Culture Cruiseとフォロワーさんおすすめのインディーズ・DIYアーティスト特集

今回は「もっともっとみんなで良い音楽を知っていく機会を作りたい!」ということで、インディーズ・DIYアーティストのおすすめを募集しました。

フォロワーの皆さまからのおすすめを中心に、たくさんご応募いただいた中から、Culture Cruiseが厳選した3組をご紹介します。


1rec.record

1分間の楽曲のみを創作するアーティスト、1rec.record(ワンレックレコード)さん。

2020年に活動をスタートし、多彩なジャンルの音楽を1分間の中で創作。映像と合わせた作品をSNS上で投稿し、新しい音楽の表現を追求しているアーティストです。

2022年1月には1stアルバム『1:00』をリリース。すべてが1:00の曲で構成されています。

多彩なジャンルの世界観で表現された全26曲入りのこのアルバムは、活動スタートから約1年半の中で生み出された全作品が収録されています。

1分の中の物語なのだと思って聴いてみると、短いようで意外と長いようにも感じられる。その時のコンディションによっても、感じる時間の長さが違ったりするので面白いです。

聴き始めると「1分で終わってしまうのに、この曲はどうやって終わりを迎えるのだろうか」と気になってきたりもします。

斬新な終わり方をしている曲もあったりして、詩を読む時の感覚に近いような気がしました。1分という時間の長さ、短さまでも体感できる新しい音楽の表現方法だと思いました。

『1:00』各配信・ダウンロードはこちら
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AKIRA

続いてはシンガーソングライターのAKIRAさん。

2021年、都内を拠点に活動を開始したAKIRAさんは、ブラックミュージックに影響を受けつつも、日本語にこだわり「視点の提供」をテーマに言葉を紡ぐアーティスト。

2021年2月リリースの1stシングル「cloud No.9」を皮切りに、12ヶ月連続リリース企画を敢行。

楽曲提供には、国内屈指のMPCプレイヤーKo-ney、トラックメイカーデュオ・906/Nine-O-Six、 Kick a Showのプロデュースを務めるSam is Ohm、SPENSR、TOSHIKI HAYASHIなど、名だたる面々がサポートしています。

凪、サンレモ、そとこ、KUREIEO(chilly source)ShikyaOgiwaraなど、人気イラストレーターが手掛けるアートワークも目を引きます。

2022年6月にはEP『feelings waiver』もリリース。EPから先行シングルも3ヶ月連続リリースされるなど、次々に生み出される作品にも注目です。

楽曲によって雰囲気も変わるのですが、どの曲も良質なトラックとメロディの美しさに惹かれます。JazzyでレイドバックなメロディにAKIRAさんのボーカルがとてもよく合っています。

AKIRA 各楽曲のリンク先はこちら
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GOODWARP

2012年に東京都で結成された、4人組ダンサブルポップバンドのGOODWARP。

フォロワーさんからご推薦いただいたのですが、私も元々大好きで、ライブでも何度か拝見していたので取り上げたいと思いました。

どの曲を選ぶか迷ったのですが、ストーリー仕立てのMVになっている「Souvenir」にしました。曲は3:00くらいから。

シンプルなのにサウンドメイクがしっかりしていて、自然と何度も聴いてしまうようなメロディとリリックが特徴のバンド。

Culture Cruiseが毎年セレクトしている年間プレイリスト『Let’s Cruise』というものがあり、2020年のプレイリストにはGOODWARPの「one on one」もリストインしています。

2020年6月で閉局した新潟FMPORT。GOODWARPが3年半MCを務めた番組をとおして、ラジオというテーマを元に作られた曲。

リスナーから集まったフレーズを織り交ぜながら歌詞を書き、リモートでレコーディングして完成させたそうです。

コンセプトがしっかりとある中でも、GOODWARPとしてのサウンドが軸となっていて、思い出を振り返りつつ、前向きでもある。

それがたった2:15の中で繰り広げられているところに感動しました。他にも名曲がたくさんあるので、ぜひ聴いてみてください。

GOODWARP 公式サイト
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インディーズ・DIYアーティスト特集

インディーズ・DIYアーティスト特集、今回は3組セレクトしました。

予想以上にたくさんのご応募をいただいたので、今回ご紹介できなかったアーティストについては、またの機会にご紹介させていただけたら嬉しいです。

ご応募いただいた皆さまありがとうございました! 今後も、インディペンデントに活動するアーティストを積極的に取り上げる場を作っていきたいと思います。

文 / 長谷川 チエ

ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。別業種からフリーライターとして独立後、Culture Cruiseメディアを立ち上げ、『Culture Cruise』を運営開始。現在は東京と神奈川を拠点としている。 カルチャーについて取材・執筆するほか、楽曲のライナーノーツ制作、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。趣味はレコード鑑賞。愛するのはありとあらゆるカルチャーのすべて!!