2026年4月29日にEP『BEAT』をリリースしたBALLISTIK BOYZにインタビューしました。全新曲となる4曲についてや、現在の彼らが挑む音楽表現の形、7月から始まるライブツアーについて伺いました。
本当にいいと思ったものをリリースできるのは幸せなこと
──今回はラブソング集ということですが、なぜこのテーマになったのでしょうか?
砂田将宏:今回はテーマスタートというか、こういう方向性でいきたいというアイディアをいただいたのが始まりです。僕らもまだやってきたことはなかったんですけど、すごくハマりそうでいいなと思いました。そのテーマが軸となるEPということで、男性目線の恋心を描いた曲たちになったという感じですね。デモの時点では、全部がラブソングだったというわけではなかったです。
──どんな曲が入っているか、まずは全4曲について教えてください。
奥田力也:「Tokyo Slippin’」はデモを聴いた時に、メンバー全員すごくしっくりきて、自分たちがこの楽曲をレコーディングして作り込んでいく想像ができた楽曲でした。個人的には“東京”を感じる雰囲気がありまして。曲について説明してもらった時に、ただ7人が歌ってラップするだけではなくて、歌とダンスで“東京”とか“日本っぽさ”を感じさせたいという話をしていただきました。こういうテイストの楽曲はなかなか他のグループでもなくて、そんな中でこれまでいろんなジャンルの音楽をやってきた自分たちがやるということに深い意味がありますし、自分たちにしか出せないものを詰め込んだ一曲になったんじゃないかなと思います。

深堀未来:「All you need is me」は“狂気的な愛”がテーマのラブソングで、「Animal」とか「All of You」のような、ミッドでBALLISTIK BOYZらしい、僕らにしか表現できない楽曲になっています。そこに新たなセクシーさをプラスして、男性目線の“あなたに必要なのは僕だけ”という愛に狂った男たちを描いた楽曲です。狂気的で、一見ネガティブな感情が混ざっているんですけど、そこから出る新たな色気や大人っぽさは、今までの経験や自分たちの成長があるからこそ表現できるものなのかなと思います。

海沼流星:「Tell Me Why」は明るくて、歌詞が複雑、最高!まとめるとそういう曲です(笑)。昨年「Stardust Forever」をリリースする時に、シングルに入れるか入れないかを迷ったんです。でも結局入れなくて、いい曲だからどうしてもストックしておきたい!って。「今回のテーマにも合ってるから入れたいよね」という話で、このEPに入れることになりました。明るい曲かと思いきや、歌詞は不安定というか、意外と複雑で。でも、だからといって暗くなるというよりは、聴き心地がよくて誰が聴いても刺さる曲なんじゃないかなと思います。

加納嘉将:「Perfect」は4曲の中でも一番日本語の割合が多くて、ストーリー仕立てになっているので、聴いていて一番入ってきやすい曲なんじゃないかなと思います。どんなシチュエーションでも聴いていただける楽曲ですし、ゆったりと落ち着いて聴いていただけると思います。しかも唯一ポジティブな楽曲でもあると思いますね。
──「Perfect」は先行配信されていましたし、いつものBALLISTIK BOYZさんだとこちらがリード曲になるイメージがあったのですが、そうじゃないんだなと思いました。
砂田:今までの僕らとはもう違うと一新しまして。こう来るんだろうなとか、求められている方ではないところを意識しました。今の流行りとか流れを無視して、自分たちが今やりたいことだったり、伝えたいもの、やりたい音楽を届けるということで制作した4曲です。

──自分たちがやりたい音楽というのはどんなものでしょうか?
日髙竜太:自分たちがかっこいいと思うものとか、好きなものですよね。今までももちろん自信のあるものを届けて来ましたけど、なにか曲をリリースする時っていろんな考えになるというか。ただやりたいことだけをやればいいわけでもないし、「こういう曲の方がたくさんの方に聴いてもらいやすいのかな」とか、「売れる曲ってこういうものなのかな」とかいろんなことを考えて、それが迷いになったりもします。それを踏まえた上で、本当に自分たちが自信を持って出せる楽曲だったり、来年、再来年、5年後、10年後に聴いても色褪せない、流行りに流されない楽曲を届けたいなと思っています。そういう楽曲をリリースさせてもらえることも、すごくありがたいことですよね。事務所に所属してレーベルがあって、ボーイズグループとして活動する中で、自分たちが本当にいいと思ったものをリリースできるって、実はすごく幸せなことなんじゃないかなと思います。

砂田:スタッフさんには感謝しかないですね。みんなで作って、みんなで考えて決めるという体制になって、もちろん僕らだけのエゴじゃないし、今のバリとして届けるならこれがいいんじゃないかというものを納得して決めているので、すごくいい体制になっている気がします。
──よくリード曲をどれにするか悩んだとおっしゃっているのが印象的なのですが、今回の「All you need is me」はすぐに決まりましたか?
日髙:リードはすぐにこれだったよね?
松井利樹:うん、早かったね。
砂田:デモの段階では「Tokyo Slippin’」もリードの候補にはなっていたんですけど。
日髙:どちらの曲もこのEPに入れようということになりました。
──8分の6拍子に日本語を乗せて、ダンスボーカルで表現するのも難しいですよね。
深堀:洋楽すぎる。
日髙:そう、難しいですよね。でも狙いはそこなんですよね。
砂田:「Animal」の時も、当時は今よりもボーイズグループも少なかったですよね。PSYCHIC FEVERもデビューはしていなかったのでEXILE TRIBEでは僕らが一番後輩で、初めて全員が歌って踊るグループで「こんな曲やるの?」みたいな感じが、逆に僕らの色になっていったんですよね。これが自分たちらしい色なんだなというのを、今回改めて再確認した感覚があります。ボーイズグループがあまり歌ってなさそうな曲というか、時代に流されていない感じの曲。「Animal」も個性的なサウンドだったので。
日髙:あの時も、それ以降もそういった考えでリリースしていたので。「All Around The World」とか「ラストダンスに BYE BYE」とかもそうですけど、今聴いてもいい曲だなと思えるものをちゃんと出せていて、それがBALLISTIK BOYZの色ですし。やんちゃなんですけど、おしゃれなことをやっているのがBALLISTIK BOYZで、でも音楽はしっかり本格的で。
松井:バリっぽいというのがありますよね。それを表現できたのが今回のEPかなと思います。
砂田:アメリカで中学・高校時代を過ごしたメンバーも3人いるので、そのアメリカっぽい感覚と、J-POPがうまく混ざっているのが僕らっぽいのかなと最近思ったりもしています。曲調だけじゃなくて、ノリとかダンスとかもそうですけど。それをやろうとしてやっているわけではないのがいいのかもしれないですね。
松井:僕らがやっているとそう聴こえるとか、そう見えるっていうのも大事なのかもしれないですよね。育ってきたものとか見てきたものもあるので。
いつかは全員で歌う楽曲を作りたかった
──「All you need is me」は特に歌割りも細かいですよね。流れの中で、自然にパートが切り替わっていく感じが面白いなと思いました。
海沼:そうなんですよね。そんなにテンポも速くないから、聴いているとちゃんと一人一人の声が聴けますよね。
松井:自分のというよりは他のメンバーの声を聴いて、すごく合ってるなと思いました。みんなの好きなグルーヴとか、個性があるけど一つにまとまっているところがいいですよね。

砂田:ラップチームが歌っているのは、今だからできることだと思います。ボーカルチームもそうですけど。
日髙:しかもそのおかげで幅もさらに広がりましたし、できる楽曲の幅も広がったなと思います。「All you need is me」をリード曲に持って来られるようになったというか。デモの段階から、ラップパートもあまりなかったですし、ラップチームの3人は歌うこともできるから。第二章に入った去年くらいから、そういう流れになってきましたね。
奥田:レコーディングの時に、スタッフチームとのコミュニケーションが増えたというのがすごく大きくて。今まではこういう楽曲でも「ラップチームはこれまで通りでお願いします」と言われて、その通りにやることが多かったんです。でもこういう楽曲だからこそ「ラップチームも歌っぽくやるのがいいんじゃないですかね?」みたいなキャッチボールが増えたので、それがいい流れだなと思います。レコーディングの中での会話が今につながるので、そういうこともできるようになったというのは大きいです。
松井:昔だったら「ラップパート増やそうか」って増やしたりしていたかもしれないです。
──ラップチームとしても、歌うことへの意識というのはあったんですか?
奥田:できた方がいいとは思っていましたし、いつかは全員で歌う楽曲も作りたいと思っていました。今回みたいにメロディーがしっかりある楽曲で、自分もそうですし他の2人も歌って、すごくいい楽曲ができたので、実際にやってみることって大事だなと感じましたね。
──制作には具体的にどう関わっていきましたか?
砂田:けっこうほとんど関わっているかもしれないですね、スタッフさんと一緒に。「もうちょっとこうしてほしい」という歌詞の修正もそうですし、振付師はこの方にお願いしたいとか、こういうビデオを作りたいとか、そのディレクションとか。定期的にレーベルの方やマネジメントの皆さんも集まって会議をしたりする時間もあります。
加納:それこそ「Tokyo Slippin’」は、レコーディング中に歌詞を変えることがありましたね。サビの《東京(マチ)に溶けて 埋もれる SOS》っていう部分が、最初は《東京(マチ)に溶けてく SOS》だったんですけど、ちょっと言葉数的に足りないということで。他のパートを録っている間に考えていただいて、いくつか提案していただいて、「これがいいですね」ということで今の形になりました。

砂田:変わったというLINEがすぐによっしー(加納)から届きました。「こうなるよ」「了解!」って(笑)。最初からどうなるかは分からないという感じで、試してみようという感じのままレコーディングに入っていたんです。それで最初のよっしーのところで固まって、僕もそっちの方がいいなと思いました。
深堀:前にレコーディングしていたメンバーが、歌詞カードにメッセージを残してくれていたり、そういうやりとりもありましたね。
加納:絵しりとりしたり。
砂田:絵しりとりあったね! でもラップチームとはやってないんだよな、日が違うから。
松井:ラップチーム同士はそういうやり取りはないんですよね。
──ボーカルとラップでレコーディングの日は別々なんですね。MVの方はどうでしょうか?
海沼:ゴージャスでかっこいいですよね。デビューして6年くらい経つので色気も増して、この年齢だからできる表現になっているなと感じました。何よりそれぞれの演技がMV全体を映えさせているというか、ダンスももちろんですけど、全部が良かったなと思いますね。
砂田:あのガシャーンって割るのは本物の食器?
海沼:本物でした。だから1テイクしか撮れなくて。濡れちゃうのでやり直しもできないんですよね。掃除も大変ですし、時間もタイトだったので。だから椅子とか食器とかもどうぞ好きにやってくださいっていう感じだったので、思いっきりやりました。
日髙:僕も叫んで崩れ落ちるシーンがあったんですけど、入りすぎちゃってカットがかかってもなかなか止まらなくて。マネージャーが前から撮ってくれてるのが見えて「うわー!」ってなってたら、スタッフさんたちは「もう終わってるよー」ってカメラ片付けてました。ちょっと寂しかったですね(笑)。
海沼:僕も撮る時スタッフさんに「どんな感じでしたか?」って聞いたら、「各メンバーはこんな感じでした!でも…日髙さんの場合はカットがかかっても『くそ!終わっちまったのかよ!』ってずっと怒ってました」ってそのエピソードを話されました。
日髙:終わった後も「うわー!」ってなってて。
砂田:でもスタッフさんは冷静に片付けてて(笑)。
──そんなにすぐに切り替えられないですよね。
日髙:無理ですよ。「スイッチ入れたのそっちじゃん?」みたいな(笑)。「もっともっと!いけいけ!」って。
──ビハインド用に撮っていたりはしなかったんですか?
砂田:そうだ、撮ってましたね!もしかしたらどこかで観れるかもしれないですね。
奥田:僕のシーンでは「サイコパスになってほしい」と言われて、ナイフでステーキを思いっきり振りかぶって「刺せ!」っていう指示をもらいました。
砂田:でもいい表情してたよね、奥田さん。
海沼:LDHの先輩方を撮っていただいている監督さんで、僕らは今回が初めましてだったのに、何も分からないところからここまで僕らの良さを表現していただいて、すごくありがたいなと思っています。
常に進化、変化していきたい
──7月からは『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2026 “BEAT BLAST Z”』が始まりますが、どんなツアーを考えていますか?
深堀:これは僕の個人的な意見なんですけど、昨年バンドライブもやったので、そういう要素も織り交ぜられたら、すごく面白くなるんじゃないかなと思っています。まだ分からないですけど。
日髙:俺も俺も!賛成賛成!
砂田:できるならやりたいです (挙手)。
奥田:できたら熱いな(他のメンバーも挙手)。
深堀:それが僕ららしいライブになるというか。やっぱり自分たちでクリエイティブにやっているので、自分たちで音楽すらも奏でてしまう、みたいなことをやってみたいです。
──昨年末の『バリバリ!BANDやろうぜ!!』の連続ライブはすごかったですよね。その後の活動にも生かされていますか?
海沼:生かされまくりです。生かされてなかったら逆に悔しいですね。メンバーみんなで、毎日合宿かのようにスタジオに入って、ずっと演奏していたので。未来とか利樹とか、手がもうマメだらけになって。それぞれ頑張ってましたね。
加納:大忙しでした。
砂田:継続はしたいよね。あれっきりで終わりたくはない。
松井:うん、いい武器になるんじゃないかなと思います。
海沼:僕らはバンドの方々とコミュニケーションを取りながらライブを作っているので、自分たちでも演奏してみて「こんなことができるんだ!」っていう気付きもあったりしました。普段のライブを作る時にも、より分かりやすくニュアンスを伝えられるようになったんじゃないかなと、それがプラスになったところだと思います。
加納:今回はこの4曲を引っさげてのライブになるので、新しいものが見えそうだなというのと、ちょっと今は言えないですけど、新しい取り組みがあるかもしれないです。もしかしたら今までのライブがいい意味で崩されて、ガラッと変わって新しいライブが見られるかもしれないですね。常に進化、変化していきたいと思います。
深堀:進化変化して取るぜ天下!
一同:Yeah(笑)!
撮影:小山恭史、インタビュー・執筆:長谷川チエ
| BALLISTIK BOYZ EP『BEAT』 2026年4月24日(金)配信リリース 2026年4月29日(水)PKGリリース ▼Streaming & Download https://lnk.to/ballistikboyz-beat-digital ▼PKG購入はこちら https://ldh.lnk.to/beat-pkg 『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2026 ”BEAT BLAST Z”』 ▼詳細はこちら https://ballistikboyz.com/specialsite-2.html ▼BALLISTIK BOYZ公式サイト https://ballistikboyz.com/ |
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