人がいるだけでがんばれると思うので。

葉山:ブログって続けるのが一番大変だと思うので、がんばってほしいですね!


テーマや質問をくださった皆様、ありがとうございました。2022年もよろしくお願いします!

▼ぜひ記事をシェアしてくださったらうれしいです! 編集部・葉山でした。

ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。別業種からフリーライターとして独立後、Culture Cruiseメディアを立ち上げ、『Culture Cruise』を運営開始。現在は東京と神奈川を拠点としている。 カルチャーについて取材・執筆するほか、楽曲のライナーノーツ制作、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。趣味はレコード鑑賞。愛するのはありとあらゆるカルチャーのすべて!!