BALLISTIK BOYZインタビュー「ここまで連れてきてくれたファンの皆さんに感謝したい」第二章の幕開け

8月13日にEP『Stardust Forever』をリリースしたBALLISTIK BOYZにインタビューしました。すべて新曲となる全4曲についてや、第一章の振り返りなどを語っていただきました。

アリーナ公演とアジアツアー

──前回のインタビューは6月の『BALLISTIK BOYZ ARENA LIVE 2025 “IMPACT”』の前でしたが、改めてアリーナ公演はいかがでしたか?

日髙竜太(以下、日髙):WHAT IS EXILE(『EXILE LIVE TOUR 2025 “WHAT IS EXILE”』)もあったりしてバタバタの中での準備だったので、楽しみな気持ちと少しの不安もあったのですが、始まってみたら武道館同様に、100%以上の力が出せました。僕たちの第二章の幕開けとなるライブだったので、それを存分に感じてもらえるような内容を準備しました。狙いを持って作ったパートだったりとか、一つ一つにしっかりといい反応をいただけたので、いい第二章のスタートが切れたかなという印象です。

松井利樹(以下、松井):武道館の時は楽しかったですし浸っていて、前に進めたなという感覚があったんですけど、アリーナはまた感じ方が違って、ここからもっともっと大きくなりたい、やってやりたいと思った瞬間でしたね。これからもっとかましていきたいという気持ちになりました。

──そして『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2025 “IMPACT” 〜ASIA〜』がスタートしましたが、初日の千葉公演はどうでしたか?

海沼流星(以下、海沼):個人的には、かなり満足度の高いパフォーマンスができたんじゃないかと思います。アリーナを超えてのアジアツアーで、僕らとしてはまったく違うものという気持ちで作ってきました。今までの自分たちだったら、そこの会場にぴったり収まっている感じがしていたんですけど、武道館やアリーナを経て、ホールに少し狭さすらも感じるのが、終えてみての感想です。場数を踏んでいろんな景色を見てきたからこそ、そう感じたんじゃないかなと思いつつ。でもやっぱりああいう箱でしか表現できないこともあったり、距離が近いからこそパフォーマンスをよりシビアに見られるし、歌もしっかり聴いてもらえると思うので。ファイナルに向けてまた実力を上げていくつもりです。

──ホールでしか表現できないことって何だと思われますか?

海沼:箱が大きくなればなるほど、映像が使えたり、できることの幅が増えるのでそこを重視することも今までは多かったんですよね。でもホールだとそこに頼れないというか。演出はできても僕らが表現しなきゃ成り立たないので、僕らの実力にかかってきますよね。それも見ごたえがありますし、ホールだからパフォーマンスも多く見れたり、僕らのエンターテインメントを間近で感じてもらえるのかなと思います。

テーマは「BALLISTIK BOYZ流EXILE」

──そして今回のEP『Stardust Forever』ですが、配信されて以降反応は届いていますか?

奥田力也(以下、奥田):どの曲もいい反応をいただいていて、ミュージックビデオへのコメントも届いています。僕たちも4曲とも思い入れがあってどれもお気に入りですし、ファンの方々からもいい反応をいただけて、ライブで直接パフォーマンスを観てくださった方々にも楽しんでもらえたのかなと実感しています。ここからまた新章を盛り上げていけたらと思いますね。

日髙:ライブでも実際に披露して、「Stardust Forever」はアリーナでもやったのですが、本当にいい手ごたえを感じられたので、自信のあるEPです。逆にどうですか? 今回のEPは。

──今までにない雰囲気がEP全体から感じられましたし、新しさを打ち出そうとするBALLISTIK BOYZさんの意志も受け取ることができました。私は「Shave Ice」が好きです!

松井:わかります! 夏っぽくていい曲ですよね。

奥田:「Shave Ice」は夏という今の季節もあって、パフォーマンスしていても楽しいですね。今後もライブでたくさんパフォーマンスしていく曲になるのかなと、自分たちにとっても素敵な1曲ができたと思っています。振り付けはRyuta Hidakaという人がしっかりと作ってくれていますので。

日髙:そうなんです。テーマは「BALLISTIK BOYZ流EXILE」です。「Shave Ice」を聴いた時に、EXILEさんの「SUMMER TIME LOVE」のような曲が浮かんで、歌詞を細かく拾う振り付けというよりは、音に乗ったりリズムに合わせたステップだったりを意識しました。今まではファンの方も真似できるキャッチーさを狙ったりもしていたんですけど、今回は踊っていて楽しいことをやった方がいいかなと思って。そういう夏曲にしたかったので、それでいいかをみんなに聞いて、あとはみんなで楽しみながらその場のニュアンスで作っていきました。

──今までの曲で竜太さんが振り付けをしたことってありましたか?

日髙:今回みたいに1曲丸々というのはないですね。「God Mode」とか「BLAST OFF」とか、どこかのパートをやるというのはあったんですけど。「俺作っちゃったんだけど」という感じでできていきましたね(笑)。こういう楽しい曲の振り付けが、自分には合っているんだなと思いました。

奥田:「All of You」は細かい振り付けでしっかり踊っているので、「Shave Ice」で抑えるというバランスも良くて、本当に良い振り付けだと思います。メンバー同士で足をぶつけ合うシーンがあったりして、BALLISTIK BOYZらしい仲の良さも表現できている曲だなと思います。

──今回は久々に、作詞・作曲にメンバーさんが携わっていない曲が揃っていますよね。

砂田将宏(以下、砂田):改めて一度お任せしてみたいということで。デモで集めた曲が全部良すぎて、まだキープしている曲も何曲かあります。それくらい良い曲たちが集まってくれて、収録曲が決まった後もどれをリードにするか最後の最後まで悩みましたね。

──そんな中なぜ「Stardust Forever」がリード曲に選ばれたのでしょうか?

砂田:今年僕らが掲げているテーマが“IMPACT”なので、第二章開幕の一発目の作品というのもあって、サプライズ感を出したくて。「Stardust Forever」のような曲は今までやって来なかったから、これは新しいんじゃないかということで。デモの段階でもうあのままの歌詞だったんですよ。歌詞の内容も第二章開幕にぴったりだし、ということでこの並びになりました。

海沼:僕は「All of You」も大好きですね。リード曲を決める時からずっと「All of You」が好きだってメンバーにも言ってて、リリースしてからもやっぱりいい曲だなと思いました。振り付けが入ってさらに好きになっちゃいましたね。この間の千葉公演で初めて披露した時も、聞いたことのない歓声がイヤモニをつけてても聞こえてきて。

深堀未来(以下、深堀):いやいや聞いたことはあるでしょ(笑)。

海沼:まだ俺のターンだから(笑)。僕と未来が最初「All of You」推しだったんです。僕らもいろいろな楽曲をやってきて、ファンの方も気に入っていただけているのを肌で感じることができるようになってきて。どの曲でもそれを感じられたので、そういう意味でも今回のEPはかなり満足度の高い作品になっているんじゃないかなと思います。

深堀:パフォーマンスを想像した時に僕らっぽいなと思ったので、年を重ねて大人になって、セクシーな楽曲で第二章を開幕させるのもいいなと思いました。でも、リード曲には「Stardust Forever」が新しくてインパクトもあっていいんじゃないかというのをみんなで話し合って、たしかにそうだなって。挑戦してみたいという気持ちになったんですよね。

加納嘉将(以下、加納):「CRASH」は今までにないような曲だったので、どこまでロックとして表現するかを話し合いました。中途半端なロックよりもガチッと決めていこうということで、また新たな挑戦になったと思います。

──「CRASH」は『G1 CLIMAX 35』の大会テーマと『ワールドプロレスリング』のファイティングミュージック(8月・9月)にも抜擢されたということですが、利樹さん。

松井:そうなんですよ! この前番組で流れているのも聴きました。信じがたいというか、嬉しいですよね。

加納:好きなことが仕事になるって嬉しいよなぁ。

日髙:タイアップに関しては利樹ありきのお話ですからね。利樹が好きなのを知ってくださっていて。僕らも今度初めて生で観るんですよ。

砂田:リングの上で踊るんだよね?

松井:リングの上めっちゃ跳ねるよ! アクロバットできるよ。

奥田:そうなの!?

7人で仲良く最高のグループに

──今回はビジュアル面でも新たなBALLISTIK BOYZを表現したとのことですが。

日髙:EXILEさんとか三代目 J SOUL BROTHERSさんのように、時代を作った方々の象徴ってあるじゃないですか?三代目さんっぽい服装とか髪型ってあると思いますし、BALLISTIK BOYZもそういうファッション面でもアイコン的存在を目指せたらというのは、話し合ったりしていましたね。

砂田:今回のアーティスト写真は「テンハネ -1000%-」っぽい感じもありますよね。第一章と第二章のそれぞれ一発目の雰囲気は似ているけど、成長を感じられるというところにもこだわってみたりしました。

──ちなみに第二章がどれくらい続くとか、この先は何章まであるとか、イメージしていることはあるんですか?

日髙:全員がマイクを持つグループだからずっと続けられそうですよね。区切りはまったく決めてないですね。どうなるのかは僕らも分からなくて、武道館の時みたいに肌感というか、なにかがあるんだと思います。でも第二章がスタートしたという感じが、清々しくて初心に戻れたというか。変な悩みがなくなって、またスタートして攻められるなという感じです。

砂田:フレッシュな気持ちで挑めますよね。

──では最後に、改めて振り返ると第一章はどんな時間でしたか?

加納:個人的にいうと、第一章は楽しいことや嬉しいことよりも、我慢、忍耐、苦悩の時間でした。僕にとってはその感情が大きかったです。コロナを経験したり、何も知らない中でタイで半年間生活して、どうやったら上手くいくかも分からなかったですし。でもその時間を過ごせたことは第二章に必ずつながっていると思います。武道館とアリーナを経て、今ツアーを回らせていただいて、楽しみや期待というものが大きくて。ここまで連れてきてくれたファンの皆さんにも感謝したいです。いい未来しかない、というのが今の気持ちです。

深堀:他のグループでは経験できないようなことも経験させていただいて、着実にではありますけど、自分たちが掲げてきた目標や夢はしっかりと叶えることができました。この調子で僕ららしく焦らずに、第二章でもしっかりと夢を叶えて、ファンの方を幸せにして親孝行もして。7人で仲良く最高のグループにしていければなと思います。本当にありがとうございます…カルチャークルーズ最高(笑)!

──ありがとうございました!

インタビュー・文:長谷川チエ


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BALLISTIK BOYZ
EP『Stardust Forever』

2025年7月25日(金)デジタルリリース
2025年8月13日(水)PKGリリース

▼ストリーミング&ダウンロード
https://lnk.to/ballistikboyz-stardustforever-EP

▼PKG購入
https://ldh.lnk.to/BBZ-20250813pkg





ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。2017年より『Culture Cruise』を運営開始。 ライター・インタビュアーとしてカルチャーについて取材・執筆するほか、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。ライブレポートや取材のご相談はお問い合わせフォームからお願いします。