【ライブレポート】『ØMI LIVE 2026 〜INFINITY MOON〜』ØMIが描く過去・現在・未来の最新表現

三代目 J SOUL BROTHERSのボーカル・ØMIが約3年半ぶりのソロ公演『ØMI LIVE 2026 〜INFINITY MOON〜』を1月30日(金)から3日間、千葉・幕張メッセ 国際展示場で開催。3日間で59曲を披露し、計6万人を動員した。

2024年から始めたプロジェクト『THE FUSION』ではSKY-HI、山下智久、三浦大知とのコラボを重ね、過去、現在、未来を自由自在に表現する新プロジェクト『INFINITY MOON』が今年誕生した。

そのプロジェクトの始動を告げる本公演は、ØMIの歩みと世界観を3つの軸で魅せる3DAYS公演。初日の『FULL MOON 』と2日目の『ANSWER…』は過去のライブを“THE RE:VIVAL”として復刻し、現在の表現で再構築した。

本稿では、今のØMIが最新の表現を届けるDay3:FINAL NIGHT 〜THE FUSION〜の模様をレポートする。

開演前の囲み取材では、この2日間の手ごたえについて「過去のツアーを復刻させるのは初めての試みで、どんな反応なのかなとステージに立たせてもらったんですけど、皆さんに思い出があるんだなと、自分自身もそうですけど、それを共有できていることを感じられた」と話し、「お互いに懐かしむ時間でもあり、あの時の気持ちを再確認するような、いつもと違う空気感が流れる2日間だった」と振り返った。

アーティストとの融合で自身が変わった点については「お互いが立たなかったら意味がないし、どちらかだけが立ってても意味ないし、音楽の作り方、声の重ね方、三代目だと熟年夫婦みたいなものなので気にせずやれてしまう部分もあるんですけど(笑)、相手の出方を見ながらとか、掛け合いが刺激的でした。デビューして16年経った今も新しい経験ができる、勉強ができるっていいなと思いました」と語った。

今後の本プロジェクトについては「決まっているわけではないですけど、この人たちと『THE FUSION』していきたいなというのは、自分の頭の中の設計図が浮かんでいるので、実現できたら日本中の方に楽しんでいただけるものになると思います」とビジョンを明かした。

15周年イヤーの三代目 J SOUL BROTHERSについては「今発表している内容以上のものを用意している」と予告し、メンバーとの『THE FUSION』について問われると「お腹いっぱい」と笑いながらも「今年に入って先日プライベートの時間を7人だけで過ごして、昨年のことも踏まえて、いろいろあった中でもこの先の歩み方とか、今年控えているスケジュールの大切さ、過ごし方というのはみんなでもすごく話し合って、改めて16年経ったグループが一人も欠けることなく、同じ方向を今年も向いているのは当たり前のようで当たり前じゃないことなんだなと7人が再認識できている状態」と語り、「FUSIONしきっているものの完成形を一個ちゃんと見せる年なのかなと思っているので、自分としてもグループとしても一個の結束力、力強いものを今年は届け続けたいなと思っています」とコメントした。

最後に、豚汁の完売が注目されたことについては「僕が一番困惑してます」「(ファンの方々の熱量に)一同驚いております」「中目黒で出そうかな」と笑った。

開演前には、EP『THE FUSION』からタイトル曲のMVが初公開された。

オープニングアクトにはEXPG TRAINEEの6人が出演、ダンスパフォーマンスで会場を温めた。

モデル・女優の三吉彩花が登場する映画のようなオープニング映像が流れ、『THE FUSION』の物語を立体的にしていく。開演前の囲み取材でØMIは、映像作品の中でも『THE FUSION』しているストーリーが見どころだと語っていた。

そして『FULL MOON 』『ANSWER…』『THE FUSION』の文字が浮かび上がると、赤いロングのファーコートを纏ったØMIがダンサーとともに登場。最新曲「THE FUSION」の初パフォーマンスがスパークラーの演出の中、幕開けを告げた。

「Purple Pill feat. SKY-HI」ではダンサーとの息の合ったステージングで盛り上げ、SWAY(DOBERMAN INFINITY)の楽曲「XXX feat. AK-69 & HIROOMI TOSAKA」のイントロをØMIが歌うとSWAYがサプライズ登場。会場は瞬く間に歓声で溢れ返った。

「LUXE」ではØMIが1コーラス歌ったところで稲妻が走る映像が流れ、今度はCB(ELLY)が登場。頭から布を被り、途中で正体を表すというCBの演出には割れんばかりの歓声が上がった。

間髪入れずにPKCZ® feat. 登坂広臣の楽曲「CHAIN BREAKER」が流れ、ØMIがPSYCHIC FEVERの名を叫ぶと会場からはさらに悲鳴のような声が上がる。ØMI、CB、PSYCHIC FEVERという3組のスペシャルコラボにMATEのフラッグがはためく。

ØMIとCBがステージを後にすると、JIMMYの煽りからコール&レスポンスがこだまする。今や世界中を駆け巡るPSYCHIC FEVERも、かつてØMIの『ANSWER…』ツアー全公演に帯同した。シルバーのスパンコールに覆われたジャケット姿の7人は一層輝きを増すように、「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」「What’s Happenin’」の2曲を熱唱。

3DAYSの最終公演でPSYCHIC FEVERにステージを託したØMIの思いも痛いほどに伝わり、それに応えるかのような気合いに満ちた全力のステージに万感の思いがした。

その盛り上がりを受け取るようにØMIが再び登場し、PKCZ®の「PLAY THAT feat. 登坂広臣,Crystal Kay,CRAZYBOY」へと繋ぐ。

「HEY」ではMATEもジャンプ、ØMIも笑顔を見せ、「DIAMOND SUNSET」ではMATEの歌う姿を見ながら楽しそうに踊った。

ここでHONEST BOYZ®︎「BEPPING SOUND feat. HIROOMI TOSAKA」のイントロが流れると即座に歓声が上がり、HONEST BOYZ®︎(EXILE NAOTO・SWAY)が登場して盛り上げた。NAOTOと抱き合うシーンや、ØMIの肩をトントンと叩いて去るSWAYの姿も印象的だった。

幕間映像の後、赤いジャケットに着替えたØMIがダンサーと登場。「Feel Gold feat. 山下智久」を華やかに披露した。

「You (Prod. SUGA of BTS)」「Just the way you are」はナチュラルな演出で、客席を隅々まで見渡すように歌った。

ステージの階段に座りながら「One Last Time feat. BENI」をØMIが歌うと、真っ赤な衣装に身を包んだBENIがサプライズ登場。透き通るように重なる2人の歌声で魅了した。

そして「To be feat. 三浦大知」とタイトルが表示されると拍手が沸き起こる。三浦大知の登場に歓声が上がるも、冒頭から三浦のアカペラが導いた圧倒的な静寂が美しかった。

場内が暗転し、紫色と青色のライト、雨が降り続く映像、ピアノと雨音のSEが流れると、“THE RED RAIN” “EXILE TAKAHIRO”の文字が浮かび上がる。TAKAHIROの登場に、驚きと喜びの歓声が響く。映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』の劇中歌を2人が並び歌い、抱き合う姿は記憶を揺さぶり感動を誘った。

「EXILE TAKAHIROさんでした!」と見送った後、「またお会いしましょう」とØMIもステージを後にする。怒涛のサプライズであっという間に時が過ぎていった。

アンコール

アンコールではダンサーと花道を歩き、全員でジャンプをする「HEART of GOLD」は一人ひとりに届けるように歌った。

ここでこの日初めてのMCとなり、今日出演したゲストたちに大きな拍手が送られた。SNSでも話題になった、朝のうちに完売した豚汁の話では笑いを誘う。

「愛されてるなと実感しております」と振り返ったØMIは、胸に手を当て、新曲「LASTING FOREVER」を初パフォーマンス。心を込めて歌い届けた。

エンディング映像では再びØMIと三吉彩花の2人が登場し、「THE FUSIONはPhese2へ続く」の文字で締め括られるとエンドロールが流れた。3日間を繋いだこの物語は、現在ダイジェストとして特別公開されている。

『AFTER PARTY』

今回のライブでは、3DAYSの締めくくりとして『AFTER PARTY』も開催。ここではラフな雰囲気で、衣装の上にバスローブを羽織り登場したØMIは、MATEと乾杯してビールを味わった。

Q&Aコーナーでは「今までのヘアスタイルで一番気に入っているのは?」の質問に、不評だったと前置きしつつ、7:3の髪型を挙げながら笑い「今後コラボしてみたいアーティストは?」の質問には林和希の名前も挙がった。

「幸せ」への問いには「今ですね!」「みんなとこういう時間を作れるのは自分へのご褒美」だと感謝を伝えるも、料理についての質問には「ちくわにキュウリを突っ込んだもの」をこの3日間食べていたことを告白するなど感情が忙しい。

そしてこの日は三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーの小林直己、今市隆二、岩田剛典が観に来ていたことを明かすと、会場から歓喜の声が上がるも、「もう帰った」「観に来ただけだよ?」と笑う場面も。

さらにアクリルパネルが会場の8名に贈られたプレゼントコーナーなど、盛りだくさんの内容となった。

ソロ初となるFCツアーの情報も解禁され、ラストには座りながら「Love Letter」を披露。ØMIは笑顔で手を振り、ステージを去った。

ØMIの描く世界観に浸りながらも、MATEとの距離を縮め、思い出を共有した特別な3日間。2027年のソロ活動10周年への期待の高まりと、爽やかな余韻で心が満たされた。会場を出て夜空を見上げると、太陽のように輝く満月が微笑んでいた。

取材・執筆:長谷川チエ

『ØMI LIVE 2026 〜INFINITY MOON〜』Day3:FINAL NIGHT 〜THE FUSION〜セットリスト

1. THE FUSION
2. Purple Pill feat. SKY-HI
3. XXX feat. AK-69 & HIROOMI TOSAKA / SWAY
4. LUXE / HIROOMI TOSAKA feat.CRAZYBOY
5. CHAIN BREAKER / PKCZ® feat. 登坂広臣
6. Just Like Dat feat. JP THE WAVY / PSYCHIC FEVER
7. What’s Happenin’ / PSYCHIC FEVER
8. PLAY THAT feat. 登坂広臣,Crystal Kay,CRAZYBOY
9. HEY
10. DIAMOND SUNSET
11. BEPPING SOUND feat. HIROOMI TOSAKA / HONEST BOYZ®︎
12. Feel Gold feat. 山下智久
13. You (Prod. SUGA of BTS)
14. Just the way you are
15. One Last Time feat. BENI
16. To be feat. 三浦大知
17. THE RED RAIN / EXILE TAKAHIRO×登坂広臣
– アンコール –
18. HEART of GOLD
19. LASTING FOREVER
– AFTER PARTY –
20. Love Letter


ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。2017年より『Culture Cruise』を運営開始。 ライター・インタビュアーとしてカルチャーについて取材・執筆するほか、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。ライブレポートや取材のご相談はお問い合わせフォームからお願いします。