【『BATTLE OF TOKYO』ライブレポート】Jr.EXILE 4組38名が集結、物語とライブが融合したアクティング・ライブを展開

LDHが展開する総合エンタテインメントプロジェクト『BATTLE OF TOKYO』。2019年7月に開催した始動ライブ『BATTLE OF TOKYO ~ENTER THE Jr.EXILE~』以降、多彩なバトルを繰り広げながら世界観を拡張してきた本プロジェクトが、今夏、アクティングライブ『BATTLE OF TOKYO ~RE:BIRTH~』に進化して帰ってきた。

8月23日〜26日の4日間、LaLa arena TOKYO-BAYにて開催したライブには、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERの総勢38名が集結。

アーティストたちが電網都市「超東京」のキャラクターに扮して激突し、現実のパフォーマンスと物語の世界観が交錯する圧巻のステージ。

最多摩ジャングル(さいたまスーパーアリーナ)での激闘から約2年、メンバーたちは、ますます磨きがかかった武器と揺るがぬ信念を振りかざしながら、場内を縦横無尽に駆け回った。

この物語の舞台は、世界的な大嵐(IUS)に見舞われながらも、最先端の複製技術=通称「コピー」で奇跡的な復興を遂げた都市・超東京。かつてそこには、渋谷を拠点とする怪盗団 MAD JESTERS(≠GENERATIONS)、六本木を拠点とする用心棒集団 ROWDY SHOGUN(≠THE RAMPAGE)、超東京の郊外にあるテーマパーク“アストロパーク”を拠点とするイリュージョン集団 Astro9(≠FANTASTICS)、池袋を拠点とするハッカーチーム JIGGY BOYS(≠BALLISTIK BOYZ)という4チームが存在していた。

彼らは、偽物だらけの世界においてオリジナルの輝きを放つ品“ファイナル・ファクト”に隠された謎を解くため、“スキル(異能力)”を用いたバトルを繰り広げていたが、幾度も拳を交えるうちに、互いのルーツや生き方に共鳴。

さらには、自分たちの共通の敵が治安維持組織“ブルーシールド”であることを知り、いつしか共闘するように。原作小説『BATTLE OF TOKYO vol.5』(月島総記・著)からは、最強のヴィランである闇の武器商人 DUNG BEAT POSSE(≠PSYCHIC FEVER)も登場。不穏な空気が立ちこめる中、MAD JESTERSの司令塔・シャーロック(≠片寄涼太)が次元の彼方へと姿を消したところで、第一章完結が告げられていた。

そして2023年夏、ROWDY SHOGUN、Astro9、JIGGY BOYS、DUNG BEAT POSSEはシャーロックが託した「滅びゆく“超東京”を救うため新たな可能性(NEO EXILE)と共鳴・共闘し、混沌を生み出してほしい」という使命に応えるべく、NEO EXILEと共に『BATTLE OF TOKYO ~Jr.EXILE vs NEO EXILE~』を開催。

今年1月に公開したLIVE IN THEATER『BATTLE OF TOKYO -うつくしき嘘-』では、シャーロック失踪の裏側で、“自分が生きた証”を仲間たちの記憶から密かに消していたことが明らかとなり、視聴者はシャーロックの相棒・ゼロ(≠白濱亜嵐)の視点を通して、彼が残した“Beautiful Liar (うつくしき嘘)”に導かれ、『BATTLE OF TOKYO』の歴史を再び取り戻したのだった。

シャーロックは『多重郷次元』へと導かれ、今も世界を観測している。MAD JESTERSの他メンバーたちは、ファイナル・ファクトの手がかりや、シャーロックとの再会の鍵を求め、超東京から各地へと旅立った。

あれから2年。物語は新章『BATTLE OF TOKYO ~RE:BIRTH~』へ。ライブに先駆けてSNSで公開された小説や映像では、ブルーシールド解体後、コピー技術が生み出した虚構の富を失い、荒廃しきった超東京が描かれた。

少ない物資でさえも武器の力を以て奪おうとする悪党たちを鎮圧するため、ついに同盟を結んだROWDY SHOGUNとJIGGY BOYS。砂に埋もれて陸の孤島と化したアストロパークでは、復興を夢見るAstro9が、正攻法だけでは仲間を救えないという、厳しい現実に直面していた。

自分たちの居場所や自由、大切な人の笑顔を護るため、正義とは何か?を自問自答しながらぶつかり合う3チーム。彼らの葛藤を嘲笑うように、治安悪化の元凶である武器商人・DUNG BEAT POSSEは、孤独なヒーローたちに魔の手を差し伸べる――。

今回のライブは、そんな壮大なストーリーをなぞるように、楽曲パフォーマンス・アクティング・殺陣・アニメーションなどを織り交ぜて表現していく、新感覚のエンタテインメントショーとして届けられた。

8/23(日)「BATTLE OF TOKYO ~RE:BIRTH~」@LaLa arena TOKYO-BAY オフィシャルレポート

『BATTLE OF TOKYO』ライブでは初となる会場、LaLa arena TOKYO-BAY。アリーナエリアには客席に囲まれる形でステージが設置されており、その中央には東京タワーやビル群を模したオブジェが鎮座。

床一面に広がる超東京の夜景が観客の期待を煽り、新章の鼓動が閃光を放つと、各チームの拠点を記したエリアに、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERのメンバーたちが続々と姿を現した。

そこに鳴り響く1曲目は、本ライブのテーマソング「DYSTOPIANPARADISE」。この先の未来を予言するような歌が、均衡していた4組のフォーメーションを掻き乱していく。

曲を歌い終えると、ルプス(≠川村壱馬)、アリア(≠中島颯太)、フューチャー(≠深堀未来)、ヴィンス・P(≠JIMMY)が声を揃えて「RE:BIRTH」と唱えた。――『BATTLE OF TOKYO ~Jr.EXILE vs NEO EXILE~』で彼らが手にした“ファースト・ファクト”(観客と共に生み出した真実の熱狂)を覚醒させるキーワード。それを口にした時、超東京の異能者たちは多現在(リアル)を生きる“オリジナル・サイン”と再び繋がったのだ。

アクティングパートの先陣を切ったのは、六本木を護る用心棒 ROWDY SHOGUN。「フゥー!時代は変わったねぇ」。不意に客席通路にスポットライトが当たり、元忍者・サルトビ(≠浦川翔平)の抜けのいい声が放たれると、思わぬ場所からの出現に歓声が上がる。

続いてキサラギ(≠藤原樹)、トラヴィス(≠岩谷翔吾)、キューブ(≠長谷川慎)も客席に登場。彼らは副長・ゴエモン(≠陣)に導かれる形で「暴れようか!」と叫ぶと、悪党を相手に刀を振りかざし、チームの信念を綴った「JUSTICE IS BLIND」をパフォーマンスと殺陣で示した。曲中には、ルプスがスキル“プロテクト(守護)”を発動し、マシンガンの銃弾を弾き返す演出も。

そこに、他チームのスキルをスキャニング(解析)する能力を持った、池袋のハッカーチーム JIGGY BOYSが襲いかかる。だが、始めは挑発し合っていた2組も「戦いもコミュニケーションの一種だよ?」と微笑むリブラ(≠奥田力也)の言葉通り、アクロバティックなダンスパートを交えたバトル曲「Dead or Alive」を通してお互いを高め合う。

フューチャーの「戦いの絆が、俺たちの未来になる」という言葉が、自由を求めるチームの紹介曲「JIGGY PARADISE」をリードした。

激闘の後、ROWDY SHOGUNのエースであるルプスは、キューブとマリーン(≠武知海青)を連れて、JIGGY BOYSが拠点とする池袋に足を踏み入れる。ステージで3人を迎えるのは、宿敵・シャーロックを失ったルプスの新たなライバルとして頭角を現した、ガンマンのエックス(≠松井利樹)。後ろには、余裕たっぷりのスキート(≠砂田将宏)とフューチャーの姿も。

治安を守る立場のROWDY SHOGUNと、本来はアンダーグラウンドに生きるJIGGY BOYSが、超東京の治安を取り戻す目的で同盟を組むという、小説の名シーンが目前に広がった。だからこそ、すかさず飛び込んできたハルト(≠小波津志)の「ねぇ、僕も混ぜてよ」にドッと大歓声が起こる。同じくDUNG BEAT POSSEのミチ(≠中西椋雅)とアヤセ(≠渡邉廉)も悪役然とした雰囲気で登場。

2年前、『BATTLE OF TOKYO ~Jr.EXILE vs NEO EXILE~』のボーカルバトルコーナーで初披露された川村・松井・小波津のコラボ曲「BOW WOWWOW」が、ルプス・エックス、ハルトのボーカルとドープなラップ、仲間たちのダンスによって、新たな意味を持つ楽曲に生まれ変わった。

ダークな空気をカラフルに塗り替えたのはAstro9。アストロパークを拠点にする正義のヒーローたちは、冒頭から息の合ったステップで魅せると、ハジけるようにステージに散らばり、場内に華やかな「PERFECT MAGIC」をかけていく。しかし、笑顔の裏ではパークの復興作業に追われ、自分たちの存在意義を見失いかけていた。

「ヒーローは愚痴とか言わないの」と仲間をなだめるアリアに、「まだヒーローなのかな?」と弱音を吐くケイン(≠木村慧人)。そんな相棒の言葉に「だったら、俺たちは何者なんだ?」と問いを重ねたカグラ(≠瀬口黎弥)――。

自問自答する8人を“ヴィラン”に導いたのは、皮肉にも超東京の治安悪化を加速させている武器商人・DUNG BEAT POSSEだった。いつもにこやかなハンキチ(≠半田龍臣)は、真剣な眼差しで「君たちが世界を救っても、世界は君たちを救わない」と現実を突きつけ、チームの司令塔 ヴィンス・Pやフォース(≠剣)は、味方の顔をして怪しく歩み寄る。

葛藤に揺れるヒーローたちにトドメを刺すべく「DBP Anthem」「HABANERO」「RICH & BAD」を連続投下。

圧倒的な実力で会場を掌握するヴィランを前に、Astro9は「わかっていた。大切なものを守るには大きな力が必要だって」ハジメ(≠澤本夏輝)、「守るための力に、善も悪もない」ディル(≠堀夏喜)と闇に傾倒していくと、イタル(≠佐藤大樹)の「安心して。闇に落ちるなら皆一緒だ」という言葉で覚悟を決め、「Black magic」を奏で始めた。『BATTLE OF TOKYO CODE OF Jr.EXILE』を機に発表され、数々の笑顔を生み出した同曲もまた、約3年の時を経てリバース(反転・再誕生)した。

『BATTLE OF TOKYO』第一章では、共通の敵・ブルーシールドを相手に共闘した超東京の異能力者たち。本編中盤には、ROWDY SHOGUNが闇落ちしたAstro9と対峙する場面が描かれた。

ステージを横断するように長いテーブルが出現すると、プロジェクトが始動した2019年に発表されたバトル曲「MIX IT UP」のMVが蘇る。

闘争心の強いベイリー(≠RIKU)やマルドゥク(≠山本彰吾)を筆頭に、荒々しくテーブル上でパフォーマンスする大所帯のROWDY SHOGUNに対して、時折笑顔を浮かべながらテクニックで翻弄していくAstro9。

さらにエイノット(≠鈴木昂秀)VSイタル、ミーヤ(≠神谷健太)VSカグラ、ケイン(≠木村慧人)VSグスク(≠与那嶺瑠唯)、ハデス(≠LIKIYA)VSテクウ(≠世界)のリーダー対決など、メンバー各々のダンスバトルも勃発。

ROWDY SHOGUNによる「CALL OF JUSTICE」を挟み、ステージ上で再会したリュカ(≠吉野北人)とカラス(≠八木勇征)は、親友でありながら戦わなければならないという切ない心情をアクティングとコラボ曲「Believe」に乗せる。「誰がお前を悪に引き入れたんだ?」と詰め寄るリュカを、カラスは「違うよ。これはあくまでも俺たちの意思だ」と言いながら抱き寄せたが、歌詞の中にはまた笑い合える日が来ることを願う儚い光が輝いていた。

その頃池袋では、ヒーローとヴィランが手を組んだことを知ったJIGGY BOYSが革命を求めて「VIVA LA EVOLUCION」を掲げていた。そこにAstro9が奇襲をかけ、バトル曲「SHOCK THE WORLD」に突入。間奏では、作中には登場しなかった刀や銃を用いたアクションシーンも展開していく。

テクウが、未来を視ることができるフューチャーを相手に「その未来も……俺たちが力で変えてやるよ」と言い添え、増援兵を招き入れると、フューチャーたちもスキル“スキャニング(解析)”を使って刀や武器の戦闘術をコピーし、反撃する。そんな大迫力のステージを、2人が放つ銃声が締め括った。

また、ラップパートも車もワイルドに乗りこなすフローリー(≠海沼流星)や、パワフルなハイトーンで観客の心を撃ち抜く元アサシン・ユキ(≠加納嘉将)など、歌唱するメンバーの数で言えばJIGGY BOYSが優勢だが、彼らに負けじと、闇落ちしたカラスもひと際大きな声で観客を煽る。その勢いは止まることなく、新たに召喚されたバトルフィールドを舞台に、拡声器を手にしたルプスとカラスのラップが炸裂した。

そしてそのまま、エックス、フォース、マルドゥク、テクウ、ハデス、ヴィンス・Pによるマイクリレーへ。メンバーたちが紡いだラップの先には、『BOT』ライブ恒例の「PERFORMER BATTLE」が待ち受けていた。

今年は「PERFORMER BATTLE」も、ROWDY SHOGUN & JIGGY BOYS VS Astro9 & DUNG BEAT POSSEを軸にした人選でバトルが繰り広げられた。トップバッターは、岩谷翔吾・浦川翔平・日髙竜太 VS 佐藤大樹・木村慧人・剣。そして、LIKIYA・後藤拓磨・海沼流星・加納嘉将 VS 瀬口黎弥・堀夏喜・JIMMY・WEESAが続く。

その他、クランプダンスを得意とする武知海青・長谷川慎のペアダンスや、超東京でもリアルでも幼馴染だという龍・鈴木昂秀のペアダンスも。ムーディな楽曲が流れ始めると、藤原樹・神谷健太・砂田将宏・深堀未来が鍛え抜かれた筋肉を見せつけるように踊り、木村慧人・中西椋雅・渡邉廉が迎え撃つ。

後半は澤本夏輝・半田龍臣・堀夏喜 VS 陣・奥田力也・与那嶺瑠唯を経て、最後は各チームを代表するように、松井利樹・小波津志・山本彰吾・世界がカラーの異なるソロダンスで観客を魅了した。

ここで、それまで苛烈なバトルを見守っていたルプス・リュカ・ベイリー・カラス・アリアが再びステージに登場。

ルプスが「見ているか、シャーロック。お前が去った後の、この世界を」と呼びかけ、カラスとアリアが“観客と共に戦いの熱狂を再び生み出すこと”こそが、MAD JESTERSから託された使命なのだと気づいた時、5人は再び手を取り「Alternate Dimension」を歌い始めた。

『BATTLE OF TOKYO~RE:BIRTH~』で光と闇――両面の自分たちを知ったAstro9は、新たな自分探しの旅へと向かう。そのエンディングを彩るように、「DYSTOPIAN PARADISE」のエンディング・ムービーが映し出されたのだった。

そして、多現在(リアル)ブロックに突入。超東京から戻ったメンバーたちは、各グループの最新曲や人気曲を立て続けにパフォーマンスしていく。THE RAMPAGEは「CyberHerix」、BALLISTIK BOYZは「Do Don PA!!」、PSYCHIC FEVERは「If You’re Mine」、FANTASTICSは「FUNKTASTIC!」を披露。

グループの枠を越えて暴れ倒したメドレーや「24WORLD」を歌い終える頃には、38名の顔に達成感が滴っていた。

初日公演、最後のMCでは川村が「すごい、全方位超満員!」と笑顔を見せた。そんな川村と陣が進行し、各グループの代表者が感想を述べる。

初回の『BOT』ライブでグループが始動したPSYCHIC FEVERは、意気揚々とマイクを握った剣が「PSYCHIC FEVERも『BATTLE OF TOKYO』も進化が速いので、置いて行かれないように!」とコメント。

BALLISTIK BOYZの日髙は「リハでも本番でもたくさんの刺激をもらえて、Jr.EXILEって最高のチームだなと感じています」とコメントした。

FANTASTICSの八木は「ライブ前からSNSでは“なんでファンタは闇落ちしたんだ?”といった声も聞こえていましたが、まず初日、皆さんが会場に来てくださって、一緒に『BOT』のライブを作り上げることができて本当に嬉しいです。ありがとうございました!」と伝えた。

THE RAMPAGEの山本は、マルドゥクのキャラが抜けきらない様子で「陣さん、これって今、超東京ですか!?」とおどけつつも「THE RAMPAGEもLDHの最強の用心棒として頑張っていきます!」と勇ましく叫んだ。それを受けて陣も、「各チームそれぞれの活動があって、集結した時には足し算じゃなくて掛け算で。そんな自分たち4チームが結束したからこそ、これだけのエネルギーが出るというのを、これからもっと証明していきたいと思います」と宣言。

4チームは、その決意を噛みしめるようにゆっくりと外周ステージを練り歩きながら、ラストナンバー「UNTITLED FUTURE」を届けた。

なお、終演後には、2027年夏にGMOアリーナさいたま(さいたまスーパーアリーナ)で『BOT』ライブを開催することも発表された。

次なるステージでは、どんな物語と試練、バトルが彼らを待ち受けているのか――。ここから始まる新章に期待したい。

『BATTLE OF TOKYO 〜RE:BIRTH〜』SETLIST

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2026/12/2(水)

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