2022年7月29日に『NEOTOKYO V EP』をリリースしたCrazyBoy(三代目 J SOUL BROTHERS・ELLY)さんにインタビューしました。
前編ではEPや楽曲制作について。後編では8月に開催するイベントや、グループでの活動についてお話を伺っています。
CrazyBoy × Culture Cruise
ーーELLYさん、Culture Cruiseです。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。俺ツイートしましたよね?
ーーそうなんです! 覚えてくださってましたか?
そうですよね。ロゴに見覚えがあって。あんまりこういう書き方してくれる人いないなと思ったんですよね。
ーーあの日サイトのアナリティクスを見ていたんですけど、急にリアルタイムアクセスが1000件近くなって(…と説明が始まる)。いつか絶対お会いして、お礼をお伝えしたいと思ってました。
そうなんですね。ありがとうございます。
ーーこちらこそありがとうございます! ではまずEPのことからお聞きしたいのですが、8月のイベントに向けたキックオフEPということで、どんなきっかけで始まったのですか?
楽曲を作る上では必ずゴールがあって、僕たちの曲はそれがライブだと思っていて、ライブに一番近い時期の作品だったので、そこに向けて制作を進めていきましたね。
ーー1曲目から音数を抑えた中でも、CrazyBoyさんのフロウとグルーヴ感がしっかりと生きていて素晴らしいと思いました。レコーディングはどんな雰囲気だったのですか? …いやここ(EXILE SHOKICHIさんとの共同レコーディングルーム)で録ってるからどんなも何もないですよね。
こんな雰囲気でした(笑)。ライブをイメージしながら作っていたので楽しかったですね。トラックメイカーも友達のNAKKIDだったので、トラックもここで作りました。時間がなくてもすぐ制作できるのがこの場所の強みで、特にソロ活動はずっとできることなので、制作に携わることは大事にしてますね。
ーーリラックスした中で曲作りができる環境がいいですね。サウンド面ではどんな風に詰めていったのですか?
NAKKIDとは0から一緒に作るという感じなので、僕がやりたい感じを「うーん、違う」とか言いながら作り直したり、ループもここで考えたりして。トラックに関してももう10年近く一緒に作ってるのでスムーズですし。知識もそうだけど、成長できているなと。今回の2曲のトラックもかなり好きですね。
アーティストという枠に仲間入りする挑戦
ーー新たにトライしたことなどはありましたか?
今まではヴォーカルにオートチューンを使ったりしていたんですけど、今回は生の声が入っているので、歌のパートも「普通に歌っちゃうんだ」って思ってもらえるかなと思います。
ーー個人的には「it’s you」や「Y.N.I.(You & I )」のように、歌うCrazyBoyさんもすごく好きで、どんどんいってほしいと思っていたのですが、オートチューンではなく生の声でやる難しさなどはなかったですか?
うれしいです。オートチューンを使うのもトレンドではありますけど、自分の生の声をライブでも音源でも感じてもらいたいと思ったので、歌のパートもそれでやってみたら「全然歌えるじゃん」ってプロデューサーにも言われて。
ーー歌えないと思われてたんですか逆に!
俺も改めて「やっぱいけたんだ」って(笑)。LDHだとヴォーカリストとパフォーマーに分かれていることが多いですけど、両方を合わせて「アーティスト」という枠に仲間入りすることが、自分の中での挑戦でもあったので。LDH以外のアーティストさんも認めてくれるようになって、地道にやってきたことが形になってうれしいです。
ーー後半2曲は、アルバム『HIP LIFE:POP LIFE』から「Pure Water Remix(feat. Only U)」と「IDGAF Remix(feat. SWAY)」ですが、どうしてこの2曲に決まったのですか?
メジャー感というよりは、コアな人たちのためにギュッと絞って作ったアルバムだったんですけど、ちょっと派手なレイジサウンドの「Pure Water」をRemixでやりたいと考えてて、日本でレイジをやっててイケてる若手って感じのOnly Uがいて、彼と一緒にやったら楽しいだろうなと思って。直接声かけたら「ぜひやります!」ってすぐ返事くれました。
「IDGAF」のRemixは、SWAYはLDHになる前からの友達で、この楽曲の内容も、上京してからの友達との私生活とか今までの成長を歌っている曲で、SWAYもその一員なんで、彼がフィーチャリングで入れば完璧だなということで。
ーーなるほど、そうだったのですね。Only Uさんのラップもかっこいいですよね。耳に残るフロウで。
うんうん。レイジに乗せるのも慣れてるし、ほんとぴったりだなって感じでした。僕のヴァースは全部削って、彼のメインヴァースにして、サビは僕っていうシンプルなRemixになりましたね。
ーーOnly Uさんとは実際にお会いしたんですか?
いや、今っぽくインスタのDMとか、FaceTimeしたり。(Only Uさんが)インスタライブしてる時に「今、マスタリング終わりました」って報告したり。
ーー用件伝える場所じゃないんですよインスタライブって(笑)。
「あ、まじすか! (音源を)今かけてもいいですか?」「だめです」とか言って。
ーーだめですよ(笑)。みんなめっちゃ喜んだんじゃないですか?
うん。「ELLYだELLYだ!」って。今っぽいですよね。
ーー逆にRemixの制作で直接会う方が少ないくらいですよね、最近は。Only Uさんからはどれくらいで返ってきたんですか?
1週間以内ですかね。聴いてみて「おけーい」って感じで(笑)。
ーー早いなー。
彼のリリックで「俺は CrazyBoy よりも Crazy!!!」って言ってるところがあって、後輩がそう言ってくれるのはうれしかったですね。ある意味すごい愛があるというか。
ーーそれを許容できるELLYさんとの関係性もいいですね。SWAYさんのラップはどうでしたか?
もうまったく問題ないって感じで。彼もやってて長いんで。彼が満足したものを曲に入れて聴かせたいと思ってたので、内容的にも彼のストーリーが入ってて、良かったですね。
『NEOTOKYO』EPを作る理由
ーーCrazyBoyさんはEPの作り方が上手だなとずっと思っていて、実際にEPでのリリースも多いですが、何か理由はあるのですか?
ありがとうございます。会社にいろんなアーティストがいる中で、自分がリリースできるタイミングで1曲だけだと、また次のリリースまで期間が空いてしまうのと、勉強したもの、やりたかったものを届けるのに1曲じゃ収まらないことも多いので、1つのコンセプトを作って4曲入りとか。リスナーにも満足してもらえるものを届けられるかなと思っています。
ーーサブスクで聴くにはちょうどいいボリューム感ですよね。今回のEPを久々に『NEOTOKYO』シリーズとしたのはなぜですか?
『NEOTOKYO』という世界観は今でもずっと持っていて、ライブを開催するにあたって自然と頭に浮かんできて、やっぱりそれが中心になるので、EPのタイトルには『NEOTOKYO』を入れたくて。またこのシリーズが久々に復活していくという感じですね。
ーーそれは楽しみです! 『NEOTOKYO』シリーズとして期間が空いたのはなぜですか?
コロナがあってライブもリリースもできていなかったですし、それをぶち破る意味で前回のアルバム『HIP LIFE:POP LIFE』を作ったんですけど、やっとライブができるようになってきたので、もう1回今までの世界観を観てもらおうと思って付けました。
ーーやはりすべてライブに照準が当たっているんですね。
そうですね。僕の表現する中では、楽曲の行き先はライブに向かっているという感じです。
ーー『NEOTOKYO』ができた2017年まで遡ると、当時はどこまで構想があったんですか?
当時、パフォーマーでソロライブをやる人がほぼいなかったので、ソロツアーを回ろうと思っていました。結果、パフォーマー初のソロツアーやイベントに出られるようになって。チャレンジという部分では当時から考えてましたね。
ーー2022年まで続くと想像してましたか?
そうですね、おじちゃんになるくらいまではやれると思ってました(笑)。グループだと7人ですしいろいろありますけど、ソロアーティストだと自分の意思次第。常に勉強と成長ができる場所だと思ってます。
後編では、8月のライブや三代目 J SOUL BROTHERSの活動についても語ってくれています。
撮影 / 内田智之、取材・文 / 長谷川 チエ
▼後編はこちら
▼未公開写真とライターの取材日記はInstagramへ
▼CrazyBoy Information
『NEOTOKYO V EP』2022. 7.29 配信
【配信リンク】
https://ldh.lnk.to/Neotokyovep
「Chi-Ki-Chi-Ki-Haa (Official Music Video)」
https://youtu.be/wTnEyHxe_Bo
【 サマーランド 】
■公演タイトル
『NEOTOKYO presents 〜SUMMER ISLAND 2022〜』
■出演
CrazyBoy、KING & KING and more…
■公演日程
【 大阪公演 】
2022. 8/23 オリックス劇場 開場:18:00 開演:19:00
2022. 8/24 オリックス劇場 開場:17:30 開演:18:30
【 東京公演 】
2022. 8/30 東京ガーデンシアター
開場:17:30 開演:18:30
■チケット料金
・チケット ¥10,450 (チケット代 ¥9,500+税)
■チケット発売
・一般発売(8/6〜)
https://e-ticketbook.com/crazyboy/2206-tb/
▼三代目 J SOUL BROTHERS「Honey」レビュー
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