【LIL LEAGUE】アルバム『NEOMATIC』リリースインタビュー

2026年3月4日に2ndアルバム『NEOMATIC』をリリースしたLIL LEAGUEがインタビューに登場。2年ぶりとなるアルバムを紐解きました。

1stアルバムからの2年分の進化

──今回は2年ぶりのインタビューになります。

中村竜大:もうそんなに経つんですね! 懐かしいはずですね。

難波碧空:お元気でしたか?

──はい、とても元気でした(笑)!さっそくアルバムについてお聞きしたいのですが、今作はどんなテーマや流れで制作が始まっていきましたか?

岩城星那:最初に決まったのはタイトルを『NEOMATIC』にするということでした。自分たちはLDHの中でNEO EXILEという世代なので、NEOと聞いた瞬間に次世代の先頭を走っていくようなアルバムを掲げたいと思いました。ここからガツガツと自分たちの思いをぶつけに行くんだという思いもあるのですが、この衣装を見ていただいても分かる通り、メインビジュアルや「LILMATIC」というリード曲のコンセプトもクラシカルで上品で、かつHIPHOP要素もある、今までになかったような新しいジャンルに挑戦しています。『NEOMATIC』というタイトルを掲げて、自分たちが先陣を切って走って行くぞという熱い気持ちを持ちながらも、どこか冷静で上品に。まさにクラシックのようにどれだけ時が流れても歌い継がれるような、確固たるものをこの作品で証明するというのがテーマのアルバムです。

──クラシカルというコンセプトでいうと、今回はアナログ盤もリリースされますよね。メンバープロデュースとのことですが、具体的にはどんなプロデュースをされたのでしょうか?

中村:ほぼ1からです! 僕たちが最初に撮ったMVが「Rollah Coaster」で、レコードをかけるシーンから始まるMVなんですけど、メンバー内でもその頃から、いつかレコードで出したいよねという話をしていました。僕と(山田)晃大と(岡尾)真虎は普段からレコードを漁ったりしていることもありまして。音楽は時を超えて何年も残せるという意味では、レコードは昔から親しみがあって、当時の音を聴ける良さがあるので今回のコンセプトにもぴったりだなと思います。メンバーが実際にプロデュースさせていただいたんですけど、ジャケットデザインの提案から、中のスリーブもサプライズ要素がある仕様になっていたり。

岩城:絵本みたいになっています。

中村:何度も何度もデザイナーさんと話し合いました。いろいろと詰め込ませていただいて、2LPで盛りだくさんに収録しています。ジャケットの色味だけでも何回も熟考してようやくできた作品です。カバーを抜いたら違うメンバーが写っていたり、裏面にもサプライズがあったりと、目でも耳でも楽しんでいただけたらなと思いますね。

──アナログの魅力とはどんなところにあると思いますか?

山田晃大:それこそ試作段階からいろいろ聴いていて感じたのは、アナログ盤だからこその変化がありますよね。盤質もジリジリと音が鳴って味が出て。形に残るCDだとか、音楽配信サービスでも手軽に聴けるのが音楽の一つの良さになっている中で、専用のプレイヤーだったりとか、手間をかけて聴くという、音楽に対するひと手間を味わえるのもアナログ盤の良さかなと思っています。現代の良さもありますが、昔の音楽に対する情熱も感じられるというのは、レコードに触れるようになって気づけたところでもありました。LIL Friendsの皆さんにも、ぜひそれを感じてもらいたいなと思います。

──2枚目のアルバム制作は、どの段階から意識していましたか?

百田隼麻:僕はもう「Lollipop」あたりからずっと。

岩城:(笑)

百田:それは冗談なんですけど(笑)、「真夏ノ花火」をリリースした後くらいから意識はしていました。次のアルバム出したいよねとSHOKICHIさんから言っていただいて。1stアルバムから2年なので、2年分の進化をしたLIL LEAGUEをようやく見せられます。

難波:3rdシングルの「Youth Spark」以降の曲が収録されているのですが、曲順をSHOKICHIさんと僕ら6人で打ち合わせして決めていったんです。メンバー案としてどういう曲順がいいのかを話し合って提示したものに対して、SHOKICHIさんの「こういう繋がりがあっても良いんじゃない?」とか「この楽曲はここにおいた方が良いかもね」というアドバイスをもとに決めていった思い出があります。

──メンバー案の中でも特にこだわったポイントはありますか?

難波:ジャンルレスな楽曲たちが並んでいる中、「Forever Young〜ソラノシタ〜」を最後にしたところは個人的にも好きな部分です。僕らのいろんな思いが込められた楽曲でもあるので、最後に並べることに意味があるのかなと思います。この13曲を通して何を伝えたいのか、というメッセージ性にもこだわることができて良かったなと思っています。

LIL LEAGUEの新しい一面

──先行配信された「Wonder Island」はどんな曲でしょうか?

岡尾真虎:1月から行なっているライブツアーのタイトルでもある曲で、楽曲制作の段階から深く関わらせていただきました。ツアーに向けて曲を作りたいとメンバーから提示させていただいて、メンバーとSHOKICHIさんとスタッフさんで何曲も試聴して、このツアーに合う楽曲を選んでいきました。壮大なカーニバルのような楽曲で、歌詞にはDメロの《結末はいつも この手の中》《概念を覆してく》というように、ライブツアーで銘打っている言葉がそのまま入っています。それもメンバーからこの言葉を入れたいという要望をお伝えして、反映していただいて歌詞になっていきました。ツアーを盛り上げたいという気持ちと、「Wonder Island」の世界観やメッセージ性を深く詰め込んだ楽曲なので、聴くだけで世界が壮大に広がって、何かをする前に聴くと気合が入る楽曲です。楽しい世界観を感じながらも、LIL LEAGUEの新しい一面を知れる曲になっています。

一同:(拍手)

──今までそういった制作の仕方をしたことはありましたか?

山田:デモ段階から決めるのは初めてだったよね。

岩城:うん。LIL LEAGUEはライブを自分たちでゼロから作っていて、今回の「Wonder Island」というテーマも自分たちで決めました。それを代表するような楽曲はぜひ自分たちで決めたいと、わがままですがお願いさせてもらって、歌詞に入れたいワードだったり、途中で4拍子から3拍子になるところもメンバー発信でお願いさせてもらったりしました。ありがたいことに、いろんなわがままを受け入れてくださった結果、自分たちも満足のいく作品としてたくさんの初めての試みを経験させていただきました。

山田:今回は書き下ろしという形での進行だったので、お伝えしていたイメージを基に作家さんに作っていただきました。きっとどれもLIL LEAGUEのことを思って書いてくださったのが伝わってきて、それを基にメンバーと話し合っていきましたね。3拍子のところだけでも3個くらいパターンがあって、「舞踏会っぽく」「ワルツっぽくお願いします」とか、ブラスの音も入っているアンサンブル感とか。スタッフの皆さんとゼロから一緒に作り上げて、こだわった部分がたくさんあります。

中村:メンバーからいろんな形でお願いさせていただいたので、思い入れもありますね。きっとファンの皆さんもこの曲を聴けばライブの景色を思い出したり、アルバムの世界観を感じていただけるのではないかというような、100%の力強い楽曲になっています。

──リード曲の「LILMATIC」は、「刺激最優先」の…

難波:ミュージックビデオの…!

──最後のシーンと繋がっているということでよろしいのですか?

中村:よろしいのです!

百田:すごい! 全部分かってくださってて。

一同:(拍手)

──ということは、あの時点で「LILMATIC」が作られることは決まっていたということですか?

中村:「エリーゼのために」をモチーフにした曲を制作するということは、「刺激最優先」の時点で決まっていました。あとはタイミング、というところで作ったMVでしたね。

岡尾:1stアルバムの『TRICKSTER』では、「山の魔王の宮殿にて」というクラシック楽曲をモチーフにした「Lollipop」がリード曲だったので、2ndアルバムでもクラシックをモチーフにした曲を出そうということで。

岩城:「Lollipop」を1stアルバムのリード曲にしているという時点で、「エリーゼのために」モチーフの曲も、次のアルバムリードになるのも必然だったということですね。「LILMATIC」はクラシカルでHIPHOPっぽさもあるという、LIL LEAGUEにとっても挑戦だったんですけど、制作ではSHOKICHIさんともイメージをすり合わせていきました。

ライブの届け方も大きく幅が広がった

──今回のアルバムは「Youth Spark」以降の楽曲が収録されていますが、Culture Cruiseの前回のインタビューも「Youth Spark」リリースの時でした。この2年間はどんな時間でしたか?

山田:「Youth Spark」は全員が10代で過ごす最後の夏というコンセプトだったので、年齢的には年上3人が20歳で成人を迎えたというのが目に見える変化ですよね。その頃から聴いてくださっていた方々からしても、こういったクラシックな衣装もきっと斬新だと思いますし、ビジュアルや声だったり、音楽に対するアプローチの仕方も、もう一段階大人になったという捉え方をしていただけているんじゃないかなと思いますね。

難波:それこそ「Youth Spark」という楽曲を手に入れてから、ライブの仕方も大きく変わった印象があります。ライブ映えする曲も増えましたし、さまざまなステージにも立たせていただきました。2度目のホールツアーを経験して、さらにライブハウスでのイベントも経て、今回3度目のホールツアーを終えてのアルバム発売ということで、今回の最新曲も入れると30曲くらいになるんです。いろいろな楽曲をリリースすることができて、ライブの届け方も大きく幅が広がった期間だったなと思います。

──アルバムの映像付き盤には、そんなLIL LEAGUEさんのライブでの進化を感じることのできる『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2025』からLIL LEAGUEパートのライブ映像も収録されるそうですね。

岡尾:NEO EXILEのライブがどんな雰囲気か分からないという方も、現在YouTubeで「刺激最優先」のパフォーマンス映像が出ているので参考にしていただけると思います。NEO EXILEとしては2回目で、ステージも大きくなって2025年の年末にアリーナという舞台で、各グループが単独でのライブを重ねて経験値も増えた中でのライブだったので、相乗効果で完成度もグッと上がりました。新しい見せ方ができたと思っておりまして、「48 BARS RELAY」のパフォーマンスではSHOKICHIさんなどからアドバイスをいただいて、客席からの登場をやってみました。このライブでしか観られないものとしては、『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2025』限定のラップを書いていまして、これはどこにも出ていないので映像付き盤で楽しめるかなと思います!

──現在は『LIL LEAGUE LIVE TOUR 2026 “Wonder Island”』の真っ最中ですが(※取材は1月下旬に実施)、隼麻さんは『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2024』の時にやった東京ガーデンシアターでのライブのリベンジを果たしたいとおっしゃっていましたよね。

百田:東京ガーデンシアターが大きな会場なので、自分自身が空回りしてしまって冷静にパフォーマンスできなかったという、本当に僕一人の個人的な問題なんです。でも今回『Wonder Island』ツアーでもまた立たせていただけるので、あの頃からの自分の成長を自分自身も感じられるなと思いつつ、どんな風にスキルアップしているかという意味も含めて、同じ会場でできるので楽しみです。

──現在2公演が終わったところですが、やってみていかがですか?

岡尾:休む暇がないです。1回でも集中を切らしたらライブとして成立しないくらい、すべての要素が一つのエンタテインメントとして繋がっていますし、いつものライブの気合の入れ方や集中の仕方と異なるところがあります。ダンスパフォーマンスだったり、歌やラップ以外の面でも意識する部分、世界観をどれだけ守れるかという集中力というか。体力的にもそうなんですけど、精神面でも違うベクトルでの気持ちの入れ方が必要になるので、残りの公演も集中して頑張りたいと思います。

──グループとしては1月11日にデビュー3周年を迎えましたね。おめでとうございます!

一同:ありがとうございます!

難波:真虎と隼麻と僕は、オーディション時の星那、竜大の年齢になったので、意識がまた大人に近づいているなと実感しますね。とても変化の大きな3年間だったと感じています。

百田:やっと追いつきました(笑)!

中村:新たな自分たちが、ここからさらに踏み出していく覚悟を表すようなアルバムが出来上がったので、4年目も突き進んでいきたいと思います!

撮影:小山恭史、インタビュー・執筆:長谷川チエ

LIL LEAGUE
2nd Album『NEOMATIC』

2026年3月4日 Release

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▼LIL LEAGUE 公式サイト
https://lilleague.jp/

ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。2017年より『Culture Cruise』を運営開始。 ライター・インタビュアーとしてカルチャーについて取材・執筆するほか、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。ライブレポートや取材のご相談はお問い合わせフォームからお願いします。