「好きを仕事にするとは?」編集長・長谷川に逆インタビュー

編集スタッフの葉山です!

前回好評だった編集長・長谷川(@Hase_Chie)への逆インタビュー企画。コロナによる緊急事態宣言真っ只中の今、うちの編集長はどんな風に過ごしているのか?  そして好きなことを仕事にすることについてなど、Zoomで聞いてみました!

ちなみに、コロナ前からCulture Cruiseのミーティングは6割くらいがオンラインなので、普段の延長として始まったインタビューです。


記事を書く間は誰よりもファンになる

葉山:前回のインタビュー企画、とても好評でしたがパート2開催までにずいぶん時間かかりました。

「音楽カテゴリーを始めた理由とは?」編集長・長谷川に逆インタビュー①

長谷川:とてもありがたいよね!  ただどうしても、需要があるのか私自身はまだ掴めていないので。

葉山:またまたご謙遜を!  私の周りでもチエさんの記事は大好評なんですよ!

長谷川:どーだか(笑)

葉山:ほんとです!  w-inds.の記事とか、泣いたって言ってた子もいます。

長谷川:それは葉山ちゃんが「w-inds.のことを書いてる私を推してる」っていう、よく分かんない構図から来てるでしょ?

葉山:そう!  w-inds.のことを優しい目線で研究してるチエさんがかわいいです(笑)

ファンって感じでもないけど、応援っていうのかな、リスペクトしてて素敵だなーと思ってます!

長谷川:謎だけどありがとう。確かに自分でも「ファンってなんだろう?私はもしかして誰のファンでもないのかもしれない」とか考えることある。尊い人はいっぱいいるけど。

葉山:えー?  三代目とか今市さんは?

長谷川:今市さんは師匠なので。

葉山:もはや推しを超えていると(笑)。アイドラさんは?

長谷川:うーん難しい。もちろんバンドとしては大好きだけど、お仕事の現場で「ただのファンです」じゃ、お前帰れって感じじゃん(笑)

客観的に捉えられないと記事として成立しないし、でも書いてる本人が興味を持ってないと魅力的なコンテンツにならないっていう矛盾する世界なんだよね。

バランスを取るのは仕事の一つだし、自分にとっては辛くもあり幸せでもあり…。「辛い」の上の横棒一本足すと「幸せ」という漢字になるって言うでしょ?

葉山:えっほんとだ。今鳥肌立ちました。

長谷川:普段はのめり込めなくても、記事を書く間だけは、世界の誰よりもファンになるって決めてる。

もしくはその逆とか。普段はファンだけど、記事を書く時は普通の人の感覚で書くというか。「冷静に熱を伝える」チャレンジをずっとしてます。

葉山:なんか切ないけど、深い挑戦ですね!  ライターさんらしい表現。

長谷川:どちらかだけで書いてるライターはいないんじゃないかな。興味ないのに編集部から任されて書いてるなーっていう記事も見かけるけど、面白くないしパブリシティ感が出てしまうんだよね。

だから私も、他のメディアで書いてたこともあったけど、自分には合っていないと感じて、音楽に関してはほぼCulture Cruiseに一本化しました。

葉山:好きだけじゃ成立しないんだ…。でも好きなことで食べていくことを目標にしてる人って、今かなりいますよね?

長谷川:好きなことが仕事になるのは素敵なことだし、もちろん挑戦する方が良いと思ってるよ。でもかなり覚悟も必要で、叶えば叶うほど、取り巻く環境は変化していくっていうことだけは、考えておいた方がいいかも。

メンタルコントロールができないと、追い込まれるのは自分だからね。

葉山:特にライターさんのように発信したり、人前に出る仕事だと、批判されてそのものが好きでなくなってしまう可能性もありますよね。

長谷川:ほんとにそう。嫌いになったわけじゃないのに、トラウマみたいになって距離を置きたくなってしまう感覚に襲われることはあります。

アーティストもアスリートも、漫画家とかYouTuberとかもみんな、折り合いをつけるタイミングがそれぞれにあるんじゃないかな。

だからなおさら、その世界で成功している人ってすごいなって思います。

葉山:仕事でありながらもずっと好きで居続けることって、現実にはすごく難しくて、努力が必要なんですね。その発想はなかったです。

コロナ禍の自粛生活どうしてますか?

葉山:話は変わりますが、緊急事態宣言が出されている中、自粛生活はどうですか?

長谷川:急展開(笑)私は元々自宅作業なので、コロナ以前も現在も、働き方は変わらないです。カフェで作業するという選択肢がないくらいで。

クライアントさんとのリモートでの打ち合わせも、以前からやっていたので違和感もなく仕事できています。Web業界はわりとそうだと思うけど。

葉山:なるほど。私は会社員で別の企業に勤めているので、給与保証をもらいながら自粛できるんですけど、フリーランスだと大変ですよね?

長谷川:お仕事のキャンセルとかはあるので、確実に減収になっています。だから節約生活ですね。

でもそんな生活になるかもしれないことは、フリーで活動してる人なら誰しも想定していることだと思うので、こういう時こそ、フリーランスの柔軟性が発揮される時なんじゃないかな。

葉山:フリーランスの方って改めてすごいなって尊敬します。

長谷川:もちろん、実情はめちゃくちゃ大変だし、一人の時は「どうしよう」とか考えてるよ。でも自分の力で立て直したりする面も含めて、個人事業主のやりがいだと思ってるから。

会社員だって会社が傾けば路頭に迷うのは同じだし、むしろ自分で仕事取りに行ける分、自由度ではフリーランスは有利かもしれないと、無理してでもプラスに捉えてます(笑)

葉山:たしかにそうですね。一人暮らしで寂しいとか、退屈だなーとかはないですか?私は同居してる人がいますけど、それでも心細くなる時があるので。

長谷川:この自粛生活で、自分自身が何を考えてどう行動するか、定点観測してるような気分かな。退屈だと思ったことはないです。

葉山:1日も?

長谷川:そうだねぇ。そもそもワークスタイルが変わっていないことが大きいとは思うけど、おうち大好きだから(笑)。

この先のこととか考えて、調べたり対策できることもいっぱいあるし、むしろ忙しくなったくらいです。

葉山:私今、猛烈に反省しています(笑)マンガばっかり読んでる。

長谷川:いいじゃん(笑)私もずーっとYouTube観てる時間も全然あるよ。

1日の中でちゃんとする時間も確保して、こういう時こそ自分でアイデア生み出して、自分の足で歩こうとすることが大切なんじゃないかな。それはどんな立場の人も同じだと思う。

政府に意見してる人に「そーだそーだ」と乗っかって、給付金だけしっかり受け取る何もしない人、これが一番ヤバいと思う。だから葉山ちゃんは大丈夫!

葉山:間違いないです(笑)

経済についても聞いてみました

チエさんは行動経済学も詳しいですけど、経済はどうなると思いますか?

長谷川:短期的には、一瞬反発するかもしれないけど、すぐに景気は落ち込むと思います。世界経済がすでに悪化しているので、良くなる要素がない。

実体経済はすぐに反映されないので、経済界ではむしろ恐れるべきはこれからだと思いますね。

葉山:怖くなってきました。お金いっぱい使えばいいですか?

長谷川:なんか危ないぞ(笑)ネガティブになりがちだけど、自分くらいが動いても変わらないと思わずに、コンビニばかりでなく個人商店で買い物するとかね、ちょっと工夫することが大事なんだよね。

自分のお金で経済が回るっていう意識を持つと、お金の使い方にも変化が生まれてくると私は思ってるんですよ。その結果、経済に興味が出るという特典付き。

葉山:なるほど!  しっかり考えて行動することが大事な時期ですね。Culture Cruiseも厳しい時を迎えてますが(泣)。

長谷川:Culture Cruiseはずっと厳しいから平気(笑)元々マネタイズに結び付けないようにしていたことが、良かったとも考えられるけど。

変化にはどうしても対応していかないといけないので、今いろいろ準備もしている段階です。変わってしまったと思われる読者の方も出てくるかもしれないんですけど、どうかご理解いただけたらと思います。

Culture Cruiseを守ることを最優先にして、できることをやっていきます。葉山ちゃんも無理のない範囲でね。

葉山:ありがとうございます(泣)この荒波を乗り越えて行きましょう!


前回のインタビューはこちらです!

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