10月25日より新シーズンが始まるプロダンスリーグ「D.LEAGUE」。今季から初参戦するLDHの新チーム「LDH SCREAM」のメンバーにインタビューしました。
オーディションを経て結成されたLDH SCREAM
──『LDH D.LEAGUER AUDITION』で正式メンバーに決定してから今日まで、どんな風に過ごしてきましたか?
來夢:7月11日にオーディションが終了して約2ヶ月が経って、ラウンドに向けた作品作りと練習を重ねている最中です。プロとして活動させていただく中で意識や自覚が変わって、より自分のことを高められている日々になっているかなと思います。
京太朗:自分は実家を出て一人暮らしをするのが初めてなので、洗濯の仕方とかいろいろ分からないことがあって最初のうちは大変だったのですが、今は慣れてきて、洗濯のやり方ももう分かります(笑)。
RYU-SEI:オフはいただいていますが、毎日のようにダンスをするということが、僕個人ではあってもみんなで集まって練習というのはなかったので、それがとても楽しいし嬉しいと感じています。毎日みんなで顔を合わせて話をしながらダンスができて嬉しいのと、一番はオーディションの時と比べて仲良くなったなと感じます。寮で同じ空間で過ごしている時とか、オーディションではあまり話していなかったメンバーとも深い話ができるようになりました。オーディション中は「明日も頑張ろうねー」くらいだったのが、今は身体の状況やプライベートの予定の話などもしています。
──チーム全体の雰囲気も、オーディション中と比べて変わりましたか?
武蔵:オーディション中はお互いに受かりたいという気持ちで進んできたので、ライバルとしてバチバチなところもあったんですけど、受かってからは一つの目標に向かってみんなで進んでいくので一段と強力な輪ができてきました。今は自分以外のメンバーがいると思うと心強いです。
空:オーディションが終わってから、空気がより柔らかくなったと思います。オーディションの時は誰が受かって誰が落ちるか分からない状況で、みんな自分のことを優先的に考えてしまったりしていたんですけど、今は一つのチームになって同じ方向に向かって走っているので、お互いのことを気にかけたりとか、空気感がすごくいいなと思います。

──オーディション中にかけてもらって印象的だった言葉は何ですか?
笑大郎:高澤笑大郎(以下、笑大郎):オーディションでは、番組の企画でみんなで思いを叫び合う「決意表明」を行ったのですが、チームディレクターの(EXILE)NAOTOさんが僕たちに向かって「大好きだー」って叫んでくださいました。精神的にも大変だった時期にこの言葉をいただいて、勇気が湧いてきて頑張れる気持ちになれました。今も練習が多くて大変な時期は続いているんですけど、あの時を思い出したらNAOTOさんや周りの人たちも見守ってくれているんだという気持ちになるので、今でも勇気づけてくれる言葉です。2回叫んでくれたんですけど、2回とも泣きました。嬉しかったです。
航生:「First Step feat. Ashley」の歌詞にもなっている「TOPまで 遠くまで」という言葉です。有明アリーナでの最終審査で、全員で円陣を組んだ時にも、NAOTOさんが気合い入れの言葉として使用してくださいました。LDH SCREAMを目指していた当時もすごく刺さりましたし、これから先も大切にしていくべき言葉だと思います。
來夢:TVでは放送されていなかったのですが、僕はDeeさんと「このオーディション中は泣かないです」と約束していたんですけど、四次審査の本番前の挨拶で泣いてしまって。「泣いたねー」っていじられながらも、「化け物になってね」っていう言葉をいただいて、それからその言葉が忘れられず今も胸に残っていて、化け物になるために頑張っています(笑)。多方面にストイックに鍛錬して、スキルはもちろんですけど、表現力とか、自分にしかない個性を出していかないと、化け物にはなれないかなと思うので。

──ダンススキルを磨くこと以外に、表現力やメンタル面などを向上させるために取り組んでいることはありますか?
空:自分は絵を見たり描いたりするのが好きです。趣味でありますが、感性を磨いたり表現力を豊かにするところに繋がっているかなと思っています。中学では3年間美術部に入っていて、自分で描くのも好きです。何かを見ながら模写をするのが好きで、自分独自のタッチはまだないんですけど。
RYU-SEI:めっちゃ上手いんです!
Ryunosuke:よく描いてますね。ホワイトボードがあったら絶対描いてます(笑)。
──お花を生けたりもなさっていましたよね?
空:そうなんです! 高校の部活が華道部で、花も生けてます。
航生:來夢くんと歌の練習もしています。俊乃介くんは自分で曲を作ったりもしていますし。ダンスとは違う形ですけど、歌にも触れることで表現に生きてくるのかなと思っています。ダンスは体で表現するものですけど、歌は語尾の表現だったり、些細な違いで聴く人にとって受け取り方が違ったり…それはダンスも一緒だと思っていて、ただがむしゃらに踊ったり歌ったりするのではなくて、見ている人聴いている人にどう伝えたいかを常に意識しながら練習しています。
──オーディションのレコーディングシーンではボーカルも披露されていましたよね。
航生:そうですね。元々LDHの所属アーティストになるのが夢だったので、ダンスと歌には常に触れていました。
來夢:オーディションを受ける前はEXPGに通っていて、航生くんとは4年くらい前に一度スクール内のオーディションで一緒になって、そこからSNSを通して、歌をやっているのを見ていました。航生くんも僕を見てくれていたみたいで。寮に防音室があるんですけど、そこで練習したり、カラオケに行こうと話したりしています。
SHUNNOSUKE:自分はラップメインで、よく歌詞を書いたり曲を作ったりしています。あとは洋服がすごく好きなので、よくミシンで作業するんですけど、この前実家から寮にミシンを持って来ました。いつでもできるように(笑)。衣装とかもやりたいなと思っています。
LION:最近みんなに言われて始めたんですけど…今、食トレを頑張っています。周りのみんなに比べて体が細いので筋肉をつけなければいけないと、自分でも身に染みて感じているので脂肪をつけています。
──主にどんなトレーニングですか?
LION:ひたすらご飯を食べる(笑)!
笑大郎:体脂肪率は今何%だっけ?
LION:3.7%。
京太朗:ネットで調べたら「生存が困難」と書いてあって。それくらいの数値を叩き出してます。それ以来みんなの「細いね」がガチになって、「ガチで食べろ!」って(笑)。
LION:武蔵が寮のお米を何杯も何杯も食べさせて来るんです。そして見守ってくれます(笑)。自分の体のためにも、これからのパフォーマンスのためにも筋肉をつけないとなということで、今は白米をメインに頑張っています! おかずは寮で出るんですけど、一杯目で食べ終わっちゃって、その後は…
SHUNNOSUKE:お米だけ?
武蔵:おかわりできるのがお米だけなので、お米をいっぱいあげてます。
SHUNNOSUKE:ふりかけとか持って来てたよね?
LION:持って来てたんですけど使い切っちゃって。
Ryunosuke:白米で頑張ってる(笑)。
LION:ふりかけ買いに行きます!
チームテーマ曲「SCREEEAM feat. HONEST BOYZ®︎, RIKI, MASAHIRO, JIMMY, KOKORO」リリース

──最近はライブでのステージもいくつか経験されていましたが、いかがでしたか?
RYU-SEI:『マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION A/W』のオープニングアクトに出させていただきました。楽しんで踊ることができて、個人的にはリハーサルよりも本番で満足のいく形でできましたし、貴重な体験をさせていただきました。でももっともっと影響力や存在感を出すために、頑張って活動していきたいと感じました。
Ryunosuke:TJBB(THE JET BOY BANGERZ)さんのライブのオープニングアクトにも出させていただきました。パフォーマーの皆さんは現役のDリーガーなので、会場にはDリーグのファンの方もたくさんいらっしゃって。新しくDリーグに参戦するLDH SCREAMに、そういった環境でパフォーマンスさせていただく場所を作ってくださったことが本当に嬉しかったです。そこで新しいファンを取りに行くという気持ちが全員強くて、あのステージは、僕的には過去イチを出せたんじゃないかなと思います!
航生:気合いが入ってたよね! 円陣が初めてできた時でもありました。
Ryunosuke:たしかにそうだね。TJBBさんはオーディションの合宿の時にもレッスンをしに来てくださって、ライバルというよりも手の届かない存在だったのですが、これからは同じ立場として戦っていく形になったので、より一層頑張りたいと思います。
來夢:TJBBのHINATAくんが大阪で活動していた時に先生が一緒で、一度HINATAくんとバトルをしたことがあるんです。僕が負けたんですけど、当時からHINATAくんに憧れていて、そこから練習の仕方を変えたりもしました。
──合宿中のTJBBさんのレッスンで、來夢さんの「引き出しの増やし方、フリースタイルを踊る時何を意識しているか?」という質問に、TAKUMIさんが「何百回も何千回も踊った先に、何も考えず振りが出るようになる」と答えていましたよね。來夢さんはその言葉を受けてどう思ったのでしょうか?
來夢:何も考えずにその動きが出ることがフリースタイルだと思うので、本当にその通りですよね。元々はフリースタイルを踊るのが好きだったんですけど、コレオがメインになってフリースタイルを踊る機会が限られるようになりました。でもアドバイスをいただいてから、ダンスとさらに向き合って考え方も変わりました。フリースタイルが好きだったことも思い出して、ダンスがより楽しくなったというか。より成長した姿を見せられるように頑張りたいです。
──10月7日にリリースされたチームテーマ曲「SCREEEAM feat. HONEST BOYZ®︎, RIKI, MASAHIRO, JIMMY, KOKORO」には、どんな思い入れがありますか?
京太朗:合宿審査では20人中8人がステージに立つことができる「ポジション8バトル」という審査があり、その時の課題曲としても使用されていました。その時からずっと聴いている曲で、Dリーグでは入場の時に流れるチームテーマ曲でもあるので、気合いが入りますし大切な曲です。
來夢:僕はその8人に選ばれなかったのでメンタル的に落ちていたんですけど、四次審査の最終結果では3位という順位をいただけて、一度悔しい思いをしたからこそ出る強さというか。あの経験を経てこの楽曲をもっと探究しましたし、どうパフォーマンスしようかと自分なりの楽曲の表現をもう一度考え直しました。歌詞の意味も今はいい意味で考えることが多いというか、深い部分も多くて。本当の意味での読解をして、より理解を深めていきたいと思っています。
──事務所の先輩方が歌う曲でパフォーマンスをするというのは、LDHさんならではですよね。
來夢:本当に光栄なことです。僕はPSYCHIC FEVERさんの(小波津)志さんを尊敬していて、自分のロールモデルにしている先輩なんです。初めてこの曲を聴いた時、歌っている方を知る前にまず曲を流していただいたんですけど、声ですぐに気付いてとても嬉しかったです。ファイナルの時も、志さんが歌うR&Bパートは特に気合いが入りました。先輩方が歌ってくださっているから、パフォーマンスで返さなきゃいけないという気持ちになります。
──叫ぶところのフレーズは皆さんでレコーディングもされていましたよね。
SHUNNOSUKE:そうですね。ブースに入って、目の前にマイクがあって…というレコーディング環境に憧れを持っていました。自分で曲を作る時は、家で布団をかぶって有線のマイクに向かってレコーディングしているのですが、あんなにしっかり機材が揃っている環境は、アーティストさんの裏側の映像とかでしか見たことがなかったので貴重な経験でした。ダンバト(番組)では、「決意表明」という自分の心情を大声で叫ぶ企画があったのですが、武蔵はいつも声が小さくて。大きな声を出せるキャラじゃなかったのに、レコーディングの時はみんながびっくりするくらい叫んでいたのも印象的でした。
武蔵:周りに人がいると大きな声が出せなくなっちゃうんですけど、ヘッドフォンで曲を聴いて1人になれる環境だったので、気持ちよく叫びました。
SHUNNOSUKE:そういう理由だったの(笑)?
D.LEAGUE 25-26 SEASONが開幕
──Dリーグでは、チームのどんなところを強みとして挑んでいきますか?
笑大郎:他のチームと比べても圧倒的に若いチームでなので、若さゆえのエネルギーやパッションや、パワフルさを試合でも全面的に出していきたいなと思っています。でもそれだけでは勝てないですし、僕たちの色も必要だと思うので、試行錯誤して自分たちのスタイルを確立していきたいと思っています。
京太朗:LDH SCREAMにはいろんなジャンルのダンサーがいます。航生くんはKRUMPだったりとか、Ryunosukeのように、R&Bが得意なメンバーがいたりとか。いろんなジャンルを踊れる人がいっぱいいることは強みだと思います。そしてEXILE NAOTOさん、SHIGEさん、Deeさんの存在は何よりも強いです。他のチームとは違った、いろんなジャンルを取り入れたチームかなと思います。
──初戦に向けてはどんな準備をしていますか?
空:今はラウンドに向けた作品作りはもちろん、それ以外にもアクロバットを練習したり、体を作るためにジムに行ってフィジカルトレーニングをしています。とても恵まれた環境でDリーグに向けた準備ができています。
航生:ディレクターのNAOTOさん、SHIGEさん、Deeさんからは、ダンサーでもありアーティストでもあるということを常日頃から教えていただいています。作品だけではなくて踊り一つ一つの所作であったり、普段のファッション、佇まいとか、キャラクターなど根本からDリーガーとしてプロになっていく形を、一人一人が作る準備をしています。
RYU-SEI:初戦に向けたラウンドの作品作りは一旦完成して、荒削りなところから今は踊り込みとブラッシュアップをしています。流れやソロの引き立て方などをみんなで相談しながら、削って作り直してという作業を繰り返しています。
──時間にすると毎日どれくらい練習しているのでしょうか?
RYU-SEI:平均するとリハーサルは1日6〜8時間くらいで、午前中にアクロバットやフィジカルトレーニングの時間を設けていただいています。個人的には、このチームに入るまではダンスバトルによく出ていて、フリースタイルで踊ることが得意だったんです。SCREAMとしてリハーサルが毎日入るとフリーで踊る時間が少なくなってしまうのですが、自分の踊り方だったり、自分が大切にしていることを見失わないように、オフの日は東京に住んでいる友達とスタジオを借りてセッションしたり、いろんな動画を観て理想像を考えたりしています。
笑大郎:僕は朝起きてすぐにリハーサルに向かって、帰ったらご飯を食べて寝て、今はとにかく全力でダンスと向き合う日々を過ごしています。
LION:そして今回のラウンド、必ず勝ちます!
SHUNNOSUKE:感謝だけは忘れずにいたいですね。家族とか友達とか。まだ学校に通っているメンバーもいる中で、LDHという大きな会社でDリーガーとして活動できて、お仕事もいただいて。マネージャーさんからも常に言われているように、当たり前ではない環境で、いろんな人の支えがあって今自分たちがこうやって活動できています。感謝してもしきれないくらいの感謝を伝えるためには、言葉で言う感謝プラス、自分たちのスキルやパフォーマンスを上げて、Dリーグで勝って成果を体現することだと思っています。
航生:お世話になっている方々への感謝を忘れずにということは、ディレクターの方からも教えていただいて、僕たち自身がずっと大事にしていることです。オーディションの頃から含めて、これまでに関わっていただいているすべての方への感謝の気持ちを込めて、勝つことを目指して頑張っていきます!
來夢:LDH SCREAMがDリーグに新しい風を吹かせられるようなパフォーマンスを絶対に見せて、かっこいいチームになっていきたいと思います!
撮影:小山恭史、インタビュー・文:長谷川チエ
| ■LDH SCREAM「SCREEEAM feat. HONEST BOYZ®︎, RIKI, MASAHIRO, JIMMY, KOKORO」 10月7日(火)リリース ▼配信リンク https://linkco.re/HYbh6Hss ■HONEST BOYZ®︎ EP『First Step』 【収録内容】 M1. First Step feat. Ashley M2. Popcorn feat. RIEHATA, 遠藤翼空&山本光汰 from KID PHENOMENON M3. First Step -FINAL ROUND- feat. Ashley M4. Popcorn “Extra size” feat. RIEHATA, 遠藤翼空&山本光汰 from KID PHENOMENON ▼配信リンク https://ldh.lnk.to/FirstStep_digital ▼LDH SCREAM公式SNS 【Instagram】https://www.instagram.com/ldh_scream 【Tik Tok】https://www.tiktok.com/@ldh_scream 【X(旧 Twitter) 】https://x.com/ldh_scream 【YouTube】https://youtube.com/@ldhscream ▼D.LEAGUE 公式サイト https://home.dleague.co.jp |






