【大阪】図書館の中にあるカフェ「スモーブローキッチン中之島」が快適すぎる

中之島図書館 カフェ

Culture Cruise、今回のカフェ特集は大阪! パワーがあって大好きな場所です。大阪市北区にある大阪府立中之島図書館内のカフェ「スモーブローキッチン中之島」をご案内します。


中之島図書館と周辺エリア

図書館の中のカフェというと、イメージとしては質素で静かで、美術館の中にあるようなカフェを想像されるかもしれません。

しかし、今回のお店は図書館の中とは思えないおしゃれさと、図書館ならではのゆったりと過ごせる空間が一つになったような、いいとこ取りのカフェです。図書館の中という立地を抜きにしても、カフェとしてレベル高いなという感じ。

そもそも中之島図書館は、普通の図書館のような外観ではないのです。

歴史的建造物&図書館好きとしては見逃せません。

さらに巨大建造物も愛する私は、下から見上げた時の柱の大きさにゾクゾクが止まらない。
ふと後ろを振り返ると大阪市役所があり、こちらは近代的でありながら重厚で立派な佇まいです。

▼さらに周辺にはこんなに素敵な建物も。

日銀みたい! と喜んでいたら日銀でした。日本銀行大阪支店なのだそうです。テンション上がります。

重厚な橋が架かっていたり、この辺りは東京でいう日本橋のような雰囲気ですね。とても歴史とパワーを感じる場所でした。

図書館と店内の様子

中之島図書館は1904(明治37)年開館。住友家によって建設され、建物は国の重要文化財に指定されています。

館内では、中央ホールのみ写真撮影が許可されていました。

撮影についての注意書きが貼られていて、警備員さんも録音した音声を再生するかのように慣れた口調でご説明くださったので、よく聞かれるのでしょうね。多くの人が写真を撮りたがるのも分かります。

ここはタイタニックのロケ地として使用されたことでも有名です。うそです。

天井を見上げるとこちらも素敵!

図書館に入り右に進むと「スモーブローキッチン中之島」さんがあります。入り口のアンティークな佇まいからして期待も高まります。

ドア横にはメニューが置かれていて、ショップカードが平積みされていました。こういうものにも気を配れるお店って良いですよね。

美味しいとんかつ屋を見抜くには千切りキャベツを見ろと言いますから。ちょっと違うでしょうか。

裏面はみんな同じなのですが、デザイン違いで4種類作ってるところが大事なポイントです。

写真ではなく絵で表現されたメニューがかわいい。

お店に入ると奥のソファー席に通していただいて(と思ったら上座側は全席ソファー)くつろげそうな雰囲気。

店内に入ると図書館であることを忘れるくらい、普通のカフェ感覚でゆったりできます。

図書館内だからといって、お腹が鳴る音が聞こえてしまいそうなほどの静寂ではなく、適度にお客さんの声やキッチンの快活な音がしていて、それでいてうるさすぎない。おしゃべりしづらい雰囲気でもありません。

スモーブローとは?

ところで、店名でもある「スモーブロー」とは一体何なのでしょうか?

スモーブローとは、デンマークの伝統料理で、パンの上に野菜や魚介、お肉、果物など、さまざまな具材を乗せたオープンサンドのこと。見た目の鮮やかさもポイントです。

 
 
 
 
 
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日本ではまだスモーブローを扱ったお店は少なく、スモーブローキッチン中之島さんはその草分け的存在。

丁寧に作られているのが写真やお店の雰囲気からも伝わってきます。スモーブロー以外のメニューも盛り付けがきれいで、色彩がとても豊かです。

それなのに私はスモーブローをいただきませんでした。この後大切な友人と何年ぶりに会ってご飯に行く予定だったので、お腹を空かせておきたかったのですね。

でも今になって食べておけばよかったと思いました。あまりに美味しそうなので。次に大阪に行った際には、必ずまた立ち寄って、スモーブローをいただくことにします。

自家製ジンジャーエール ¥650

今回は「自家製ジンジャーエール」を注文したのですが、これがまた少しピリッとするしょうがのスパイシーさと程よい甘さで、とても美味しかったです!

Wi-Fiもデトックスウォーターも!

そしてこちらのカフェはWi-Fiも完備! こんな素敵空間でPC作業ができるとはありがたいことです。Culture Cruiseも良い記事が書けそう。

お仕事の打ち合わせをしている方々もいらっしゃいました。近隣には市役所などの公共施設やオフィスも立ち並んでいるので、それなりに需要はありそうですね。

Wi-Fiはパスワードを入力するタイプのもので、スタッフの方に伺うとパスワードを教えてくださいます。速度も安定していましたよ。パスワード名がかわいかった。

さらに、お水はセルフ式なのですが、野菜とフルーツのデトックスウォーターが2種類用意されていました。

私はどちらも飲みたくなって、おかわりしに行きましたが、このお水がとてつもなく美味しかったです。私は野菜が好きでした〜!

隣に置かれているコースターも、お好きな色をお使いくださいと書かれていて、何ともかわいいお店だなぁと、ほっこり優しい気持ちに。心の刺々しさまでデトックスされるお水みたいです。

カルチャーと共存、融合するカフェ

図書館の中にあるカフェ。しかもこんなにおしゃれで美味しいお店があるなんて、とても素敵なカルチャーですね。

図書館は本来、新聞や資料を調べたり、本の貸し出しが目的ですが、私はそれ以外にも広く利用されるべきだと思っています。

本を読む以外に、図書館に出向く選択肢があるというのは、街や文化の発展として意義深いことなのではないかと。

有料のイベントをやっても良いし、とにかくその場所に市民が集まることが重要だと思うのです。自分が住んでいる自治体の図書館に行ったこともない、どこにあるかすら知らない、という方は意外と多いのではないでしょうか。

大阪市は立派な建物を生かして、カフェやステーショナリーが購入できるおしゃれな店舗を入れて上手くマネタイズしていて、他の自治体も参考にするべき利用の仕方だなと感じました。

公共施設に併設されたカフェは質素なお店が多いですが、ここはフォトジェニックなのに居心地が良くて味も良いというお店です。

この街全体が好きになる、カルチャーと共存し、融合する素敵なカフェ、スモーブローキッチン中之島さん。

店内撮影や記事の掲載を快く受け入れてくださってありがとうございました! 次はぜひ、スモーブローをリベンジしに行きます。

文 / 長谷川 チエ(@Hase_Chie


【スモーブローキッチン中之島】

所在地:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島1-2-10 中之島図書館 2F
アクセス:京阪本線「淀屋橋駅」徒歩3分、京阪中之島線「なにわ橋駅」徒歩4分
電話:06-6222-8719
営業時間:9:00〜20:00

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ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。別業種からフリーライターとして独立後、Culture Cruiseメディアを立ち上げ、『Culture Cruise』を運営開始。現在は東京と神奈川を拠点としている。 カルチャーについて取材・執筆するほか、楽曲のライナーノーツ制作、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。趣味はレコード鑑賞。愛するのはありとあらゆるカルチャーのすべて!!