読書でストレスが軽減!月に7冊読めば日本の上位4%になれるらしい

文化庁の国語に関する世論調査によると、日本人の平均年間読書量は12,3冊で、月に1冊も本を読まない人は47%、1〜2冊が34%、3〜4冊が18%、5〜6冊が10%、7冊以上読むと答えたのは4%程度だったそうです。

また、読書をする時間の短さに比例して、スマホを操作する時間が増えて行くそうです。つまり、本を読まない人ほどスマホを見ている時間が長いということ。

さらに、本を読むことはストレスの軽減になるという調査結果も。これは一体どういうことなのでしょうか?

月に7冊以上読めば日本人の上位4%になれる?

「日本文学が廃れていくのではないか」とか、若者の国語力の未来を憂うとか、ネガティブな考えになりがちですが、このような結果に対しての発想の転換が大切だと筆者は考えます。

つまり、月に7冊以上読めば、数字上では上位4%に入れるわけです。

例えば筆者は月に10冊程度の本を読むので、ここに当てはめるとしたら上位4%の中に入っています。

もちろん、この百分率は有効回答数(3000人)に対してのものなので、単純にこのデータを日本全体には当てはめられませんし、本当に日本人の47%が本を読んでいないのか?というと、さすがにもっと読んでいるだろうと思います。

ただ、継続的に読んでいるか? という問いになれば、その数はさらに減るのではないでしょうか。

少なくとも読書量においては、自分は日本人の上位4%に立っているのだ! と意識することが、自信に繋がるのではないかと思っています。

逆に言うと、自分が上位に立てることなんてそれくらいしかないのではないか疑惑。

電車やカフェで周りの人の行動を眺めていると、読書離れが急速に進んでいるのは間違いない、ということだけは肌感覚で実感できます。

もはや月にたくさん本を読む人は変人扱いされる世の中なので、読むだけで大半の人よりも上回れることがあるなら、とりあえず変人になってみれば何か変わるのではと思います。

筆者の例で言えば、読むだけでは飽き足らず書く人にまでなってしまったパターンなので、「読書で人生が変わる」というのは本気であると思ってます。

本を読むことでストレス発散に

体を動かして汗を流したりショッピングをしたり、人それぞれストレスの解消法はあると思いますが、本を読むこともその一つになるのだそうです。

これはイギリスのサセックス大学の研究結果で、本のストーリーに打ち込むことで、現実世界から遠ざかって気持ちがリセットされ、しかも6分間読むだけで7割のストレスが軽減されるのだとか。

たしかに、小説を読むとその世界に引きこまれ、現実を忘れて何時間も熱中することってありますね。

ストレスに悩んでいる方は試してみましょう! 小説が苦手なら、前向きになれる自己啓発本などでも良いのではないでしょうか。この記事を読んでくださっているということは、きっと意欲のある方々だと思いますので。

さらに、コーヒーに含まれるカフェインにもストレス解消やリラックス効果があると言いますから、コーヒーを飲みながら読書をすることは鬼に金棒。より効果的なようです。

休日にカフェでゆったりと読書をする、というのは最高のストレス解消法になり得るということですね。

もやもや考える前に、次の段階にシフトできる環境を作ってしまうことも大切なのではないでしょうか。

本離れについて

筆者も電子書籍を執筆して販売しているのですが、購入者は9割が男性です。

もちろんジャンルによっても違いはあると思いますし、小説は女性も購入されるのですが、ビジネス書になるとほぼ男性です。

電子書籍のマーケット自体が、実は男性を想定されている場合も多いのです。もちろん今後は変わってくると思いますが。

書店に行っても女性が立ち読みしているのはファッション誌コーナー。もちろんファッション誌が悪いとはまったく思いませんし、私も好きでよく読みます。

ただ、せっかく書店に足を踏み入れたのなら、別の本にも手を伸ばしてみると、素敵な作品に出会えるかもしれませんよね。

読書が好きではない方に押し付けるつもりはまったくないですし、放っとけって感じだと思いますけれども。

本離れはずっと昔から叫ばれていますが、動画やゲームなど、何かしらのコンテンツに触れる時間は、昔よりも圧倒的に増えているはずです。

その中に読書があると考えれば、むしろ自然と活字に触れる時間も増えるのではないかと思います。

「本を読む」という行為だけが、どんどん切り離されているような気がしますが、本もサブスクで読めます。

例えば、電子書籍は苦手だと勝手に判断してしまっていたのですが、自分で出版をするようになってから、何の抵抗もなく読むようになりました。

アプリをインストールしなくても、ブラウザで読めるサービスもたくさんあります。

AmazonのKindleや、楽天Koboなど、通勤時間などにぜひ試してみていただきたいです。音楽やファッションを楽しむのと同じくらい、本に気軽に親しみたいなと思います。

「聴く読書」オーディオブックや斜め読みでも

「月に7冊なんて無理だ」と思われるかもしれませんが、多読している人は、必ずしも端から端まできっちり読んでいるわけではありません。

慣れてくれば、どこに要点があるかも感覚で分かるようになります。じっくり読まずとも、斜め読みで良いのです。パラパラめくって気になった章だけを読むのも立派な読書です。

flier(フライヤー)

「flier」は本を要約してくれるサービスです。最初の7日間無料でお試しできます。

Audible(オーディブル)

「聴く読書」もおすすめです。移動中やメイク中、料理中など、何かをしながらでも読書ができます。ラジオやポッドキャストを聴く感覚で知識を得ることができます。

一番のおすすめは、Amazonで利用できるAudible(オーディブル)です。

2ヶ月無料のキャンペーンでお試しもできて、12万以上の対象作品を聴き放題で楽しめます。オーディオブックは会員にならなくても単品購入が可能です。

audiobook

オーディオブックも使いやすくておすすめです。サブスクリプションの効き放題プランは無料でお試し体験できます。

本にお金を使いたくないなら、図書館の本でもOK! 人は本棚に並んでいる本を見ているだけで賢くなれるそうです。

形態にとらわれず「本を読む」という行為が、誰もが気軽にする行動の一つになればいいなと思います。

この記事が少しでも、本に触れるきっかけになってくれたら嬉しいです。筆者も次の休みはブックカフェに出かけて、美味しいコーヒーと読書を楽しみたいと思います。

文 / 長谷川 チエ(@Hase_Chie

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ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。別業種からフリーライターとして独立後、Culture Cruiseメディアを立ち上げ、『Culture Cruise』を運営開始。現在は東京と神奈川を拠点としている。 カルチャーについて取材・執筆するほか、楽曲のライナーノーツ制作、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。趣味はレコード鑑賞。愛するのはありとあらゆるカルチャーのすべて!!