【PSYCHIC FEVERインタビュー前編】チームとして世界にアプローチするグループの新しい形「What’s Happenin’」

2025年2月から『PSYCHIC FEVER FIRST U.S. TOUR 2025』を開催するPSYCHIC FEVERにインタビューしました。前編では、1月30日にリリースされた「What’s Happenin’」について。後編ではUSツアーと、そのリード曲「Paradise」について伺いました。

リアルを表現した「What’s Happenin’」

−−今回は屋外で撮影させていただきましたが、どうでしたか?

WEESA:楽しかったです!

JIMMY:陽の光を浴びてリフレッシュできました。

渡邉廉(以下、渡邉):有意義な時間になりました。

−−ありがとうございます! 今日はまず「What’s Happenin’」についてお伺いします。

一同:What’s Happenin'(笑)!!

−−こちらはいつ頃作られた曲ですか?

小波津志(以下、小波津):11月くらいですかね。わりと最近です。

中西椋雅(以下、中西):「Paradise」と同じくらいの時期で、MVも12月です。

:「Paradise」の1週間後くらいにレコーディングしました。

中西:「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」をありがたいことに世界中の皆さんに聴いていただいて、僕たちももう一度WAVYさんとご一緒したいということはご相談させていただいていました。楽曲の世界観や衣装やMVもそうですが、少し懐かしさを感じるサウンドだったり、僕たちも見ていたものとか皆さんが体感したものを取り入れて、今の僕たちならこういう表現をするかなということで、形にさせていただきました。

渡邉:こうしてまた一つの形にできたことが嬉しいですし、よりたくさんの方に、世代問わず幅広く聴いていただけるサウンドになったと思います。

−−「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」の続編曲とのことですが、 登場人物は同じ人ということですか?

:同じ人ですね。僕のパートでも“Just Like Dat”と言っているので。あと続編だなと思うのは、龍臣のパートに“LAとかParis”とあるように、「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」をきっかけに2024年を駆け巡った僕たちが歌うリリックになっているので、本当にリアルタイムに表現された曲です。

−−「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」からはどんな点が進化していますか?

JIMMY:WAVYくんとも歌割りの話をしたんですけど、「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」の時は、ここは誰々のパート、次は誰かに渡して、とバースごとにラッパーっぽい分け方をして、それぞれのスキルを見せるという感じでした。今回はみんなで1曲を作るという感じで、歌割りも細かくて一行一行変えていたり、サビも前半だけで僕とWEESAで割っていたりします。普通だったら1人が歌うところを、PSYCHICがチームとしてより世界にアプローチしていくんだぞという気持ちで作りました。

−−映像面ではどうでしょうか?

JIMMY:MVは個人のカットもあるんですけど、どちらかというとグループの強みを出しています。カメラに向かってどんどん進んでいくシーンとか。「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」は、WAVYさんとのコラボ曲という印象があると思うんですけど、今回はY2Kのバイブスと、平成のあの頃の感じとかを自分たちのものにしたぞという感じがより伝わる、これは新しいPSYCHICの形というか、これがPSYCHICの一個の強みだと言える曲なのかなと思います。

−−レコーディングもWAVYさんがディレクションをされたのでしょうか?

小波津:そうですね。付きっきりでずっと一緒にやってくれました。

:ディレクションしてくださる中で出るバイブスもあったりとか、提案もあったりとか。僕たちも「こういう感じどうですか?」と出したり。「こんなのもできます! こんな声も出ます」って(笑)。面白いことができるのもWAVYさんと僕たちの関係値ならではなので。すごく楽しいレコーディングでした。

−−曲を聴いた時はどう思われましたか?

半田:僕はめっちゃ好きでした! デモはいつもWAVYさんと、WAVYさんの制作チームの方の声で作ってくださるんですけど、毎回そのデモが好きすぎて、それを超えられるかなという不安がありながらレコーディングするんです。

:うん、たしかにそうですね。

半田:実際に7人の声が入った曲を聴いてみて、なんとか出し切ったかな! という気持ちが自分たちとしてはあったので、より好きになれました。振り付けは僕も一緒にチームで活動していたRht.のKAZ(the FIRE)くんに作っていただきました。「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」や「Temperature」もKAZくんが作ってくれているんですけど、またそれらの楽曲とは違うような振りを作ってくれて。

小波津:EXILEさんの「Choo Choo TRAIN」を僕たち版に新しく、KAZくんが考えてくださったりだとか。

WEESA:1列になってラインダンスをやっているんですけど、EXILEさんからインスパイアされた部分があったりします。

半田:ダンスも2000年代のあの頃のスタイルを、僕たちらしく踊ったパートもあります。LDHのよさも詰め込まれていたり、海外に行って吸収してきたものを詰め込んだ新しいMVになっていると思います。

渡邉:KAZくんが「やばいのできた!」って最初に教えてくれて。

:その顔は情報量多い(笑)。

渡邉:毎回かっこいい振り付けを作ってくださるんですけど、今回も実際に踊ってみて、本当にKAZくんが作る振り付けはかっこいいなと改めて思いました。歌詞に連動するところもあったり、楽しめる部分もたくさんあると思うので、注目していただきたいです。遊び心もたくさんある楽曲ですので、耳で聴いて目でダンスを観て、楽しんでいただきたいですね。

常に新しいコンテンツを出したい

−−特にお気に入りのポイントなどはありますか?

WEESA:JIMMYくんと掛け合いをしているサビのリリックが心地いいなと思いますね。“Girl, just let me know (What’s happening?)”のところが好きです。振り付けもキャッチーですし、最後のサビだけ振り付けが違うんですけど、疾走感があって僕も好きなパートなので注目してみていただきたいです。隠し味がいろいろあって。

小波津:うん、WAVYさんとかね。

WEESA:そうだ! WAVYさんももしかしたら出てくるかもしれないので。

JIMMY:それをプロモーションする場所だから。匂わせなくてもいいのよ(笑)。

渡邉:言っていいのよ。

WEESA:そっか!たしかに(笑)。MVの中にWAVYさんが出てくるんですよ。そこをぜひ見つけてほしいなって。

小波津:実は曲の中にちょっとだけWAVYさんの声が入っているので。レコーディングでWAVYさんの声も入れていただきました。

−−どのあたりですか?

JIMMY:龍臣の“LAとかParis”の後に“Let’s go”っていうのが入るんですけど、歌詞としては書いてないんですよね。…のみです(笑)。

中西:本当に一瞬です。

WEESA:あと最後の最後だけですね。MVもそのシーンに出てきます。楽しんでもらえたらと思います。

−−じっくり聴いてみます! 2024年頃からハイペースなリリースが続いていますが、体感としてはどのように感じていますか?

JIMMY:タイアップ曲が立て続けに3曲くらいありましたよね。

中西:楽曲のリリースとしては、毎月なにかサプライズというか、コンテンツを出したいという思いもあるので、楽曲を出せる月は新曲を出して、そうではない時でも何かしらのコンテンツを出すようにしています。いろんな場所に行かせていただく分、ある意味いろんな方に寂しい思いをさせてしまうこともあり…。だからこそ常に僕たちの情報をお届けできるようにしたいと思っています。体感的には早いなと思いつつも、毎月のように楽曲をリリースできることはなかなかないと思うので、僕たちがリリースしたものに対してライブができる、ライブに来ていただいたら配信した楽曲を聴いてみるという楽しさもあると思うので、そこは引き続きやっていきたいなと思っています。

−−リリースラッシュの波はまだ続いていくんですね?

小波津:そうなんです。まだ実はいろいろとプランがあるので。

−−USツアーから日本に帰って来てからは、FCイベントを開催されるとのことですが、その他に日本でも考えている企画や構想などはありますか?

:ありますあります!

中西:日本でもいろいろと予定していて、近々発表できると思うのでそれを楽しみにしていてほしいです。いろんな所に行かせていただいているので、僕たちがどこにいても、活動を見て少しでも勇気とか活力になってもらえたら嬉しいなと思って活動させていただいています。どこの国の皆さんにも寂しい思いをさせてしまうことはあると思うので、極力たくさんの方にお会いできるように、今年は突っ走っていきたいなと思います!

撮影:小山恭史、インタビュー・文:長谷川チエ


後編では、グループ初のUSツアーや、ツアーリード曲の「Paradise」についてお聞きしました。

後編は近日公開です。

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ABOUTこの記事のライター

山口県生まれ、東京都育ち。2017年より『Culture Cruise』を運営開始。 ライター・インタビュアーとしてカルチャーについて取材・執筆するほか、小説や行動経済学についての書籍も出版。音楽小説『音を書く』が発売中。ライブレポートや取材のご相談はお問い合わせフォームからお願いします。