【WOLF HOWL HARMONYインタビュー前編】1st Album『WOLF』発、クラシック&アバンギャルドな東京カルチャー

2025年3月12日に1stアルバム『WOLF』をリリースしたWOLF HOWL HARMONYにインタビューしました。前編・後編にわたってお届けします。

1stアルバム『WOLF』

──WOLF HOWL HARMONYさん、今回初登場ということでよろしくお願いします。

RYOJI:見させていただいております。前回のBALLISTIK BOYZとかPSYCHIC FEVERの写真もめちゃくちゃかっこよくて。今日撮っていただいて嬉しかったです。

──見てくださってありがとうございます! さっそくアルバムのお話に入りたいのですが、どんな想いが込められた作品になりましたか?

RYOJI:今回はテーマが『WOLF』ということで、クラシックなんだけどアバンギャルドな、東京発信のカルチャー的要素を入れていきたいというのがあって。中でも新曲の2曲に関しては、これまでのウルフにフォーカスしたのが「Letters」だとしたら、これからのことにフォーカスしているのが「BAKUON -爆音-」なのかなと。その2軸がきれいにできたと思っています。1stアルバムは僕たちにとってもアニバーサリーなことで、想いも込めやすかったです。「Letters」は初めて作詞にも携わらせていただいたり、メンバーそれぞれが書いた手紙はSNSにもUPさせていただいたんですけれども、改めてこれまでのことを、今のタイミングで振り返るからこそ、絆がまた強まったよねっていうことをメンバー同士でも話しています。改めて1stアルバムというタイミングでより絆が深まったというところに、すごく運命的なものを感じます。

──メンバー同士でのお話というのは、どんなことを話していますか?

SUZUKI:普段から毎日、寮生活で一緒にいるので、たわいもない話もずっとしてますし、毎週土曜日にはメンバー会議という感じで、メンバーで集まって話す時間を作っています。仕事についても話しますし、プライベートなことも含め、お互いのことをより深く知るための時間というか。だから特にテーマを決めずに、ずっといろんな話をしています。

──寮生活って、以前黒ひげ危機一髪で部屋決めしたところですよね?

SUZUKI:そうですそうです!

RYOJI:だいぶ前のやつを観てくださってる(笑)。

──それぞれのお部屋も変わらずですか?

HIROTO:変わらずです!

──住み心地はどうですか?

GHEE:とてもいいですよ! 僕は部屋決め1位になって、自分の好きな広い部屋を選べたので、最近は自分の部屋の中をどれだけ居心地よくするかということで、観葉植物を買ったりプロジェクターを導入してみたりしています。プロジェクターでMVを流しながらインスピレーションを受けるとか、そういうことができるように環境を作っています。今模様替え中で超楽しいです! わくわくしています(笑)。

HIROTO:僕は一番へやいせまではあるんですけど、わりとまぁ…

RYOJI:へやいせま…逆になっちゃってる(笑)。狭い部屋じゃないの?

HIROTO:へやいせまではあるんですけど、わりと順応していくタイプなので全然楽ですし、あと最近はGHEEくんの部屋を改良してシアタールームになってるので。

GHEE:勝手にそう呼んでるだけなんで!

HIROTO:そちらのシアタールームの方で映画館みたいに過ごせるということで。

──広いスペースも確保できているんですね。

HIROTO:そうなんです。居心地がよくて。

GHEE:自分の部屋みたいに言わないでよ! この人、観始めて15分で寝るんですよ。観たいっていうから、彼の言う“シアタールーム”に招き入れてやったら15分で寝やがって。

HIROTO:飲んでたら気持ちよくなっちゃって。

──めちゃくちゃ順応してるじゃないですか(笑)。

新曲をどんどん出していきたい

──ウルフさんの曲は日常的に聴かせていただいていて、全曲名曲だと思っているので、それが1つのアルバムになるというのがリスナーの1人としてすごく嬉しいです。Chaki Zuluさんの曲も大好きで。

RYOJI:ありがとうございます! じゃあYENTOWNとかもお好きなんですか?

──はい! YENTOWNも大好きです。

RYOJI:僕も同じです! Chakiさんがサウンドプロデューサーに入ってくださってぶち上がりました(笑)。

──ChakiさんやT.Kuraさんだったり、制作陣の方々との関係性も変化してきたのではないでしょうか?

HIROTO:そうですね。デビュー前から一緒にスタジオに入って、レコーディングのディレクションもしていただいているんですけど、リリースごとに「めっちゃよくなったね!」って言ってくださったりとか。お食事にも行かせていただいたりして、これから僕たちがどんな音楽をやりたいのか、どういうアーティストになりたいのかというのをお話させていただきました。深く関わっていただいて本当にありがたいなと、毎回お会いするごとに思います。

GHEE:レコーディングでお会いすることが多いんですけど、それまで自分の中になかった表現だったり、「こういう風に歌ってみて」とか言ってくださるので、自分たちの引き出しの幅も広がります。本当に愛を持って接してくださっていて、昔の自分からは考えられないことですけど、実際に起きていることなんだなと思ったりしますね。

──1stアルバムのリリースというのは、やはり意識しながら活動されていたのでしょうか?

RYOJI:7, 8曲くらいリリースさせていただいてくると、必然的にイメージはしていました。単独ライブは先日発表させていただいたんですけれども、まだやったことがなくて。単独ライブってアルバムを引っ提げてやるアーティストもたくさんいらっしゃるので、個人としてもアルバムを引っ提げたライブというのは今後やっていきたいことです。

SUZUKI:新曲をどんどん出していきたいと思っているので、アルバムとして大きく出したいというのは思っていました。そのタイミングがいつになるか、どのあたりでアルバムをリリースするのがベストなんだろうというのは考えながら活動していましたね。このタイミングで出させていただけたのはとてもよかったと思います。新曲も2曲入りますし、このアルバムに絶対に欠かせない2曲になっていると思うので、いい作品ができたんじゃないかなと思います。

──その新曲2曲について伺いたいのですが、「Letters」はオフィシャルインタビューも掲載させていただいているので、内容に関してはそちらもご覧いただきつつ、お手紙はどれくらいの時間をかけて書かれたんですか?

HIROTO:僕はわりとすぐ書けました。メンバーとは普段から話し合ったりしていて、性格とか自分が思っていることもわりとはっきりしていたので、1日もかからないくらいですぐ書けました。

GHEE:2日くらいで書きました。時間数にすると1日もかかっていないくらいだと思うんですけど、すきま時間とか、1日の作業が全部終わった時に、夜寝る前に自分の部屋で書いて寝て、でも思い出すことがあるじゃないですか? 1日じゃ思い出しきれないので、その日考えながらメモしたりして過ごして、夜になってまとめるという作業を2日かけてやりました。何が言いたいんだろうって考える時間が長かったです。

SUZUKI:だいたい1週間くらいは手紙に充てる時間を持っていたという感じですね。もちろんずっとではないですけど、仕事が終わってどういうことを書いていこうかというトピック出しじゃないですけど広げていって、そこから抜粋して最後に紙に清書して。だいたい1週間くらいかもしれないですね。清書自体は1日くらいです。

RYOJI:僕は1〜2日くらいで書きました。その理由も、楽曲に生かせたらいいなと思って、その時の感情とかをメモる癖があるので。散歩している時とかウォーキングの時も感じたことを単語で残しているので、それを見返しながら、メンバーにずっと言ってたことだからみんなも分かってくれるだろうなと思いつつも(笑)。改めて字にすると照れくさかったですけど、伝えたいことを伝えられたなと思います。「Letters」を聴いて、少しでも聴いてくれた方の踏み出す勇気とか、何か気付くことがあってくれたら嬉しいなと思っているくらい、想いを込めさせていただきました。

撮影:小山恭史、インタビュー・文:長谷川チエ


後編は、新曲「BAKUON -爆音-」の制作や、思い入れのある楽曲についてなど。写真の雰囲気もガラリと変えてお届けします!

後編はこちら

WOLF HOWL HARMONY
1st ALBUM『WOLF』 発売中

▼STREAMING & DOWNLOAD
https://wolfhowlharmony.lnk.to/WOLF_dlstr

▼「BAKUON -爆音-」 Music Video
https://youtu.be/KouPKw7Q59A


▼WOLF HOWL HARMONY公式サイト
https://wolfhowlharmony.jp

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ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。2017年より『Culture Cruise』を運営開始。 ライター・インタビュアーとしてカルチャーについて取材・執筆するほか、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。ライブレポートや取材のご相談はお問い合わせフォームからお願いします。