編集部の葉山です! 2020年1月でCulture Cruiseは4周年を迎えます。
2021年最初の記事は、読みやすいと好評だった対談でスタート! テーマは皆さまからのリクエストで決定しました。
相変わらず読みにくいかもしれませんが、しばしお付き合いください。
▪︎藤井風さんの音楽について、1年間書き続けたライターの日記全文を公開します
▪︎【藤井風『HELP EVER HALL TOUR』初日公演】ネタバレのないライブレポ
こちらの2記事をベースに対談しています。
藤井風さん1年日記について
葉山:編集長! 新年対談のテーマを募集したら、藤井風さん関連のリクエストが圧倒的多数でした。1年記事を公開してどうですか?
長谷川:ありがとうございます!もともと別媒体でも書いてるからマルチタスクだけど、1年間手元に記事があると、常に頭のどこかでメモリー使ってるんですよ。すごくパワーがあって、たくさんのことが学べました。
葉山:企画聞いただけで成功だと思いましたけど、内容もインパクトに負けてないですよね。1年後って期限決めたら、ゴールが見えて来ても焦るでしょうし、途中悩んでるのも見てたから、公開できて私も嬉しかったです。
長谷川:正直、この記事を書く意味は何なんだろうって何回も思ったけど。1年間毎日書いているわけではなくて、例えばインタビューの時は全力でその方に向き合うので、必然的に休止状態になるんです。
中途半端に両方書けなくて。でも気持ちは離れてないから、移動中とかに聴いて気付いたことメモしたり…切り替えは必要でした。
葉山:一番大変だったのはいつ頃ですか?
長谷川:緊急事態宣言の頃にサカナクションの記事書いてた時かな。あの記事も自分にとっては挑戦だったし、前編・後編合わせて1万字とかで。記事書いてる時期って、その人の夢ばっかり見るんです。気持ち悪くて申し訳ないけど(笑)。だからその時期は9割サカナクション、1割風さんの夢で目が覚めてたかも。
君に会うことはできないけれど、サカナクションを聴く旅に出よう【前編】
葉山:チエさん、スピリチュアル的要素がめっちゃすごいんですよ。どこかのタイミングで話してください! サカナクション記事は特に後編は、チエさんの今までの価値観も反映されてて、メンタルのバランス大変ですよね。
2020年はオンラインライブ、嵐、サザン、髭男、三代目JSB10周年とかいろいろ書いて、その間も藤井風さんの記事書いてたと思うと不思議な感じがします。
長谷川:いろんな時間軸で書いたらどうなるか知りたくて。もっと長いライフワークになる記事も書きたいけど、テーマとの出会いが大事だなと思った。
今回もテーマは風さんの音楽であって、自分は何も生み出してないわけです。でも記事を読んでくれた知人が「その企画力は大事にしてね」って言ってくれて、初めて浮かばれた気がした。
葉山:誰かのことを書くって簡単じゃないですよ。まえがきから始まり、小説みたいに書く手法はチエさんのオリジナルコンテンツですし。それこそサカナクションも。
長谷川:ただTLで流れてきたのをタップして、サラッと読んで閉じる読まれ方から一歩踏み出したくて。素晴らしいアーティストだからこそ、そこに乗っかって「この人すごい! 歌とピアノが上手い!」でYouTube埋め込めば成立してしまうんだよね本当は。
でも「やっぱりこのライターの文章は良いね」と思ってもらえるように勉強したいし。オリジナルコンテンツとして考えてるのはそういう部分かもしれないです。
葉山:コンテンツのあり方も深くなってきてますよね。私は「へでもねーよ」と「青春病」の説明が好きです。急にテイスト変わる感じ。
長谷川:長文だからどこかでリズムを一変したくて、飽きてきた読者を急に叩き起こす要素を入れたかったの。最近レトリックの勉強してるのと、サッカーが好きなのでつい例えてしまったけど、サッカー分からない方は読み飛ばしてください。めっちゃこだわった部分ですが5分くらいで書きましたので(笑)。
ネタバレのないライブレポート
葉山:普通じゃない記事を書こうっていう意識は、読者にも伝わっていると思います。ネタバレなしのライブレポとか、絶対無理だと思いましたから。
長谷川:私も無理だと思った(笑)。ここで曲名明かせれば表現方法が増えるっていうのはあったけど、本当に曲名なしでレポートできるのか私も読んでみたくなって、トライしました。
ライブレポって実はセトリ載せればアクセス集まるので、Web検索すると中身のない記事がたくさん出てくるんです。アルゴリズム的に、Google検索しても私の記事は上位には表示されないと思います。サイトとしてはオワコンですが、誰かの心に届いてくれることを願います。
葉山:曲名出さずに臨場感を伝えるって、感受性がすべてですよね。記事が上がってきた時、もくじ見ただけで「チエさん頑張ったんだな」って泣きそうになりました。
長谷川:自分が感じ取ったことを探って、言語化するのも骨の折れる作業ではあるね。内容は風さんのライブだけど、ずっと自分の心と対話してる感じかな。あと会場の光景をひたすら思い浮かべた。
葉山:思い出して書くわけですもんね。語彙力、記憶力、洞察力。私に全部ないやつ(笑)
長谷川:意外と大変なのは、レポートする時でもその場のライブを100%楽しむ難しさ。その中で得た感動を冷静に文字にする気持ちの切り替え?集中力かな。
葉山:最初の方は状況説明しつつ、だんだん深くなって、「風さんのピアノは踊るように鳴り、華やかなグルーヴで会場を満たした」とか「生き生きと呼吸するような音色だった」とか、ライブレポでこんなの読んだことないって思いました。
あと、「いつしかみんな風さんのペースに巻き込まれている」っていう表現があるけど、「巻き込もうなんて、ご本人はつゆほども思っていないはずである。自然とその潮流が生まれるだけだ」ってちゃんと風さんの優しさにも配慮してるじゃないですか! 素晴らしい!
長谷川:葉山ちゃんすごい読解力(笑)。そうだね、「巻き込む」ってともすると一方的なイメージもあるけど、あくまでも自然とそうなっただけで、ご本人は心地よい空間を作ってくれたよ、ってことを伝えたかった。代弁してくれてありがとう。
「ネタバレしてでももっと詳細にレポートしてほしかった」という方もいると思いますが、全員に納得してもらうのは不可能なので、あの記事はあのスタンスで。結果としてツアー初日だったから挑戦もできたので、ライブを拝見できたことも、読んでシェアしてくださった方にも感謝したいです。
2021年のCulture Cruise
葉山:風さんの記事、今後も楽しみにしてますね! 2021年はどうしていきますか?
長谷川:最近、風の時代に入ったみたいな話あるでしょ? なんとか術やってる知人に、「風の星座の双子座は今こそ先陣切って発信して。それがみんなのためになるから」って言われたのよ。私双子座なのですが。それこそ風さんもそうですよね。
葉山:いろいろツッコミどころがありますが、まぁ、はい(笑)。
長谷川:だからってわけでもないんだけど、2021年はクリエイターさんと積極的にかかわって、独自の発信方法を追求していきたいなと、考えております!
葉山:いいですね! たくさんの方と出会い、こんな時だからこそ新たなカルチャーを作っていきたいですね。私も楽しみにしてます!
藤井風さんの「覚悟」のお話を記事の中でも書いていましたが、執筆に対するライターさんの「覚悟」も、並々ならぬものがあります。
その努力が読者の皆さんに届いていたら、いち編集者として嬉しく思います。
この部分はチエさんの最終チェック後にこっそり書き足したので、怒られたら消します(笑)!
いただいたリクエストは今後のコンテンツに生かしていきます。
ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!
またこのような企画をする時にはSNSで告知させていただきますので、ぜひぜひフォローしてくださるとうれしいです。
▪︎Culture CruiseのTwitter
▪︎Culture CruiseのInstagram
2021年もCulture Cruiseをよろしくお願いします!以上、編集部・葉山でした。
▼藤井風さんについての1年日記はこちら
▼ネタバレのないライブレポートはこちら