【REIJIインタビュー】FlowBackで培った10年間を自信に新たな挑戦へ

FlowBackのメンバー、REIJI(#012)さんの新しい挑戦を取材しました。一緒に会社を設立した代表取締役社長のIPPEIさんにもお越しいただき、今回は貴重なインタビューが実現しました。

アニバーサリーライブを終えて

ーーREIJIさん、12月3日のアニバーサリーライブ本当に素敵でした! 終わってみてどうですか?

REIJI:ありがとうございます! ライブ前から僕はもう「最後かぁ」って泣いてたんで、スタッフのみんなにも「いやこれからだぞ」って言われてました(笑)。でも心から楽しめたので後悔はなく、100%自分の表現したいことを自分らしくできたと思っています。

ーーそれ以降はどんな風に過ごしていましたか?

REIJI:とにかく休みました。ありがたいことに、2日以上休むことがなかったので、さすがに休もうと思って。あとはライブの日にお手紙をたくさんいただいたので、じっくり読んでいました。

ーー全部丁寧に読まれたんですね。

REIJI:はい、しっかり向き合って全部読みましたね。「実はこう思ってました」「支えられてました」とか改めて手紙でもらって、そう思ってたんだ! って感慨深かったですね。嬉しかったですし、そこでまた距離を縮めることができた印象でした。

ーーFlowBackの音楽活動休止に入った現在の心境はいかがですか?

REIJI:やり切ったという気持ちが大きいです。思い返すと大変なこともあったんですけど、新しい景色を見ることができた場所だったので、いい経験になりました。改めてメンバーや支えてくれたファンの方々に対する感謝をより強く感じましたね。この10年間の一つ一つが、当たり前じゃなかったんだなと思いました。

株式会社AGGREATiVEができるまで

ーーそしてこの度は会社を立ち上げられたということで、おめでとうございます! 改めて新会社の社名と由来を教えてください。

REIJI:ありがとうございます! 株式会社AGGREATiVE(アグレイティブ)という名前で、アグレッシブ(aggressive)とクリエイティブ(creative)を掛け合わせた造語になっています。デザインって一見、第三者の想像を形にしていくものというイメージがあると思うんですけれども、自分が表現したいことをもっとアグレッシブに、クリエイティブが先行するようなものを、この会社を通して作れたらいいなと思っています。

ーー社名はどなたが考えたんですか?

REIJI:僕です! 少年の頃って、面白いこととか、これやってみたいなっていうことに対して素直だったじゃないですか? その気持ちを忘れたくないというのがあるので、もっとアグレッシブに発信したり、形にしてもいいんじゃないのかなと思って造語を考えました。ワクワクすることに対する好奇心が、相方のIPPEIとも似ているところだなと思います。

ーー今日はそんなIPPEIさんにもお越しいただいたので、ぜひお話を聞かせてください! まず立ち上げはいつ頃から考え始めましたか?

IPPEI:将来一緒にやりたいねというのは1年くらい前からです。ただ時期は決まっていなくて、一緒に飲んだりサウナ行った時に話してたことが、突然タイミングとしてやってきたという感じでした。

REIJI:FlowBackが音楽活動を休止するタイミングが12月3日だったので、12月4日以降は新しい夢に向かって走りたいという話をした時に「じゃあそのタイミングにしようか」って。僕は12月3日のライブに向けてFlowBackとして駆け抜けなきゃいけないと思ってたし、FlowBackのREIJIとしていなきゃいけないと思っていたので、会社のことはIPPEIに任せちゃってて申し訳なかったんですけど。ちゃんと準備してくれていたおかげで、今スタートできています。

IPPEI:起業は初めてだったので、右も左もわからない状態で、本当にいろいろな方に助けてもらいました。電話でも分からない用語がいっぱい飛んでくるので「ごめんなさい、言っている意味が分かりません」から始まって、やっとみんなが知っているような当たり前のことが、今回の経験で分かってきました。

REIJI:税理士さんとの打ち合わせに僕も参加したんですけど、もうあの…会釈とうなずきしかできなくて(笑)。ちょっと考えてる感じにして「ふ〜ん、あ、そうなんですね」だけで終わりました。

ーーREIJIさん、そういうの上手そうですもんね。

REIJI:「ちゃんと聞いてくれてる!」って思わせる雰囲気を作るのは上手いかもしれないです(笑)。IPPEIが率先して話してくれて、助かるなと思いながらごめんと思ってました。

IPPEI:司法書士さんとのやりとりも、普通の人だったら10通くらいのメールで済みそうなところを、1ヶ月で150通くらいやりとりしました。情けないと思いながらも一個一個聞いて、いっぱい調べて。でも調べるほど難しい単語が出てくるので。

ーー説明のための単語を調べる沼ですよね。

IPPEI:いや本当に。途中で「やっぱ辞めよっか」って言いたいなと思いながら(笑)。でも周りの助けにも応えなきゃいけないですし、それが自分の背中を押してくれましたね。

ーー社内での役割分担はどうなっていますか?

IPPEI:会社としては僕が代表取締役社長です。組織としては大きく分けると3つあって、僕が担当する映像クリエイティブチーム、REIJIの方ではデザインクリエイティブ、あとは今までREIJIが個人でやっていたYouTubeや「PAiNT THE WORLD」を、会社としてやっていくという3つに分かれています。

REIJI:中のことはIPPEIがやってくれているので、僕はクリエイティブデザイナーとして作品を広げていく活動をしています。自分が入り口となって、この10年間で得たエンターテインメント性を広げたり、伝えていくきっかけを作るような動きをしていきたいです。

ーーじゃあREIJIさんがフロントエンド、IPPEIさんがバックエンドというような形でしょうか?

REIJI:おー!すごい! 勉強になる(笑)。僕が表のリーダー、IPPEIが裏のリーダーみたいな感じですかね。

ーー今お話に出た「PAiNT THE WORLD」について教えてください。

REIJI:自分がただやりたいことをやる場所をつくったのが最初のきっかけでした。FlowBackではアートワークを担当していて、第三者が求めるデザインとか、誰かが関与して出来上がるデザインというものを作る必要があったので、自分のエゴを出せなかったんですね。やりたいことが山ほどある中から、絞っている部分があったんですけれども、それを解放できる場所として「PAiNT THE WORLD」というアートプロジェクトを立ち上げました。

ーーそれを今後は会社として、続けていくんですね?

REIJI:そうですね。第1回、第2回という呼び方ではなくて、1st Page、2nd Pageというページにしてて、いつか何ページ目かになった時に、人の心に残る1個の本になったらいいなという思いがあります。テーマカラーも毎回変えていて、プロジェクト名にもあるように、この世界はいろんな色であふれているから、色で表現したものでみんなにワクワクしてほしい、というスタンスは変えずにやっていきたいです。

知り合ったきっかけ

ーーおふたりが知り合ったきっかけは何ですか?

REIJI:6年前くらい? もっと前かな。僕はもうFlowBackになってて。高校の時の友達と飲んでたら「REIJIと合いそうなやつがいるんだけど紹介していい?」って言われて、来たのが彼でした。格闘技やってたよね?

IPPEI:そうそう。当時、格闘家になりたくて。FlowBackがメジャーデビューした時くらいじゃない? 僕は彼がいること知らなかったんですよ。お互いに人見知りなので、いるって知ってたらたぶん行ってなかったですね。いつもの友達だけがいると思って行ったら、ウニみたいな頭の、すごい顔強い人がいて。

REIJI:でも仲良くなりたいと思ったのが、その日の帰りに雨が降ってて、彼はタクシーで帰ったんですけど傘を持ってて、僕は傘を持ってなかったんです。そしたら「俺タクシーだから傘持ってっていいよ」って言ってくれたんですよ。その時に「あ、友達になろ」って思いました(笑)。人に気遣いができるというのは今後もきっとそれが軸にあるから、人を大切にする人だなと思って。

IPPEI:紹介してくれたその友達と、今でも3人で飲む時もあるんですけど、逆にその子が自分が誘われなくなったのを「まぁいいんだけど」って寂しがってて。

REIJI:えっと、気づいたら会社立ち上げてました(笑)。

ーー声をかけたのはIPPEIさんからですか?

IPPEI:そうですね。僕自身は映像クリエイターとして個人活動をしていて、ふとREIJIの絵を見た時に、この2人が手を合わせたらもっとすごいことができるんじゃないかなと思って。分野は違いますけど、芯は一緒だと思っていたので、いつか絶対一緒にやろうと僕の方から声をかけさせてもらいました。

REIJI:IPPEIが「今の舞台を降りたら、REIJIが輝ける場所を用意するから」ってLINEを送ってくれたことがあるんですよ。すごく嬉しくてスクショしちゃったんですけど。口だけだったら言えるじゃないですか? でも今こうして形になってるから、本気で言ってくれてたんだなと思って。1人で創り上げた「PAiNT THE WORLD」という夢が2人の夢になって3人の夢になって…っていうのが幸せだなと思って。FlowBackもそうですけど、同じ夢を目指す仲間がいるって奇跡だと思うので、AGGREATiVEという舞台でも、夢に向かって走れる仲間がいることが嬉しいです。本気で夢を追いかけるって恥ずかしいと思う人もいるかもしれないですけど、僕はめちゃくちゃかっこいいなと思ってて。どうせ死ぬし。だったら全力疾走で走り抜けたいと思うタイプなので、そう思ってくれるやつが…あ、もう1人いるんだ? と思って(笑)。

ーーえ、いたんだ? っていう。

REIJI:いたんだ、こんな所にと思って(笑)。がんばる原動力になってくれてますね。

ーーその時のこと、IPPEIさんは覚えてますか?

IPPEI:REIJIと出会ってREIJIの世界観にも魅力を感じましたし、決心して行動に移せるのは自分しかいないと思って、言ったかな(笑)。それを文として、証拠として。自分自身にも「お前は本気でクリエイティブと向き合えよ」という一つの表れにもなるので、よしやるぞって旗を揚げられるというか。覚悟が決まったので、言ってよかったなと思いますね。

ーーステージ上のREIJIさんは、IPPEIさんにはどう見えていますか?

IPPEI:シンプルにすごいなと思いますし、尊敬してますけど、ファンとして見たことは…1〜2回かな。

REIJI:ほぼ毎日だと思います。照れ隠し中です。

IPPEI:1回ちゃんとCD買って握手したことありますからね。ラゾーナだったよね? その時かっこいいなと思いました。格闘技の試合前だったんですけど、REIJIも試合観に来てくれましたし。「殴らないで」「逃げて!」とか言ってる動画が残ってるんですよ(笑)。

REIJI:(生観戦が)初めてだったんですよ。こんなにほとばしってるんだと思って。

ーー何が?

REIJI:命が(笑)。

IPPEI:僕は元々目立ちたがり屋なので、自分が主人公じゃないと嫌なタイプなんです。でもそれがこうして、表に立つ人を撮るというバックサイドの人間になっているので、僕が撮ったから彼らがもっと輝けているんだっていうプライドは無くさないでいたいと思いますね。

「Y」のMV制作秘話

ーー今までの経験が、現在のお仕事に活きていると感じることはありますか?

REIJI:かなりありますね。人とのつながりとか、自分のキャラクター性とか、10年間で培ってきたものが自信になった状態で新しい道に進めるので、人を笑顔にさせたいという気持ちがより高まった状態を活かして。もう使ってます(笑)。こういうインタビューもそうですけど、全部人と人とのつながりだなと思うので、1個のやりたいことに、じゃあやってみようよって言ってもらえる人をたくさん作れたらいいなと思います。僕は自分の個性が嫌いだった頃があって、ステージに立っている自分と、私生活のギャップがすごくあって。戦った日々もあったんですけれども、それを乗り越えたのも自分自身で。自分のキャラクターを見て、がんばれてる、救われてるっていう方々がいてくれて、ファンの方が後押ししてくれる言葉があったから自信も夢も持つこともできたので、本当に感謝しています。経験した一つ一つが自信になっているので、FlowBackでステージに立ってきた10年間があったからこそ、今の自分がいると思っています。

IPPEI:社会的には会社の代表ということになりますけど、そこには重みを感じていません。REIJIを引っ張っていくのも自分の仕事だと思っていますし、REIJIは全力のパフォーマンスを出すのが今の仕事で。そこはお互いに過去の経験と変わっていないのではないかと思います。これからREIJIを好きになってくれる人たちに、REIJIが全力で楽しんでるところを、僕のスキルでもっと届けていきたいです。

ーーFlowBackさんの作品も多く手がけていらっしゃいますよね?

IPPEI:そうですね。最後に僕が撮ったのは「Y」で、6時間くらいでできたMVです。REIJIをきっかけにメンバーとスタッフに出会って、彼らの気持ちと、10年間見ていたファンの方たちというのを考えた時に、自分たちが何を伝えたいのか、観る人が何を感じたいのか。そういうのは僕が得意とするところなので、僕の情も乗っているんですけど、制作時間としては短かったです。

ーー自然体だけど気持ちの強さを感じますよね。

IPPEI:自分のパートは自分で歌詞を書いたと聞いていたので、その中に彼らの世界観が詰まっていて、それぞれ自分が思う表情をされていて僕もやりやすかったです。個人的にもいい作品になったなと思いましたね。

ーー最後に、ファンの方が参加できるような今後の予定はありますか?

IPPEI:「PAiNT THE WORLD」は4th Pageになるんですけど、とにかく楽しみにしていてほしいです。今まではREIJIが1人の力で、来てくれる人たちを魅了してきたんですけど、今回から僕を含むメンバーがメインサポートとしてやっていきます。REIJIの作品を見たことがない人たちにも来てほしいですし、期待していてほしいです。

REIJI:今まで「PAiNT THE WORLD」を見てくださっていた人たちを飽きさせずに、初めての人には新しい感覚で楽しんでもらえるものを常にブラッシュアップしていきたいですね。ずっと同じことはできないですし、その中でコンセプトや核となるものは変えずに、みんながより楽しんでもらえるエンターテインメントを2024年以降もつくっていきたいです。

IPPEI:YouTubeのコメント欄とかに「REIJIくんにこういうことやってほしい」とか教えていただけたら嬉しいですね。ファンの皆さんの意見が一番参考になります。FlowBackの活動が一段落して、REIJIくんどうなっちゃうのかなと思うかもしれないですけど、休ませないので。彼のやりたい、楽しいを実現する会社なので、それをよりよく出していって、彼には輝いてもらいます。

編集後記

FlowBackの元へ取材に行く度に、REIJIさんはいつも歓迎してくれて、本当にたくさんの優しさをくれて、笑顔にさせてくれました。

今回はいつもと違う形でのインタビューとなりましたが、新たな門出をお祝いしたくて、これまで受け取ってきたものを全部抱えて、取材に向かうような気持ちでした。

でもどれだけ大きなものを抱えて行っても、それ以上の愛情で返してくるのがREIJIさんなので、またしても受け取ることしかできずに、この記事が完成してしまいました。

そんなREIJIさんがIPPEIさんと出会ってくれて、幾度となくおふたりが繰り返してきた選択と決断によって、一つの素敵な会社ができて、こうして取材をさせていただくことにもつながりました。

アグレッシブに、クリエイティブに、おふたりがみんなを笑顔にしていく瞬間を、今後も捉えていきたいと思います。

インタビュー・文:長谷川チエ

株式会社AGGREATiVE 公式ホームページ


Information

■2024年1月2日(火) 21:00 YouTube更新

■1月3日(水) 18:00 YouTube生配信

■1月13日(土)
『HOTEL SUITE ~VICE VERSA~(ホテルスイート ヴァイスヴァーサ)

・場所:武蔵野市民文化会館 大ホール

・14:30 OPEN / 15:00 CHECK IN
・17:30 OPEN / 18:00 CHECK IN

・チケット:自由席4,000円

・入力締め切り:2024年1月11日(木) 18:00まで
 https://forms.gle/eTEmtHk2F9StJJJbA


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▼FlowBackインタビュー

ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。別業種からフリーライターとして独立後、Culture Cruiseメディアを立ち上げ、『Culture Cruise』を運営開始。現在は東京と神奈川を拠点としている。 カルチャーについて取材・執筆するほか、楽曲のライナーノーツ制作、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。趣味はレコード鑑賞。愛するのはありとあらゆるカルチャーのすべて!!