編集部の葉山です! 今回もInstagramのストーリーズで募集したテーマをもとに、編集長チエさんに逆インタビューしたいと思います。
インタビューの極意
葉山:チエさん! 2022年前半はDoulさん、FlowBack、BALLISTIK BOYZへのインタビューなどありましたが、テーマを募集したところ、それぞれの印象について聞く内容が多かったんですね。なので「インタビュー」をテーマにしました。
長谷川:ありがとうございます!
葉山:では読者の方からの質問です。「Q. インタビューの質問はどうやって思い浮かぶんですか?」
長谷川:その方が今何を一番頑張っているか、何を話題にしてもらいたいかを考えます。当日は、和やかな空気になるよう心がけつつも、内心はめちゃくちゃ緊張してるので、最低限これを読み上げれば取材は成立するっていう進行リストを作っておいて、余裕があればその場で考えたものも入れていきます。
葉山:その進行リストって相当作り込んでるってことですよね?
長谷川:さすがにセリフとかは書いてないけど、箇条書きで質問が並んでます。
葉山:「Q. インタビューで共通してやっていることは?」
長谷川:インタビュイー(取材を受ける人)のことを年上だと思って取材するとかかな。実際にはほぼ年下ですが。
葉山:それは納得できます。Doulさんは10代ですけど、全然そんな感じしなかったですし。
長谷川:10代からインタビュー受けることをされてるってすごいことですからね。Doulさん自身が、どんな相手にも気後れせずに接することのできる方で、それがDoulさんの魅力ですよね。
葉山:相手を年上だと思うって実生活でも使えそうですね。
長谷川:たしかにね。実生活でもそう思ってるところあるかも。私まじで子供なので。
葉山:それはそうです(笑)いい意味で少年って感じ。
長谷川:はやみーの方が年上っぽいね。4人姉弟の長女だし。
葉山:そうなんです。チエさん末っ子だから、教えてあげたくなるんですよ。チエさんのキャラもあると思いますよ。記事では伝わらないかもですけど、人懐っこいけど媚びるわけでもなく、犬のような猫のような。でも見た目めっちゃ若いから実年齢に見られることないでしょうね。
長谷川:最近は学生さんですか?って聞かれなくなったかも。
葉山:いや、まだいけます(笑)「Q. インタビューで注意していることは?」
長谷川:グループの時は、あまりしゃべらない方に、しゃべらせようとしないようになりました。話すことがなくて黙っているわけではないですし、ずっと黙って聞くっていうのも才能であり個性だと思うので。
これくらい話してくれたらこれくらいの分量の記事になるなとか、聞きながら考えるんですけど、このメンバーにもう少し話を振らないと登場しないことになるな、っていうタイミングが絶対あるんです。でもそれはこちらの都合だし、本当に話したいと思ったタイミングで話してもらおうという気持ちになったかな。
葉山:なにかきっかけがあったんですか?
長谷川:FlowBackのMASAHARUさんかなぁ。あまりたくさん話さないかたですが、必要な時はしっかりコミュニケーションを取ってくれるし、質問したらすぐにいい答えを返してくれますし、それがMASAHARUさんの個性だと感じたので。
葉山:なるほど、あえて話していないってことですね。
長谷川:そう。無理に扉をこじ開けるのも失礼だし。だからお話を振った時には長めに話してもらえるように相槌の工夫をしたり。反対にたくさん話してくれるかたも気を配ってくれてるわけで、FlowBackでいえばTATSUKIさんとか、BBZだったら日髙さんとか砂田さんとか。
それも100%で受け止めたいので、グループ内で成立してるバランスを、崩すのはやめようと思うようになりました。まだまだ模索中ですが。インタビュアーとしての長谷川が成長していけるのか、見てやっていただけたらと思います。
BALLISTIK BOYZへのインタビュー
葉山:BALLISTIK BOYZさん関連の質問が多かったので、見出しを一つ作りました。「Q. 事前準備はどんな風にやりましたか?」
長谷川:取材日までは、毎日BBZさんの何かしらのコンテンツに触れると決めて実行してました。
葉山:そこまでしていたんですね。でもあんなに全員の特徴を把握するのはすごいです。「Q. 深堀未来さんのことを書いていたInstagramの投稿に感動しました。どうやって考えましたか?」
長谷川:インタビュー書く時、ファンになりきることを最近やってるんです。最低でも24時間はその人の画像をスマホのホーム画面に設定するんですけど、BBZさんなら7人なので1週間、でもインタビュー後にもやったのでもっと長かったけど。
葉山:おもしろい! それで何が得られるんですか?
長谷川:スマホの壁紙って見慣れてないと、一瞬ハッってなるじゃん? その時にいろいろ気づくんだけど、深堀さんは見る度に違って、髪型とかで違うのもあるけど、同じ写真でも見え方が違ったり。映像観ててもテンションも違うし。それが魅力でありつつも、声から受ける印象は変わらなかったんですよね。
葉山:声で判断してるところがチエさんらしいですね。それで?
長谷川:優しさが全部声に現れてて、それだけで深堀さんは深堀さんだと思って当日に臨んで。あとはその日のことを回想して、何日かに分けて書きました。
葉山:じゃあ以前のレビューも含め、チエさんの中で深堀さんの声はポイントだったんですね。
長谷川:そうかもしれないですね。そこから、質問も歌い方についてとか、7人の声がフォーカスされるように意識しました。
葉山:私もあの日記すごい好きなんですけど、たぶんチエさんと深堀さんは、感覚的に近いところがあるんじゃないですかね? チエさんが「優しい人だろうからそれ以外考えなくていい」って思ったのもそうだし、そうやって臨んでるチエさんの雰囲気を、深堀さんは感じ取ったのかなーって。
長谷川:察知する能力は特に高いかたですよね。でも7人全員そうだと思います。勘の良さがないとできないお仕事ですし。記事上でアウトプットしてくれているのはすべてアーティスト側ですもんね。
葉山:でもその雰囲気を作るのは取材者側ですよね?
長谷川:たぶん取材を受け慣れてる人は、この取材者はどれくらい準備してきたかって一瞬で分かるんですよね。うちみたいな小さなメディアに何か感じ取っていただけるのであれば、そういう誠意の部分かなとは思いますね。
葉山:「BBZのことを好きになって全員をリスペクトしてる感じが伝わってきました」とのことです。
長谷川:ありがとうございます。私も取材してて楽しかったので。人数も多いと1人ずつと話す時間って本当に短いですけど、その時間も準備期間から始まっていると考えれば、できることはたくさんあると気づかせていただけましたね。
その他の質問に答えます!
葉山:ここからはインタビュー以外の質問です。「Q. お仕事を忘れるオフモードの過ごし方は?」
長谷川:あまり忘れようとしてないんですけど、しいて言えば牡蠣を食べに行く!
葉山:ふふ! かわいいかよ(笑)
長谷川:でもそこでも仕事の話とかになるしなぁ。オンオフの感覚ないかも。線引きできない感じが好きです。はやみーは会社員だからオフはオフでしょ?
葉山:はい、マンガ読みます。ずっと仕事モードって疲れないか心配になります。
長谷川:その分オフもすぐそこにあるからね。
葉山:「Q. この業界を目指した経緯とやりがいは?」
長谷川:書くことは、曽祖父が本を書きながら当時まだ珍しかった活版印刷の名刺を作っていて、祖父が印刷会社を立ち上げて、祖母は女性が文字を扱う仕事をするのが珍しかった時代にタイピストの仕事をしていて、父は小説家になりたかったとか、ずっと伝え聞いてて。文字で表すのが好きな血筋なのかもしれないです。
葉山:いやもう華麗なる一族なんよ。サラブレッドですね。
長谷川:私は全然です。だから書く仕事は諦めてて、それ以外でやりたかったコンシェルジュをやってたけど、Webが発展してくれて何とかできるようになりましたね。あとなんだっけ?
葉山:やりがいです。
長谷川:読者の方からご感想聞けることはもちろんですし、ご本人から「書いてくれてありがとう」って言われたり、人見知りの自分でも、文章を介せば大好きな人たちと意思の疎通が図れることですね。
葉山:心に響きました…「Q. 好きなタイプは?」
長谷川:どーした急に(笑)前もあったよね?
葉山:ほんとに来てるんだもん! 現在のを教えてください。
長谷川:うーん…運動神経のいい人。
葉山:変わってないですそれ。
長谷川:変わんないでしょそんなに! あ、最近1個思ってたのがあって、お互いに仕事してて隣の部屋にいるんだけど、同じもの飲んでるとか。
葉山:適度に離れてるけど「コーヒー飲む?」とかの会話があるとか?
長谷川:そうそれ! よくない?
葉山:私は一緒に飲みたいです。
長谷川:一緒の時間もあるんだけど、たまに合流するのめっちゃ理想なんだけど!
葉山:合流って家の中でしょ(笑)? やっぱりはしゃぎ方が学生ですね。とにかく、インタビューカテゴリーは今後も進化していくということでいいですね?
長谷川:はい。音楽以外のクリエイターさんにも取材していく予定なので、よろしくお願いいたします。
今回のお話を踏まえると、現場の雰囲気などの理解が深まってさらに楽しく読めるので、ぜひ読み返してみてください! 以上編集部、葉山でした。
[今回登場したインタビュー&Instagram]
▼BALLISTIK BOYZ(前編)
▼BALLISTIK BOYZ(後編)
▼FlowBack
▼Doul