新企画『Culture Cruise Map』第1弾としてお迎えしたのはPSYCHIC FEVERのボーカル・小波津志さん。今回はラストとなる連載3回目、LOG 03をお届けします。
そのままの自分を表現する人でいたい
──以前、「夢へのロードマップが自分の中ではもうできている」と話していた小波津志さん。そのことについて、もう少し詳しく聞いてみることにした。
小波津「いろんな方向に向かって道があるので、どう進むかは分からないですし、新しい道も今後出てくると思うんですけど、夢に向かって一歩一歩進んでいけたらと思っています。そこに向けて、その手前にある目標を一個一個達成するという感じなので、うん…それが何年かかるか分からないですけど、少しでも早くそこに行きたいですね」
──「それはけっこう先の未来を見ているんですか?」
小波津「ざっくりと、アリーナとか、ドーム、スタジアムという目標もありつつ、そのためにできることを考えています。ストリーミングでどれだけ回っているかとか『これくらい回したいよね、だからこれをしよう』とか。いろんな方向にあるので、一個一個を外さないようにやっていきます!」
──「それをこの頃にはやっておきたいとか、期間を考えたりしますか? それとも期間は考えていないですか?」
小波津「期間は考えないようにしていて、ただ今の最善を、満足できるように向き合っていけたらなという感じですね。PSYCHIC FEVERらしい動きができていたら失敗しても学びになりますし、変に妥協はしたくないので、そこはちゃんと向き合いたいです。ボーイズグループとしての見え方とか、捉え方とかいろんなことがあると思うんです。それも理解しているつもりなので、そのアプローチも絶対に忘れちゃだめですし、自分たちらしさをしっかりと持った上で動けていたら良いのかなと思います」
──“ボーイズグループとしての見え方”という言葉に誘われ『たくさんのボーイズグループがいる中で、PSYCHIC FEVERの特徴とは何だと思われますか?』と聞いてみると、少し考え込んだ。
小波津「僕たちの特徴か…何ですかね。身長がでこぼことか、似ているメンバーがいないとか、みんなダンスから始まっているとか。それが個性になって、アルバム『DIFFERENT』のコンセプトにもつなげることができたと思います」
──「他のグループのコンテンツはよく観ますか?」
小波津「もちろん観ます。他のアーティストさんのものはめちゃくちゃ観ますね。今こうしてる、何がバズったのか、かっこいいのにバズってないとか」
──「このアーティストかっこいいのにバズってないなと感じたりするということですか?」
小波津「はい。でも自分が気付くように、そこに気付いている方々はいるわけなので、それを貫いているアーティストをかっこいいなと思ったり。自分たちもそんな風にかっこよくありたいですし。自分のお仕事がアーティストである以上は、トレンドではなくても、今がどういう流れなのかというのは常に調べていますね。ミュージックビデオが多いかもしれないですね。あとは新曲を聴いたり、こんなライブがあったとか、インスタでも観たりすることが多いです」
──「普段はどんなところからインスピレーションを受けて、制作に臨んでいますか?」
小波津「人をイメージすることが多くて、まずやりたいジャンルが決まったら誰かしらをイメージして、そのジャンルの人ではなくても…例えばUsherとかChris Brownとか、JP THE WAVYさんとか。レコーディングの際や楽曲制作の時は、イメージして自分の中に落とし込むことが多いです。違ったらまた違う人をイメージしてみたりとか、感覚で。最初は歌詞をノートに書いて、自分しかわからない記号を、後から見たら自分でも分からないくらいのことを書いています(笑)。その後から音色になるので、曲の雰囲気に合った自分をイメージして作っていきます」

──「もっと芯のあるアーティストになりたいとおっしゃっていましたが、志さんにとってそれはどんなアーティストですか?」
小波津「嘘偽りのないアーティストですね。変に背伸びしない、そのままの自分を表現する人、アーティストでいたいと思っています。今はそこに向かって、自分の軸を調整中です。難しいことですけど、淡々と向き合い続けたらきっとできると思います。マインドチェンジ得意なんですよ。後回しも得意です! 洗濯物とか畳みたくない(笑)。全然ゲームします」
── 聞かれずとも自ら口にした“後回しが得意”だという情報。“そのままの自分を表現する人でいたい”という言葉には、こんな一面も含まれるのだろうか。聞こうとして、聞くのも野暮だと思いとどまった。「それは志さんの世界の中でのことですし、全然良いと思います。他の人に迷惑かけてないですし」
小波津「そうですよね?良かったー(笑)」
──「洗濯物もまたすぐ着ますし。もっと集中しなきゃいけない時は来るから、そこで頑張ることができれば」
小波津「それです! そのマインドです。で、部屋汚くて集中できないんですよね(笑)。だから対策を見つけたんです。友達を家に呼ぶっていう。掃除しないといけなくなるので、汚くなったらその都度(笑)。でもだらだらはしないです。週一くらいかな、沖縄にいた頃からの友達が来てくれるので、呼んで、ご飯食べて終わりです。今はそれくらいがちょうどいいですね」
──「お忙しいのに、そんな時間があるんですね」と聞くと「ありますあります!」と屈託のない笑みを浮かべた。最初に話してくれた「感謝と負けず嫌いが志を作っています」の言葉に、勝手ながら付け加えたいものが一つ見つかった。
Map List
『Culture Cruise Map』で毎回読者に向けて自身の楽曲を選んでいただき、プレイリストとしてまとめる『Map List』。最終回は2曲、自由に選んでいただく3曲目と、贈り物としての4曲目を選んでもらった。
小波津「3曲目…うーん、ここ大事なところですよね。4曲目は決まってるんですけど、3曲目は『Cinderella Pt.2』でお願いします。超好きですこの曲。イントロから好きで、歌い出しも好きで、本当に自分の中の気持ちの良いラインに入るから歌っていて気持ちが良いですし、一番納得のいく楽曲に仕上がったかもしれないです。上手くできた1曲なので、自信を持っておすすめできます」
──「ラストの4曲目は、ここまでお付き合いいただいた読者に贈る曲をお願いします」
小波津「『Dream Flight』です。パリ行きのフライトの中で僕が作詞をさせていただいて、そこから始まった楽曲です。いろいろな地域に行かせていただけるようになって、でも世界中は空でつながっているから、ずっと一緒にいるよという気持ちを伝えたくて作った曲です。EVOLVE(『PSYCHIC FEVER LIVE TOUR 2025 ”EVOLVE” in JAPAN』)でパフォーマンスして1年経ってのリリースなので、だいぶお待たせしてしまったのですが。自分が伝えたかった言葉も入っていますし、PSYCHICでもなかなかない曲なので聴いてほしいです。今回は全曲『DIFFERENT』で揃えました! アルバム聴いてほしいから(笑)!」
撮影:小山恭史、インタビュー・執筆:長谷川チエ
| PSYCHIC FEVER 2nd Album『DIFFERENT』 2026年7月10日リリース ▼配信&購入はこちら https://psychicfever.lnk.to/DIFFERENT |






