【ライブレポート】PSYCHIC FEVERオーストラリア初パフォーマンス「SXSW Sydney 2025」に出演

PSYCHIC FEVERが、2025年10月13日〜19日にかけてオーストラリア・シドニーで開催された 「SXSW Sydney 2025(サウス・バイ・サウスウエスト・シドニー)」 に出演。3月のSXSW(アメリカ・オースティン)に続くSXSW Sydneyへの出演となった。

グループ初となるオセアニア進出となったが、これまでも海外で注目を集めてきたパフォーマンスで会場に熱狂を巻き起こした。

SXSW Sydneyは、アメリカ・テキサス州オースティンにて毎年3月に開催される世界最大級の複合型クリエイティブ・カンファレンスイベント「SXSW」が、2023年にアジア太平洋地域で初めて開催されることになったもの。

アジア太平洋地域におけるクリエイティブとテクノロジーの中心地を作り出すという大きなビジョンによりオーストラリア・シドニーで初めて開催されることになった。

シドニーは多様な文化背景を持つ国際都市であり、テクノロジーやクリエイティブ産業が急速に発展している都市でもあり、オースティンに次ぐSXSWの重要な拠点となり、アジア太平洋地域における創造性とイノベーションのハブとして注目されている。

SXSW in Sydney Music Festivalには、アジア太平洋地域からジャンルを超越した今注目されるワールドクラスの才能あふれる150組以上のアーティストが出演、5日間で20以上ステージが繰り広げられた。

過去にはXGなどその後世界で活躍するアーティストが多数出演している。

PSYCHIC FEVERは、3月のSXSW(アメリカ・オースティン)に続く今回のSXSW Sydneyへの出演となり、グループ初となるオセアニア進出となった。

10月15日には「International Stage」、16日には「triple j’s Prism Presents」ショーケースに登場し、それぞれ異なるセットリストを披露。圧巻のパフ
ォーマンスで、世界各国から集まった音楽ファンや業界関係者から高い評価を受けることになった。

10/15「International Stage」

15日に出演した「International Stage」は、SXSW Sydney最大規模の会場である Tumbalong Park の屋外ステージにて開催。

このステージは「SXSW Sydney Unlocked」の一環として行われ、音楽ファンや業界関係者のみならず、シドニー市民などすべての人々に開かれたステージとなった。

「International Stage」の名の通り、インドネシアのバイラルアーティスト Tenxi, Jemsii & Naykilla、フィリピンのシンガーソングライターAngela Ken、中国の Tia Rayなどアジア各国から注目アーティストが集結する中、PSYCHIC FEVERは「rising J-POP group(勢いに乗るJ-POPグループ)」と紹介された。

さらにSXSW Sydney公式が選ぶ注目すべきステージにも選出されるなど初のオーストラリアでのパフォーマンスに期待が高まっていた。

SXSW Sydney2日目、Tumbalong Parkのステージにはアジア各国のアーティストが集結。

初夏の強い日差しの下、多くの観客が詰めかける中、PSYCHIC FEVERは2番目のアクトとして登場した。

「Reflection」のイントロが流れ「What’s up Sydney!」という掛け声とともにメンバーがステージに現れると、彼らの来豪を待ちわびていたファンから歓声が上がる。

「RICH & BAD」では圧巻のダンスブレイクを披露し、会場の熱量を一気に引き上げた。小波津志の「We’re PSYCHIC FEVER from Japan!!」の挨拶には、会場全体から大きな拍手が湧き起こった。

渡邉廉のビートボックスに乗せて小波津が「一秒でも早く気づいて欲しい」と歌い出すと、代表曲「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」の始まりに気づいた観客から歓声が。あちこちで観客が踊り出し、会場の熱気は最高潮に達した。

撮影:Tariq

夕暮れが近づく中、「Hotline」「Paradise」と続くミドルテンポの楽曲で一体感を高めると、後半のメドレー「Up and Down」「Tokyo Spiral」「Highlights」ではJIMMYとWEESAがステージ前方に飛び出し、観客との距離をさらに縮めた。観客の盛り上がりは人を呼び、気づけばステージ前は開始時の倍以上の観客で埋め尽くされていた。

撮影:Tariq

「30分では足りない」「もっと彼らのステージが見たい」という声や、「J-POPのボーイズグループをオーストラリアで見られるとは思わなかった。彼らは道を切り開いている」といった称賛の声も多く聞かれ、PSYCHIC FEVERのオーストラリア・デビューステージは大熱狂のうちに幕を閉じた。

10/16「triple j’s Prism Presents」

翌16日には、オーストラリア国営ラジオ局triple j主催の「triple j’s Prism Presents」ショーケースにも出演。

triple jは若年層を中心に絶大な影響力を持つ“オーストラリアのトレンドセッター”として知られており、今回の出演はPSYCHIC FEVERが“注目すべきアジアのアーティスト”として正式に認められたことを意味する。

撮影:Tariq

この日は前日のエネルギッシュなダンスパフォーマンスとは一転し、7人それぞれの個性豊かな歌声にフォーカスした構成でイベントのトリを飾った。

代表曲「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」が始まると会場の熱気は一気に上昇し、観客の「Just Like Dat!」のコール&レスポンスで完全に会場を掌握。

さらに「What’s Happenin’」では渡邉・小波津・WEESAのボーカル力が光るひと場面も。

その後はマイクのみという環境を逆手に取り「Tokyo Spiral」「Psyfe Cypher」でラッパー陣を中心にマイクスキルを披露し、これまで様々な国や地域でのパフォーマンスで培ってきたスキルや対応力を見せつけた。

撮影:Tariq

「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」で始まり「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」で締めくくるという実験的なセットリストながら、最後には観客全員がサビを大合唱する一体感に包まれた。

前日のInternational Stageも観覧していた音楽関係者からは、「どのようなステージサイズでも対応できる圧倒的なパフォーマンス能力が素晴らしい」と高い評価が寄せられた。

多様な文化背景を持つクリエイティブな国際都市であるオーストラリア・シドニーで開催されたSXSW Sydneyに集まった、才能あふれるアーティストや多くの音楽業界関係者から高い評価を得たことは非常に意味のあることであり、今後のオセアニア、アジア太平洋地域での活躍に期待が高まるのは必然だといえる。

PSYCHIC FEVER は2022年7月のデビュー以降、タイ・東南アジアを中心に活動を続け2024年1月の「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」がグローバル・バイラルヒットを機に欧米へ活動の幅を広げた。

2025年2月には、初のアメリカ6都市(ワシントンD.C、ニューヨーク、シカゴ、ダラス、シアトル、ロサンゼルス)でのU.Sツアーを完走。

7月のヨーロッパ・北米でのファンミーティングツアーも成功させ、SXSW(オースティン)SWSW Sydney、Music Matters Liveへの出演を通じて世界の音楽業界からも注目を集め続けている。

12月2日にはアメリカ・ロサンゼルスでのCEIPA(一般社団法人カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会)が主催するグローバルショーケース「ennichi ’25: Japanese Music Experience LA」への出演も決まり、日本を代表して世界で活躍するアーティストとして、世界へのさらなる飛躍が期待されている。

セットリスト

10/15 International Stage

1. Reflection
2. RICH&BAD
3. Just Like Dat feat.JP THE WAVY
4. Hotline
5. Paradise
6. Up and Down
7. Tokyo Spiral
8. Highlights
9. What’s Happenin’

▼International Stageセットリスト視聴リンク
https://psychicfever.lnk.to/SXSWSYDNEY2025

10/16 triple j’s Prism Presents

1. Just Like Dat feat.JP THE WAVY
2. What’s Happenin’
3. Tokyo Spiral
4. Psyfe Cypher
5. Up and Down
6. Highlights
7. Temperature
8. Just Like Dat feat. JP THE WAVY