初のアジアツアー完走『PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024 “HEAT”』バンコク・ファイナル公演レポート

PSYCHIC FEVERが、グループ初のアジアツアー『PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024 “HEAT”』を完走
。10月12日にタイ・バンコクで行われたファイナル公演のオフィシャルレポートを掲載します。

『PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024 “HEAT”』ファイナル公演

SEが流れ、7人がステージに登場して横一列に並ぶとたちまち歓声が沸き起こる。

小波津志、WEESA、渡邉廉のアカペラが会場に響きわたる。〈Heat, heat, heat up/No matter where〉──今回のアジアツアーのキックオフソング「THE HEAT」だ。ドラマチックな幕開けに会場が一気にヒートアップしていく。

そこから7人全員でクラップを煽ると、4月にリリースされた2nd EP『PSYCHIC FILE II』の流れと同じ
「Love Fire」、リズミカルなフレーズがキャッチーな「BEE-PO」へ。

「Up and Down」では〈Up and Down〉の歌詞にあわせて客席のペンライトが上下に揺れ、コール&レスポンスで会場の一体感をさらに高めた後に、アッパーチューン「HABANERO」へと繋げていった。

ここで一度クールダウンするように、ファンとコミュニケーションを取りながら歌を届けていくステージが続く。

まずは小波津、WEESA、渡邉による「Rocket(Take You Higher)」。ダンスタイムを挟んで「Hotline」へと続き、「Pinky Swear」では、7人はステージの左右に分かれて端や奥の方にいるファンにも目を合わせていく。客席ではペンライトが鮮やかに左右に揺れていた。

ステージに残ったWEESAと小波津は、ファイナル公演に集まったファンたちへ向けて感謝の言葉を送り
、2人で「アシンメトリー」を披露。2人の切なくも伸びやかな歌声が会場を包み込む。

さらに小波津は、先日『バンコク日本博2024』のテーマ曲を一緒に歌唱したことも記憶に新しい、タイの人気アーティスト・NuNewの楽曲「หมอนอิง (Anything )」を歌い上げた。

静寂を打ち破るように届けられた「Psyfe Cypher」では、剣、中西椋雅、JIMMY、半田龍臣によるスピード感のあるラップに客席から歓声が飛び交う。

そこから盛り上がりを一段と高めたのは、渡邉によるソロステージ。「hands up!」と観客を煽りながら、ループステーションを駆使したビートボックスで観客を沸かせた。

続いて、中西が“DJ RYOGA”としてDJタイムを繰り広げると、会場の雰囲気は一転してクラブイベントに。再びメンバーも全員ステージに戻り、中西のDJをバックに「Tokyo Spiral」「Perfect」「Highlights」を立て続けに届けていく。

ファンと同じくペンライトを掲げながら、ステージを縦横無尽に駆け回る7人。前半とはまたひと味違う魅せ方で会場を一つにした。

ここで一度ステージが暗転。「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」の印象的なイントロが鳴り響くと再び客席から大歓声が沸き起こった。

衣装チェンジを経た7人がステージに現われ、今年世界各国のチャートも賑わせたこの楽曲でさらに熱気を高めていく。

続く「Temperature」ではシンガロングを促したり、「DOKONI」では歌唱前にダンスをレクチャーしたりと、ファンを誰も置いていかずに楽しませようとする7人の優しさも垣間見えた。

甘くほろ苦いラブソング「Bitter Sweet」を届けると、7人はそれぞれタオルを手に取り、グループ初のタオル回し曲「IGNITION」を披露。

続いて「Choose One」で曲中のコーラスパートを観客と一緒に賑やかに歌い上げた後、ラストは「BAKU BAKU」を爽やかにパフォーマンスして本編を締めくくった。

アンコールはダンスショーケースで幕開け。7人の息のそろった力強いパフォーマンスから、剣、中西、渡邉、WEESA、小波津、半田、JIMMYの順でソロダンスへと展開していく。

個々の魅力がしっかりと発揮されたステージが繰り広げられた後、突如ムービーが流れ出し、グループ初となるアメリカツアー『PSYCHIC FEVER FIRST US TOUR 2025』開催の発表が。

嬉しいお知らせに大歓声が沸き起こるなか、ステージに戻った7人は新曲「TALK TO ME NICE」をパフォーマンス。

ラストはタイのラッパー・SPRITEとコラボした楽曲「FIRE feat. SPRITE」を披露し、熱狂の渦に包み込んで初のアジアツアーが終了した。

日本公演の流れを引き継ぎながらも、タイ語を交えたMC、さらに現地のファンたちとコミュニケーションを取りながら、終始一体となったステージを繰り広げたPSYCHIC FEVER。

2025年2月からのアメリカツアーにも注目が集まる。

PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024 “HEAT” BANGKOKセットリスト

M01:THE HEAT
M02:Love Fire
M03:BEE-PO
M04:Up and Down
M05:HABANERO
M06:Rocket
M07:Hotline
M08:Pinky Swear
M09:アシンメトリー
M10:หมอนอิง (Anything)- NuNew
M11:Psyfe Cypher
M12:Tokyo Spiral
M13:Perfect
M14:Highlights
M15:SPICE
M16:Just Like Dat
M17:Temperature
M18:DOKONI
M20:Bitter Sweet
M21:IGNITION
M22:Choose One
M23:BAKU BAKU

ENCORE

EN01:DANCE TRACK
EN02:TALK TO ME NICE
EN03:FIRE


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ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。別業種からフリーライターとして独立後、Culture Cruiseメディアを立ち上げ、『Culture Cruise』を運営開始。現在は東京と神奈川を拠点としている。 カルチャーについて取材・執筆するほか、楽曲のライナーノーツ制作、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。趣味はレコード鑑賞。愛するのはありとあらゆるカルチャーのすべて!!