今回は、人気の「BOOK AND BED TOKYO 心斎橋店」さんに宿泊! 体験レポートをお届けします。
泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」
「BOOK AND BED TOKYO」は、2015年にオープンした全国に3店舗展開しているホステル。
実店舗を持たない革新的でおしゃれな不動産会社「R-STORE」が展開していて、世界でも数多くのメディアに取り上げられる人気ぶり。インバウンド需要を支える存在としても進化し続けています。
今回、Culture Cruiseがお邪魔したのは「BOOK AND BED TOKYO 心斎橋店」さん! ビルの3Fにあり、エレベーターを降りるとすぐにフロントがあります。
カフェも併設されているため、スタッフの方は宿泊の対応とカフェのサーブなども同時にされていて、時間帯によっては忙しそうな雰囲気。
でもすぐに、「チェックインですか?」と柔軟に対応してくれました。チェックインは16:00〜、チェックアウトは〜11:00。チェックイン時にはiPadで詳しく説明してくれます。
外出は24時間自由、ベッドルームでの飲食は禁止(フリースペースはOK)、タオルや歯ブラシなどのアメニティを持っていない場合は、現地で購入することもできます。
お支払いは現金の取り扱いがなく、交通系ICカードかクレジットカードのみだそうなので気をつけてくださいね(カフェ利用でも現金が使えないので要注意です)。
カフェの営業は20時までですが、スタッフは24時間フロントに常駐してくれています。
スタイリッシュな店内
今回私が泊まったのはこのお部屋、というかこのスペース!
中はとてもシンプル。この状態に上からシーツをかけますが、ベッドメイキングは自分で行うシステム。シーツの上にシーツ、みたいな感じです。
コンセントも2つあり、Wi-Fiも完備されています。
広さなどは最低限なので、広い所に泊まりたい、ベッドメイキングもやってほしい、ドア付きの完全個室が良いという方には不向きかもしれません。
私はドミトリーのシェアハウス歴も長く、こういう非日常的な冒険っぽいのも好きなので楽しかったです。
昼間はBGMが流れているのですが、夜は(22時くらい?)遅い時間になるとだんだんリラックスできる音楽に変わり、深夜は完全に無音状態になります。
気付いたら朝になってた! という感じでぐっすり眠れました。
シャワールームは宿泊者に限り使用可能(無料)で、エリアは男女別に分かれていますが、脱衣所を出ると同じ空間(ドライヤーで髪を乾かしたりするのは共用スペース)になっています。
私が使用した時は、誰もいなかったので気になりませんでしたが、土日などの混雑時はどうかなぁという気もします。
カフェスペースには本は置かれていませんが、コーヒーや軽食などを楽しめます。シンプルな中にもセンスの良さが光るデザインで、居心地の良い空間に。
黒がテーマにしているそうですが、その理由を尋ねると「あくまで『泊まれる本屋』なので、個性とインパクトを出しつつ、普通の飲食店なら避けるであろう黒いフードやドリンクを発案しました」とのこと。
本を読みながら眠れる幸せ
BOOK AND BED TOKYO 心斎橋店には、常時2,000冊の本が置かれていて、デイタイム利用者や宿泊者は自由に読むことができます。
小説や雑誌、漫画など、あらゆるジャンルの本があるので、何かしらお気に入りの本は見つかるはず。
ブックセレクトは「SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS(SPBS)」によるものです。
最新本が並んでいるかと言うとそうではないのですが、読もうと思ってなんとなく読まずに過ぎ去ってしまった本とかに再会できるので、これはこれで良いのかなと。
それだけ、選ばれし本たちが名を連ねているということでもありますね。
海外のお客さんも多いので、洋書や写真集なども取り揃えてありました。普段、本屋さんでは手に取らない本を読んでみるのも良いかもしれません。
ジャンルはざっくりと分かれていて、こういう時、自分がどのエリアで立ち止まるかで、自分の興味が今どこに向いているのか、客観的に分かったりしませんか?
私は普段経済やビジネスコーナーに行くことが多いですが、この時はクリエイティブコーナーや、サブカルチャーコーナーの本をたくさん読みました。
そして、何となく手にしたこちらの本が、想像以上に良くて。
読んでいるうちに、以前にも読んだことがあるのを思い出しました。でも、その時はライターになりたての頃だったのですが、そんなに響かなかったのです。
今読むと、泣きそうなくらい心に刺さりました。手元に置いておきたいので、後から自分でも購入することに。この本に再会できただけで、ここに来て良かったと思えました。
未来の自分を創る場所
「寝転がって本を読んでいるうちにいつの間にか眠ってしまった」本好きにとっては、この上ない幸せな1日の終わり方です。
単なる宿泊施設という枠を飛び越え、新たなカルチャーの発信基地として進化を続ける「BOOK AND BED TOKYO」。
どこを切り取ってもスタイリッシュな空間で、心地よく読書に没頭することができます。
印象的だったのは、スタッフの方がとてもフレンドリーで、のびのびと働いていたこと。
お客さんも好奇心旺盛で旅好きな方だったりと、普通のホテルの宿泊ではできないような体験があります。
ここではみんなが自由に過ごしていて、誰も気取っていないし自然体。肩肘を張らずにゆっくりできます。
「ここに泊まってみよう」「この本を読んでみよう」「この人に話しかけてみよう」小さな選択と行動が、未来の自分を創る。自分から行動しなければ、人にも場所にも出会えません。
「BOOK AND BED TOKYO」は、人や本、場所との出会い、そしてカルチャーに触れることのできる、スタイリッシュで刺激的な空間でした。
いくつになっても、好奇心を持つことって大切だなぁと、この場所で改めて感じました。
そんな大切な機会を与えてくれた「BOOK AND BED TOKYO」さんに感謝して、また次の場所へと旅立ちます!
文 / 長谷川チエ
<BOOK AND BED TOKYO 心斎橋店>
【住所】大阪府大阪市中央区東心斎橋1-19-11 ウナギダニスクエア 3階
【アクセス】御堂筋線「心斎橋駅」徒歩1分、堺筋線「長堀橋駅」徒歩5分
【宿泊】
チェックイン 16:00〜
チェックアウト 〜11:00
Single 5,200円/1泊
Double 8,400円/1泊
【DAYTIME】
12:00〜20:00
1時間 540円
フリータイム(最大4時間)1,620円
(土日祝は+100円)
【CAFE】
営業時間 11:00〜24:00
※最新の情報は公式サイトよりご確認ください。
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