【ライブレポ】I Don’t Like Mondays.全国ツアー「2018 A/W TOUR “A GIRL IN THE CITY”」

I Don’t Like Mondays.が行った2年ぶりの全国ツアー「2018 A/W TOUR “A GIRL IN THE CITY”」!無事にすべての日程が終了したということで、筆者の目に映った今回のツアーの感想を綴りたいと思います。

全国8都市をめぐるツアー

2年ぶりということもあり、どの会場もそれぞれに盛り上がりを見せていた「2018 A/W TOUR “A GIRL IN THE CITY”」。

今回私は、東京公演(@品川ステラボール)と、神奈川公演(@横浜ランドマークホール)を拝見しました!

本当は初日の予定だった大阪公演は、台風のため延期になり、2019年2月3日に振替公演が行われることに。

最終的にツアーファイナルとなった大阪公演。この日を待ちわびていた大阪のファンの皆さんが、1人でも多く楽しめていたらいいなと、そしてツアーの締めくくりを飾るにふさわしい盛り上がりになってくれたらと、東京から祈っていましたよ!

IDLMs.の公式ツイートでは…

ああぁぁ!良かった…良かったね!

2018 A/W TOUR “A GIRL IN THE CITY” セットリスト

セットリストは、私が個人的にその場でメモした(あとで読み返すとぐっちゃぐちゃ)、ハンドメイド感あふれるものなので、もし間違っていたらご指摘ください。

  1. SO BAD
  2. WE ARE YOUNG
  3. FEELING(横浜→PRINCE)
  4. Girlfriend
  5. LEMONADE
  6. Golden Life
  7. My Girl(Special ver.)
  8. SING
  9. LIFE
  10. Interlude(Right before sunset)
  11. TONIGHT
  12. LOVE YOURSELF
  13. Freaky boy
  14. A GIRL IN THE CITY
  15. ONE THING feat. SALU
  16. TOKYO BROTHERS

アンコール

  1. Don’t look back
  2. FIRE
  3. On my way

よく練られたセットリスト、すごくいい選曲ですよね。今の彼らの、前向きな気持ちが表れている気がします。

東京公演での「FEELING」は、横浜では「PRINCE」に変わっていました。私は「FEELING」が聴けたのがとても嬉しかったのですが、「PRINCE」の時の4人の冴え渡ったステージングは見事だったし、そこからの「Girlfriend」という並びも良くて。ここをなぜ入れ替えたのかを聞いてみたいです。

2年前のライブも拝見したのですが、圧倒的な進化が感じられて、彼らが積み重ねてきたものの大きさを感じます。

流動性のある構成

のちの移籍先、rhythm zoneからお祝いのお花が〜

「SO BAD」に始まり、「WE ARE YOUNG」のイントロで「We are I Don’t Like Mondays.!!!」とヴォーカルのYUさんが叫ぶ瞬間は爽快!

「WE ARE YOUNG」では、「愛し合おうよこのまま」とYUさんが歌うと、「愛に溺れるのも悪くはない」とオーディエンスが返す恒例のコール&レスポンス。

歌詞を知らなければレスポンスできないフレーズを、オーディエンスがバシッ!とキメると、良いファンを持っているなぁと感じます。

とはいえ、彼らのライブにはライトなファンの方も多いので、なんか分かんないけどノリノリ、というだけでも全然平気。ライトなファンっていうのはめちゃくちゃ褒め言葉です。そういうファンが多いアーティストって最高だと思ってます。

「Golden Life」では、会場を巻き込みながらのメンバーによるスネアドラムパフォーマンスがあり、「SING」では、みんなで携帯のライトを照らしました。手持ちのもので会場が即興的に一つになれて、誰もが楽しめる空間はとても居心地が良い。

中盤は「Right before sunset」→「TONIGHT」という流れ。『FASHION』の曲順通りの展開で、「Right before sunset」のあとは「TONIGHT」しかないと思っているのですごく嬉しかったんです。

そしてこの「TONIGHT」をライブで聴くと、IDLMs.のライブに来たなぁという思いが強くなります。「♪TONIGHT〜TONIGHT〜」の歌い出しで、感極まってしまうんですよね。

↓IDLMs.公式アカウントより、2016年のライブ映像。記事を書きながら観るとこれだけで泣けます。カフェのど真ん中で書いてるけど、そんなことは関係ないのだよ。

そしてCHOJIさんの爆イケなギターソロからの「LOVE YOURSELF」、ここで私がその場で書いていたメモには、「ちょーじさんバくいけソロ→『らブユア』」とだけ書かれていました。ひらがなとカタカナは速く書ける方を選んで書きます。すみませんどうでもよかったです。

Freaky boyでは、「この曲に限り動画撮影OK!その代わり盛り上がるよ!」というYUさんの一声で、みーんなブレないようにスマホを支えながら動画を撮り、何とか盛り上げようと横揺れになっていました。

他の会場では「A GIRL IN THE CITY」などが撮影OKだったようですが、横浜では撮影OKの曲がなかったですね。

撮影動画の掲載は控えますが、SNSで「#IDLMs」などと検索すると、皆さんが撮影した動画がたくさんヒットします。

そして彼らの進化が証明されたのは「A GIRL IN THE CITY」。手拍子でもない、じっと静止して聴くには体が動き出してしまう軽やかなリズム。

ツアータイトルを冠しているだけあって、存在感がありました。こういう雰囲気は、これまでのIDLMs.にはなかった気がします。

同じく、よりメロウな雰囲気で会場を包み込んでいた「My Girl」のライブバージョンも、シンプルながらとてもきらびやかで。いつかどこかでまた聴いてみたいです。

バラの花一輪と「A GIRL IN THE CITY」

I Don’t Like Mondays.のステージを観るといつも感じるのは、そこはかとなく漂う品格みたいなもの。

ロックバンドなんだから、品格なんて必要ないじゃない、と思われるかもしれないですよね。私も言葉で綴っていると、「自分何言ってんの」って思いますよ。

でも事実、その場所に行くと感じるのです。私はいつもそれがなぜなのか?考えながら観てしまうけれど、明確な答えは出ない。きっとそれは、いくつもの要素が重なっていることだから。

メンバーの皆さんが望む姿かは分からないけれど、ロックバンドでそれを感じさせるというのがまた、心惹かれてしまうんです。

目指したところで明日から品を纏えるわけでもないし、4人が持つオーラみたいなものが発信されているのだと思います。

でもそれは、セレブだとかいう単純なことでもなくて(もちろんセレブなのですが)、実直なまでに感じる、彼らが聴いてきた音楽をリスペクトする姿勢だったり。

とてもひたむきなんだけど、表舞台ではさらっとスマートにふるまうギャップみたいなものを感じます。

そしてそんなI Don’t Like Mondays.が行った今回のツアー「2018 A/W TOUR “A GIRL IN THE CITY”」。

リリースのタイミングによるものでしょうけれど、ツアーのタイトルに「A GIRL IN THE CITY」と名付けるところもまた、彼ららしいなと思うのです。

会場には、ジャケットと同じようにバラの花一輪と(当然ではあるけどトゲを丁寧に処理してくれている)、公演ごとに地名が書かれたパネルに全員のサインを散りばめて、観客が写真を撮ったり、SNSに投稿できるようにしてくれる。

ただし2つずつなので、みんな夢中で撮っているし、取り上げるのも悪いので結局手に取ることはできずに、テーブルの上に置かれたままのバラをみんなで囲って撮るという光景でした。配置も誰かが置いた形のままという。その無造作な感じも良かったですが。

決して花束ではなく、一輪なんです。小さな心遣いやアイテム選びのセンスが、今回のツアーのクオリティにも表れていました。

とはいえ、私が拝見したのは全国8公演のうちの2公演です。他会場の様子はまた少し違う雰囲気のようにも感じられたので、その場その時に合った空間を、彼らは自然と作り出しているのかもしれません。最高にかっこいい策士です。

クラブのようなライブ空間

I Don’t Like Mondays.の曲は全体的に音数も多いので、一つ一つのサウンドを聴き込むよりは、全体を通して「おしゃれでいい曲だなー」という感覚で聴かれることが多いかもしれません。

しかしメンバーそれぞれのソロパートを聴くと、本当に高いスキルに支えられている贅沢を改めて感じるのです。

「CHOJIさんのギターはIDLMs.をロックに寄せてくれるなぁ」「 KENJIさんはすごく涼しい顔で、パワフルなベースを弾くなぁ」「SHUKIさんの正確無比なドラムはIDLMs.の要だなぁ」と。そこにYUさんのヴォーカルが重なるわけで、そりゃあもう素晴らしいに決まってます。

そしてあんなに奥行きのある音、壮大で洗練されたメロディを奏でるのに、しっかりと地に足をつけて活動している人たちだなと実感します。もっとも、地に足をつけた活動があるからこそ、良い音楽が紡がれていくのだと、私は思っていますけれど。

もちろん、普段の音を聴いていてもそれは感じることができるけれど、ライブの生音によって陥るその感覚は、また特別なものがあります。

私はバンドスタイルのライブが好きだし、EDMとかクラブミュージックも好きです。クラブ系の音楽を聴く時って、ロックバンドとかちょっと遠ざかりますよね。

でも彼らの場合は、クラブのようなライブハウスのような、そのいいとこ取りができる空間になっているのが、とても興味深いのです。

このスタイリッシュな空間は、クラブでもライブでもなく、あるいはその両方を包み込む、I Don’t Like Mondays.のステージなのだと思いました。


伝道師になったI Don’t Like Mondays.

今回のライブで印象的だったのは、「LIFE」の冒頭で、CHOJIさんのピアノに合わせてYUさんがそっと話してくれた、絵を描いた時のエピソード。

ある日、絵を描いていたら大きく線をはみ出してしまった。でも消さずに描き続けてみたら、想像以上の絵が出来上がった。

みんなもこの先、失敗してしまうことがあるかもしれない。それでもあなたの絵を描き続けてください。

挑戦したいことがあるなら、まずは一歩踏み出してみること。その先にはきっと、素敵なあなたと素敵な未来が待っているはずだから。

そんな優しいメッセージから始まった「LIFE」は、とても柔らかだった。

東京でも、横浜でもYUさんはその話をしてくれたので、他の会場でも話していたのかなと思いますが、I Don’t Like Mondays.は伝道師となって、たくさんの人に伝えてくれたのですね。年齢も職業もまるで違うけれど、きっと誰もが、思い浮かぶ光景があったはずです。

YUさんの言葉に、何も言わずにそっと寄り添う3人のステージングは、美しくて力強くて見事でした。

まだまだやりたいけれどできていないことが、私にもある。ライターになることが夢だったけれど、I Don’t Like Mondays.の記事を書いていくことも、やりたいと思っていたことの一つだった。

だからYUさんが話してくれたことを書いているこの瞬間も、やりたいことを実現しているわけです。それまでも少しずつ書き綴ってはいたのですが、やってみるととても難しかった。

彼らがハイクオリティな音楽を届けてくれる分、それを言葉で上手く表現できる力量なんて私にはない。ライターとしてもっと成長できたら、いつか発表しようと思いつつ、その「いつか」に私は甘えていたのです。

一体いつ、その日はやってくるのか。向こうからやって来ることなんてないのに。

4人の思いが込められた「LIFE」を聴きながら、下書きになったままのその記事を思い出しました。

そして家に帰ってからは毎日、少しずつでもその続きを書きました。自分が良いと思った音楽について本気で向き合って書こうと。

そうしてできたのが、(長すぎて)前編と後編に分けて書いた「時代がI Don’t Like Mondays.に追いつく時」という記事です。誰にも読んでもらえないと思っていたのに、たくさんの方が読んでくださって本当に感謝しています。


2年ぶりの全国ツアーを大成功のうちに終了させたI Don’t Like Mondays.。もちろんその間も、ワンマンライブやイベントを数多くこなしていましたが、全国ツアーとなるとまた特別ですね。

何度もミーティングやリハを重ねて、メンバーやスタッフ総出で作り上げた一つの作品のようなもの。

横浜はすぐにSOLD OUTしたそうですし、「もっと大きなスケールでできるんじゃないか?」とも感じるけれど、アリーナなどの会場では感じることのない、隣の方との近い距離と親近感。

みんなのエネルギーはすごくて、みんなI Don’t Like Mondays.が大好きでここに来てる。

そう思うと誰もが友達のように思えてくるし、「IDLMs.が好きなんて最高じゃん!」という気持ちになる。

“A GIRL IN THE CITY”ツアーは、やっぱりこのスケールだったから感じられた幸福感だったのだと思う。

素晴らしいステージをありがとう!!!あの日あの場所で感じたたくさんのことを、私は忘れないからねIDLMs.!!!

文 : 長谷川 チエ(@Hase_Chie

↓今回のプレイリストはこちら!


2019年はぶっちぎるとおっしゃっていたI Don’t Like Mondays.の皆さん。次回のライブ情報は公式サイトをご覧ください。

https://idlms.com/event

時代がI Don’t Like Mondays.に追いつく時【前編】

ABOUTこの記事をかいた人

フリーライター。東京生まれ。2017年にCulture Cruiseを運営開始。現在は東京と湘南・茅ヶ崎を拠点としている。カルチャーについて執筆するほか、個人投資家としても行動心理学を学びながら、10年間トレードを継続中。趣味はレコード収集。愛するのはありとあらゆるカルチャーのすべて!!