時代がI Don’t Like Mondays.に追いつく時【前編】

Culture Cruiseが大好きなバンド「I Don’t Like Mondays.」特集!前編では、デビューから今までの曲を厳選して、ただひたすらにご紹介していこうと思います。後日公開する後編では、筆者の思う彼らの魅力を読者の皆さんに押し付けます!!!

メイン画像出典:「SING」公式YouTube動画

I Don’t Like Mondays.について

現在「2018 A/W TOUR “A GIRL IN THE CITY”」全国ツアー真っ最中のI Don’t Like Mondays.は、2012年に東京・表参道で結成され、2014年にメジャーデビューを果たしました。

メンバーはヴォーカルの悠(Yu)さん、ギターの兆志(Choji)さん、ベースの謙二(Kenji)さん、リーダーでドラムの秋気(Shuki)さんの4人。全員が1986〜1989年生まれの瀟洒なバンドです。

ヴォーカルの悠さんは元々プロデュース業など裏方の仕事をするつもりで、I Don’t Like Mondays.の前身とも言えるバンドのマネージャーをしていたそうです。マネージャーがいるバンドってすごいな…と思うのですが、悠さんがマネージャーだったことも驚きですし、そんな彼が発掘されて本当に良かったですよね。

なお、毎週月曜日は憂鬱なためバンドの定休日なのだそうです(祝日の場合は翌日に振り替え)。今はお忙しいので、そうも言っていられないようですが、反対に、月曜日を楽しくさせてくれる存在になっている気がします。

イケメンバンド“アイドラ”ともてはやされることも多いのですが、個人的にはそういった側面よりも、卓越した音楽センスに注目してほしいので、イケメンなんちゃらという部分はすべて華麗にスルーしていきます。もちろんそんな華やかさも彼らの魅力であり、ライブで観るとテンションもぶち上がるという背景もあります(結局)。

♪Perfect Night(2014年)

デビューシングルは2015年の「WE ARE YOUNG」ですが、その前の2014年にデビューアルバム「Play」をリリースしています。

初めて彼らの存在を知ったのはこの曲だったと記憶していますが、あまりにも自分好みの音だったので、心臓が止まるかと思いました。リミックスもめちゃくちゃかっこいいです。

個人的には悠さんの、NY仕込みのスムースな英語が大好きで、この曲のようにさらっとかわいく歌えるのも心憎いし、ある時はしっとり歌い上げたりと、声に表情があるので聴いていて飽きません。

元々の滑舌はそんなに良くない方だと失礼ながら解釈しているのですが、彼のヴォーカルはそれが良い方に作用している気がしています。

♪WE ARE YOUNG(2015年)

シングルとしてはこちらがデビュー曲。楽曲や映像作品、衣装も含めセルフプロデュースにこだわっているのもI Don’t Like Mondays.の魅力。ファッショニスタじゃん!!

ファッションと音楽は密接な関係にあると語る彼らにとって、表現するという意味では一直線上にあるような気もします。MVやファッションで曲の世界観を伝えるのは必然的なことですよね。

表面的に曲を聴くだけではなく、角度や視点を変えてみると違う面が見えてきたり、違う音が聴こえてくるのが、彼らの音楽の面白いところです。

♪Girlfriend(2015年)

配信限定でリリースされた2ndシングル。今見ると、若々しさは変わっていないけれど雰囲気が違いますね。

Culture Cruiseの過去記事でも少しだけ取り上げています。今読むと全体的に「何言ってんの?」って感じのことが書いてあります。もちろん今もそうなんですけど…

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これだけの曲を自分たちだけで作れるのだから、このバンドは大丈夫だなと思いました。何が大丈夫なのかは分からないけれど、とにかくこの先どんどんぶちかましてくれるだろ、という確信みたいなものを感じました。

♪FIRE(2015年)

“BE PLAY BOY”というI Don’t Like Mondays.のコンセプトを象徴するような楽曲。

それまでチャラついててダサいとこ丸出しだったのに、2番のサビで突然パフォーマンスさせられるムチャぶりストーリー!その姿がかっこ良いので一気に挽回し、女子たちから急にモテ始めるというお話なのですが、最後に悠さんの前に現れる女性だけは、演奏前から悠さんをずっと見つめていますよね。彼女だけは損得抜きで本当の恋ができる人だった!みたいな感じですかね。

何だよ素敵じゃん!この頃から、MVがよりコンセプチュアルになってきたように思います。

もちろん全員の演奏が大好きなんですけど、バンドの中でも動きが限られるドラムには、そのバンドのバロメーター的役割がある気がして、いつも注目してしまうんですよね。すべてを包み込んでくれる秋気さんのドラムは胸熱です!

♪Crazy(2016年)

色彩豊かに表現されたMVと、キャッチーかつバンドの良さも生かされています。

バンドでこういう曲、こういうMVにするとゴリゴリのロックになりがちだと思うのですが、肩肘を張らない4人だから出せる空気感が感じられます。

そして出だしとサビの部分、悠さんの「Honey I go crazy」のフレーズにはじまり、鼻にかかった歌声が刺々しさを適度に緩和してくれています。

リリックもこれしかないというほど完璧で、内容というよりは響きというかですね、英語も日本語もすべてのフレーズがハマっていて心地よく聴けます。

♪TONIGHT(2016年)

I Don’t Like Mondays.のことを知らない人に、1曲だけ聴かせるチャンスをもらえるとしたら、間違いなくこれを推すだろうという曲です。

先ほどの「WE ARE YOUNG」がライブで盛り上がる曲なら、「TONIGHT」は“フロアが湧く”という表現がぴったり。バンドでこれをやっちゃうっていうのが、最高におしゃれでかっこいい。

英語と日本語のバランスが絶妙で、サビでは「貴方とならきっと迷わない」という一文だけが日本語なのですが、こういうセンスがたまらんですよね。

自分にとって1番好きなのは他の曲だけど、「TONIGHT」は最高傑作、そんな感じです。分かってくれる人いるかなぁ。。でも1番なんて選べないんだけどねぇ。

♪On my way(2017年)

I Don’t Like Mondays.は都会的でちょっと気取っているようにも見られがちですが、「音楽の力で世界に羽ばたきたい!」という熱い想いを抱いているバンドでもあります。

スタイリッシュさはそのままに、時に熱いメッセージを伝えながら、リスナーに寄り添ってくれるのもこのバンドの魅力。

「On my way」はシンプルなメロディで、心に直接響くような素直さがあります。こういう曲では、悠さんはいつも日本語のメッセージを多めに作詞してくれている気がしますね。

「IDLMs.頑張れ!そして私も頑張る!」時々そんな気持ちが芽生えてきて、いつもは笑っている彼らの真剣なまなざしに、心を射抜かれる曲です。

♪ONE THING feat. SALU(2018年)

2018年、EXILE SHOKICHIさん主宰のKOMA DOGGへ電撃移籍を果たしたSALUさんとのコラボ。

SALUさんのラップをうまく生かしながら、シームレスかつボーダレスに綴られたこの曲からは、I Don’t Like Mondays.が歩んできた成長の軌跡が感じられます。もう成長のかたまりみたいな曲です。

MVでは、表現者としての悠さんの進化ぶりも目を見張るものがありますね。彼の優しい声は女性とも男性とも合いそうなので、今後もいろいろなアーティストとコラボしてみてほしいなと思います。

もっともっと再生回数伸びて良いと思うんですけど、不思議でしょうがないです。作り手のセンスが良すぎて、音楽シーンが一歩遅れてついてくる、という現象ってありますよね。米津玄師さんなどもそうかなーと思うのですが。

少しずつそのすき間が埋まってきているような気もするので、彼らの音楽性が今よりさらに高く評価される時は、必ず来ると信じています。早く追いつけ!時代!

音楽と4人のクロスオーバー

どんなジャンルにおいても音楽は情熱であり、発信者の情熱と聴き手の受け止め方は比例すると思っています。なんとなく発信していたらなんとなく受け取るだけ。そこで成立している世界もあるのかもしれないけれど。

本人がどれだけ本気で向き合っているかというのは、歌い方とか表情、演奏にも表れて、リスナーはそのパワーをキャッチします。

最初は曲のメロディが良いとか、表面上の情報から入ることも多いと思うのですが、その次に何が聴き手の感情を動かすか、心を奪われる決定的な要素は、発信者の情熱だと思うんです。

1人でもメンバーが納得しない曲は世に出さないというI Don’t Like Mondays.は、曲作りにも妥協せず、本気で良い作品を作ろうとする気持ちが伝わります。チャラく見られてしまったり(もちろん意図している時もある)、そういう紹介のされ方をすることもあるけれど、核心に近づけば近づくほど、芯のしっかりした音楽性や意思がある。

彼らは「MEMORIES」とか「LIFE」とか、時々曲を通して意思表示をしてくれて、決して多くは語らないけれど、やはり情熱を持っているのだなと感じます。そしてライブでは等身大の想いを伝えてくれます。

「誰もやっていないことをバンドでやりたい」というこだわりを持ちながらも、決して「バンドたるものロックでなければ」という想いに固執するわけでもない。低すぎず高すぎない温度を感じ取れるところが、とても心地良い。

トレンドも器用に取り入れながら、これまで培ってきた4人の音楽センスを持ち寄ると、必然的にこんな曲ができた。かっこいいと思うからやるだけ、そんな雰囲気があります。

けれども、その想いを人に押し付けたり、「俺らはこうありたいんだ!」という変な意地を見せることもなくて、とても軽やかで自然体なんです。その空気感を楽しむことが、I Don’t Like Mondays.の聴き方の作法のようなものではないかと感じています。

4人が大切にあたためてきた4通りの音楽性に、さまざまな音楽ジャンルを掛け合わせて生まれたクロスオーバーは無数の光となり、フロアを輝かせている。そしてオーディエンスは笑顔に包まれる。

彼らの音楽を聴くと、私の頭の中はいつもそんな光景で満たされます。私のプレイリストをこんなにも豊かにしてくれて、ありがとうIDLMs.!!!


何とか8曲に絞り込んだ前編でしたが、I Don’t Like Mondays.は本当に名曲ぞろい!他の曲はまた私のIDLMs.愛が溢れてしつこい後編で!

時代がI Don’t Like Mondays.に追いつく時【後編】

ABOUTこの記事をかいた人

東京生まれのWebライター(@cgrams40)。2017年にCulture Cruiseを運営開始。現在は東京と湘南・茅ヶ崎を拠点としている。カルチャーについて執筆するほか、個人投資家としても行動心理学を学びながら、10年間トレードを継続中。趣味はレコード収集。愛するのは鹿島アントラーズ。そして、ありとあらゆるカルチャーのすべて!!